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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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1975年。
買ってもらったばかりのよそ行きの服を着て、9歳のジニは父に連れられて、ソウルの郊外にやってくる。
高い鉄格子の門の中では、子供たちが遊んでいる。
ジニは父親と離され、子供たちのいる部屋に通される。
何事か理解できずに外に飛び出したジニの目に去っていく父の背中が映った。
一緒に泊まりに行くって、言ってたのに……

自分がいるのが孤児院だと理解したジニ。
親のいない子ばかりでないと院長に言われても、すぐに父親が迎えに来ると言って譲らず、父に電話して欲しいと頼む。
出された食事に手をつけず、反抗を繰り返すジニ。
ついに高い塀を越えて脱走しようとするが、いざ外へ出てみても、行くあてもなかった……

それでも、ジニを気にかけてくれる年上の少女スッキョなど、次第に親しい友達も出来てきた。

しかし、ここはいつまでもいられる施設ではない。
いつか別れの時が来る……

チラシを見て、気になってはいたものの、なかなか観に行けず、もう諦めようかと思っていたところ、よくお邪魔するブログでお父さん役がソル・ギョングだと知ったので、ちょっと頑張って日本シリーズの合間に観に行ってきました。
画面は常にジニを中心に捕らえられているので、“お父さん”の全体像はなかなか把握できない。
お父さんは言葉少なで、大きな背中を丸めている。
後から思えばこれから自分がすることへの後ろめたさを、必死に押し隠しているかのよう。
お父さんと過ごすジニが本当に楽しそうで、彼女がどれほどお父さんを好きなのかが、ヒシヒシと伝わってくる。
しかし、楽しい筈のお父さんと二人きりのお出かけは、一気に暗転する。
本当は、父親が何故この施設に自分を一人置いて帰ってしまったのか、ジニには分かっていたのかもしれない。
でも、それは認めちゃいけないのだ。
認めたら、それは本当ってことになってしまう。
自分が捨てられたなんて、子供は簡単に認めちゃいけない。
しかも、大好きなお父さんに。

健康診断のためにやってきたお医者さんに、何故この施設に来たのかと質問されたジニが話す。
「あのね、安全ピンのせいなの……」
父と新しい母に生まれた赤ん坊を抱きあげたくなったジニ。
でも、赤ん坊はものすごく泣いてしまう。
赤ん坊の足から血が出ているのを見た両親は、ジニの仕業だと思った……

ポツリポツリと話すジニの言葉に知らず知らず涙がこぼれた。
新しいお母さんはともかく、大好きなお父さんにも疑われたのだと(実際はどうであれ)、彼女が思ったのだとしたら、どんなに悲しかっただろう。

仲良しのスッキョと一緒に助けたケガをした小鳥が死んでしまい、ずっと一緒と約束したスッキョは養女になって遠くに行ってしまう、そして、お父さんと家族はもう元の家には住んでいなかった。
小鳥の墓を掘り返すジニの何かを覚悟した表情。
自分が入れるほどの穴を掘るなんて、子供にはどんなに大変なことか……
本当に死んでしまえればいいと思っていたのかもしれない。
でも、土をかけると苦しくて…
顔から土を払いのけたその後
自分の作った自分のお墓の中で、ジニは自分の中の何かを殺したのだと思う。
そして、そこに葬って、新しく生き直す決意をしたのだ。

やがて、ジニにも友達と別れ、新しい生活を始める日がやってくる。

そういえば、『国家代表!?』のボブも妹と一緒にアメリカへ養子に出されたんだよね。
長野オリンピックの時に27歳だったから、年頃もあまり変わらない筈。
ボブはずっと、母親に会ったらどうして自分を捨てたのか!と罵ってやろうと思ってた、と言った。
養父母の元で幸せに育てられたとしても、子供の時に受けた心の傷は大きいと思う。
それは、抜けなかった棘のように心のどこか奥深くに巣食って、何かの拍子にチクチクと存在を主張する。
かく言う私も、この映画に誘発されたのか、夜、横になってから子供の頃のことを思い出して涙が止まらなかった。
私は、捨てられた訳ではないが(どんな家もそうかもしれないが)、家は時々とても辛くて悲しい場所だったので。

父と二人で食事をした時に、ジニが父に歌ってあげると言った歌がある。
施設を出ることが決まった時に、スカートの丈を直してくれるおばさんに歌ってあげたのも同じ歌だった。
正確には覚えていないけど、こんな感じ。
あなたは知らないでしょう
私がどんなに愛しているか
……
あなたはきっと後悔するわ

せめて、お父さんがジニを手放したことを死ぬほど後悔しているといいのに。
そう思う。
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ちょっぴりご無沙汰です。
映画の感想も書かなきゃなのですが、かなり疲れておりまして……
えぇ、だって、ロッテファンなもんですから……
土日は本当に疲れる試合でした。
見てて疲れるんだからやってる方の疲労度合は計り知れないですね。
も~胃に穴が開くかと思いましたよ(^_^;)
そこんところは、中日ファンの方も一緒かと思います。
こんな時期になっても好きなチームの応援が出来ているのは、私ら(ロッテファン、中日ファン)だけ。
それだけでも、本当に幸せなことですが、やっぱり人間欲が出るんですよね~
そんな欲張りどもの夢を叶えてくれたことをありがたく思います。
しかし、本当にしんどかったね~
さすが、オレ竜中日。
一筋縄では行きませんな~;;
何やかんや言うてやっぱり強かったわ。
落合の野球は好きではないけどね。
まぁ、彼のやり方ですし、それが当たりだった訳ですから。
金曜日はまぁ、後1個ってなってたし、よしんばタイにされても…って気持ちに余裕もあったし、移動日で試合もないし、お出かけして映画を観ました。
が、日曜日はダメだったな~;;
ナイターだし、貯まってるポイント使って観たい映画があったんだけど、前日日付が変わるくらいまで野球見て、ただ寝るのが遅くなったって以上に疲労困憊でグッタリ。
よく、次の日も試合出来たよな~
スゴイのね、スポーツ選手って、と思います。
さて
次は日韓ですね。
つよぽんとかピロちゃんとか、メジャー云々て言われてますけど、ま、とりあえずそれが終わってから。
まぁね~
本人がどうしてもって言うんなら……
そら、出来れば残って欲しい訳ですが、嫌々残られてもな~
と。
個人的にはピロちゃんはあんまり向いてないんちゃうんかな~と思うんですけど。
試合数と移動距離がハンパないから。
細いしね~そんなに身体強いってイメージがないもんで……
まぁ、やるだけやって、ね。
その後のことはまた考えたらえぇし。
薮ちゃんとかに色々相談したらえぇやんな。
うん。
まぁ、納得出来ることをして欲しいと思います。
とにかく
日本一おめでとう、ほいで、ありがとう!
あ、放送してくれたフジテレビもありがとう!

nipponichi

土曜の夜にお友達から(野沢)那智様(様って感じなんですよ、私には)が、亡くなったとメールが届きました。
あ~~
ナポレオン・ソロ吹替入り完全版DVDの発売を夢見てたのに……
コブラも山田さんの方がいいって声も当初はあったけど、整形前のことも考えると、やっぱり那智様だったと思うの。
意外と線の太さもあるし。
ルパンのパイロット版が那智様だったことを考えると意外に近い印象のお二人だったのかな~と思うのですが。
アラン・ドロンもやっぱり那智様でしょ。
『太陽がいっぱい』
DVD持ってたのに、吹き替えが入ったバージョンが出るっていうんで、また買ったし;;
小さい頃見た(再放送よ!)『悟空の大冒険』の三蔵様も大好きだった。
ブルース・ウィリスやった時は若干ショックな感じがしないでもなかったけど(だって、あんなハゲ散らかしたオッサンなんて!!)、絵に描いたような男前さんから、コミカルな感じまで何でも出来る方だったな~
代わりの人なんて考えられない!
っていう声優さんが、昔は多かったよね。
そういう方は、まぁ、ご高齢な訳で……
人は皆死ぬように出来ているし、死ぬために生きているようなものなので、仕方がないことではありますが……
置いていかれる側としては、やっぱり寂しくて悲しいのです。
あ、
ナポソロ。
完全版じゃなくてもいいので、吹替付きも出してもらえませんかね~
アメリカ版買っちゃったけど、やっぱり吹替が聞きたい。
私のイリヤは、あの声なので……。
見てきちゃいました。
ありがたいことなんだけど、今公開中の映画で観たいと思うようなものは、試写会で観てしまったものばかりで……
ドリュー親方とジャスティン・ロングの私生活を見せられちゃいそうな『遠距離恋愛』(だっけ?)は見る気にもならず……
だいたい『恋愛』なんてタイトルについてる時点でちょっと引きます(-_-;)
そんな訳で
蔵ちゃんも出てるしね、大奥。
いや~しかし、何でなの?
邦画なんて1年に1本見るかどうかですが、何でこんなに画面が暗いの!?
だんだん目が見えなくなってきちゃって;;
デカイ劇場の3列目で見てるのに!
字幕もないのに!
眼鏡かけるのは嫌だ!!
エンドロールの頃になると、もう字が見えなかった……
同じ映画館で、洋画見てもこんな風になることはなかったと思うので、元々の画面の光量が少ないということなのか……?
もう少し考えた方がいいんじゃないですかね~
贅を凝らした衣装も今一つ見栄えが悪いし。

さて、散々宣伝されているので今さらではありますが、お話は
男、しかも年若い男だけがかかる謎の疫病「赤面疱瘡」が蔓延したため、男女の比率が1対4になってしまった江戸時代。
町の主な働き手は女たちであり、幕府の要職もまた、女性が占めていた。
男は子種を欲しがる女に体を売る世の中。
そんな時代、一人の女将軍に数多の美男が仕える禁断の園、大奥に、1人の貧乏旗本の青年が足を踏み入れる。

まぁ、よしながさんは好きなんで…と言いつつ、これは読んでないの。
チラッとは読んだけど。
お金とスペースの問題を考えると文庫化待ちでございます。
パラレルワールドのストーリーとしては「あり」ですが、実際にこういう人口比率になった時にこういうことしたら、確実にもっと減っていくよね、人口。
公方様といえども女王蜂みたいにバンバン子供が産める訳もないし。
1個入ったら、そういう意味では1年近くも役立たずだし。
それに、そんな体ではやっぱり政にも差し支えるってもんだしね。
働き手である女たちも、そう。
お腹が膨らんじゃったら仕事なんか出来ないし。
そりゃ、事務仕事とかお針子なんかならまだしも、大工や駕籠かきは無理でしょ。
だから、下々は働き蜂と同じように生殖しちゃいけない感じになるだろうね。
みんなが子供が欲しい欲しいって言ってるのも不思議。
出来た途端に、おまんまの食い上げでしょ?
産んだら、働かなくてもいいシステムがあるとも思えないしな~。
だから、実際にこういう比率になったらアフリカやアラブの国にあるみたいな一夫多妻制か、平安の頃のような通い婚になるんだろうな~と。
大奥も、ま、何とか命を繋ぎとめた公方様にバンバン種付けしてもらう、って感じだろうな~。
などと余計なことを考えながら見ていました。
集中しなさ過ぎ(笑)

玉木さんて、MWの時も思ったけど、綺麗な人だけど、何か色気ないっていうか、無機的っていうか……
まぁ、ちょっと可愛らしい感じもしなくはなかったですけど、蔵ちゃんが撫でって、した時。
でも、蔵ちゃんの方が可愛かったですね(笑)
アベサダもエステの成果か、ツルツルだし、顔は。
首も何とかしてもらえばよかったのにね~
ニノは、ずっと気になってたんですけどね、傾いてるよね、首。
何とかしなくちゃね;;
白馬に乗って駆け抜ける柴崎コウが、暴れん坊まんまだったりして楽しいですけど。

内容的にはそうですね~レディースデーに見たけど、300円くらい返して欲しい感じ?
暗くて目ぇ疲れたし(^_^;)
特別出演とやらの玉木より蔵ちゃんの出番が少ないし。
あ、秀治はよかった!
西洋文化の規制が厳しいイラン。
アシュカンとネガルは、好きな音楽を自由に演奏することを夢見て、国外に出ようとしていた……

アシュカンとネガルは、テヘランでバンドを組んでいたが、音楽の自由のないイランでインディー・ロックを続けることに限界を感じていた二人は、ロンドンを目指そうと考える。
しかし、問題があった。
アシュカンのパスポートがないのだ。
そこで、知り合いに紹介された男に偽造パスポートを頼むのだが……

あまり説明されないのだが、アシュカンがパスポートを持てないのは逮捕歴があるからのよう。
逮捕されたといっても盗みを働いたとかじゃなくて、許可を得ないで演奏したからとか、そういうことみたい。
彼らがインディー・ロックと呼ぶものは本当にさまざま。
偽造パスポート屋で出会った女性が、「私もインディー・ロックが好きなの」というが、例に挙げるのは50セントとか、マドンナとか。
国が認めてくれないアンダーグラウンドな音楽は皆インディー・ロックと呼ぶらしい。

出演者のほとんどが実在のミュージシャンたちだという。
主役の2人も、撮影が終了してすぐにイランを離れたそうだ。
物語は彼ら、そして他の多くのミュージシャン達の実体験に基づいている。
コンサートもCD発売も許可されないミュージシャンを撮影するために、監督は当局に無許可でゲリラ撮影を敢行した。

それにしても、禁じられれば逆らいたくなるのか、アンダーグラウンド音楽の多種多様なこと!
普段は触れることの出来ないイランのロックシーンにビックリ。

この映画の中で大事な役割を果たすのはミュージシャンと音楽だけではない。
主人公たちが偽造パスポートの手配を頼む、音楽のためなら何でもする男、ナデルのキャラクターが面白い。
この調子の良さ、このうるささ、この鬱陶しさ(笑)
どこかで見たような…と思ったら、橋本じゅん氏(新感線ね)によく似ている。
魅力的な音楽や、愉快な登場人物を楽しく見ていると……
ちょっとやられちゃうね、最後に。

『グローバル・メタル』でも、警察に目をつけられたり、厳しい状況に置かれながらも音楽を捨てない人達をたくさん見た。
そう思うと、音楽の力っていうものを改めて感じる。
『音楽』というのは、彼らにとって自由というものの象徴なのだろう。
日本はいい国じゃないけど、メタルとか聴いてたって、バカにされたりはしても、警察につかまったりはしないもんね。

監督もゲリラ撮影したことで、目を付けられたためなのか、この映画を最後にイランを離れたそう。
こんな映画撮るってことは国と人を愛してるってことなんだろうから、辛いだろうね。
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