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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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アフリカ大陸ケニア。
イギリスの植民地支配から独立を勝ち取って39年になる2003年、政府はついに無償教育制度をスタートする。
田舎の小さな小学校の前には何百人もの子ども達が押し掛けた。
その中にただ一人、老人の姿が。
84歳になるマルゲだ。
今まで教育を受ける機会がなかった彼、“文字を読みたい”一心で、馬鹿にされながらも、長い道のりを学校まで来ては門前払いされていた。
しかし、そんな彼の情熱に若い女性校長ジェーンは、周囲の反対を押し切って、マルゲの入学を認める。
子ども達に交じり、初めて学ぶことの楽しさを体験するマルゲ。
だが、50年前の悪夢は、毎夜彼を苦しめ続けていた。
彼は『マウマウ団』に属し、民族の独立のために戦ったのだが、そのために愛する妻子を目の前で殺され、強制収容所で拷問にかけられたのだ。
彼の元に届いた、ある一通の手紙。
それを自分の力で読みたい。
それが彼が学びたい理由だった。

実話が元になっているのだそうです。
ギネスにも載った84歳の小学生、キマニ・マルゲさんのお話です。

ラジオで、全国民が無料で教育を受けられると聞いたマルゲは、(多分)一番近い小学校へ、不自由な脚で長い道のりを懸命に歩いてやって来ます。
しかし、小学校は定員の何倍もの子ども達でいっぱい。
マルゲは、「爺さんが何の用だ!」と、追い返されてしまいます。
それでも、鶏を売り、鉛筆やノート、制服までも用意して学校にやって来るマルゲに、面倒なことになるという教師の言葉を遮り、ジェーン校長はとうとう入学を許可します。
子どもたちと机を並べ、初めて『a』を書いた時の嬉しそうな顔が印象的です。
そうして、一緒に学んでいくうちに、最初は遠巻きだった子ども達も彼を慕うようになります。
しかし、上手くいかないこともありました。
例えば鉛筆。
先が丸いと教師が削るように言うのですが、彼には鉛筆にまつわる辛い過去があったのです。
そのせいで、削るのを手伝おうとした生徒をつい突き飛ばしてしまいます。
それでも、フラッシュバックを乗り越え、学び続けるマルゲ。
しかし、彼が学校に通うことを快く思わない人達もいて、脅しにあったりします。
また、彼が有名になり、取材がやって来たりすると、そのことで儲けたのじゃないかと、金銭をせびろうとしたり。
ケニアとして一つの国になったものの、いまだに部族間に差別意識があったり……
これは、マルゲにもありました。
自分達が命をかけて戦っていた時、支配者であるイギリス側に付いた部族を許すことが出来なかったのでした。
マルゲの存在が有名になり過ぎたことが災いしたのか、ジェーン校長に転勤が命じられます。
それを知ったマルゲは、町へと向かい、お偉方と直談判するのです。
そして、彼の情熱は子どもたちにも伝わり、反乱が起こります。
小さな、しかし大切な自由を勝ち取るための反乱です。 

過去から学び、さらに前進していかなくては……
マルゲは言います。
過去にこだわるのはいいことではないけど、なかったことにするのは違う。
起こってしまったことは変えられない、だけど未来は帰ることが出来る。

マルゲが文字を読めるようになりたかったのは、大統領府から届いた一通の手紙を自分で読みたかったから。
この手紙だけはどうしても自分で読みたい、読まねばならないと思うマルゲ。
しかし、その手紙を最後にはジェーン校長に読んで欲しいと言うようになる。
それは、絶対的な信頼の表れなのかな……と思った。

さて、南米もそうだけど、部族間で話す言語が異なるために共通語が、旧支配国の言葉になることが多いよね。
自分達を虐げた国の言葉である英語を話し、そして今また英語を学ぼうとするマルゲの気持ちはどんなだったろう?
まぁ、便宜上そうするより仕方がないと納得しているのかもしれないんですけど……。

そこいら辺の心情は描かれてなかったのがちょっと残念かな~
こういうお話をイギリス人の監督が撮るというのも、いいと思う反面、複雑な思いもあります。

でも、何で学校行かなくちゃいけないんだろう……(・へ・)
とか、思ったりしましたよね?
押し付けられているように思うけど(まぁ、そんな風に思うのは仕方ない気もするんですけど……)、実は学ぶっていうのは“権利”なんだと思える映画です。
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