私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
オモシロモノ
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
ブログ内検索
最古記事
かうんたー
数え始め 2006/11/14
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
連休最後の日、頑張って早起きして観てきました。
だって、当日の朝並ぶしかないんやもん梅田のテアトル(>_<)
天才作曲家ロベルト・シューマンの妻であり、ヨハネス・ブラームスのミューズでもあったピアニスト、クララ・シューマンの真実に迫る物語。
ピアニストとして各地を回りながら、作曲家の夫ロベルト・シューマンの妻として、子供達の母として、多忙な日々を送るクララ。
ある日、そんな彼女達の前に、若き新進作曲家ヨハネス・ブラームスが現れる。
クララは、アメリカへ移住する人々で溢れた薄暗い居酒屋でピアノを演奏するヨハネスの才能を瞬時にして見抜いた。
その後、シューマン夫妻は、ロベルトが地元交響楽団の音楽監督就任したため、デュッセルドルフへと向かう。
豪華な屋敷や家政婦と料理人のいる新生活。
そして、彼女のためのピアノも届いた。
新しいピアノを前に、「作曲を再開したい」というクララにロベルトは、「私の妻では不満か?」と問いただす。
希望に充ちていると思われた新生活だったが、この頃から、ロベルトの持病の頭痛が悪化する。
作曲一筋のロベルトは、ただでさえ楽団の指揮もままならない。
夫のため、クララは指揮者として楽団員の前に立つが「女性の指揮など前代未聞」だと楽団員から馬鹿にされてしまう。
しかし、クララの指揮は、たちまちオーケストラから見事な演奏を引き出した。
そんなある日、シューマン邸に思いがけない来客が……
ヨハネスだった。
逆立ちを披露して、たちまち子供達の人気者になったヨハネス。
シューマン一家とヨハネスとの奇妙な同居生活が始まった……
小学校の音楽室の肖像画でしか見たことがないような人達の物語ですね。
監督はヘルマ・サンダース=ブラームス。
名前のとおりブラームスの末裔です。
チラシでは確かパゾリーニに師事したと書いてあったと思うのですが……、(チラシはどこだ;;)難解ではありません。
血縁ならではの大胆な切り口でブラームスと2人の関係を描いているとか何とか……
まぁ、どこまでが本当でどこからがフィクションか、何てことは分からないですからね~
印象的だったのは、酒に溺れるロベルトの酒瓶を片付けるのに散々文句を言っていた料理人のおばさんが「ライン」の第二楽章を聴いた途端涙を浮かべながらクララに言った台詞。
「才能に代償は付き物です」
与えられた素晴らしい才能の代わりに、ロベルトは悪魔に見込まれてしまった、という感じでしょうか?
何もかも上手くいく人はいないとは言わないけど、やっぱり少ないのじゃないでしょうか?
頭の中には音が溢れているというロベルトだけど、酷い頭痛に苛まれて作曲するどころじゃないし。
それでも、そばにいて支えようとしてくれる人がいるというのは、それだけの価値がある人だからでしょう?
もちろん、愛情もあるけど、愛情が注げるのはその人が尊敬に値する、愛するに値する人だと思うからでしょう?
天才って大変なのね(-_-;)
と思うと同時に、凡人だったら捨て置かれるのかな~と、考えてしまう……。
純粋過ぎる狂気に充ちたロベルトを演じたのはパスカル・グレゴリー。
ヅラも似合います(笑)
ヨハネスには、「焼け石に水」での儚げな美貌(だったと思ったんだけど…)が印象的だったマリック・ジディ。
何だか普通になっちゃったなぁ……
まぁ、フランスの新旧名優の競演てとこでしょうか?
あ、そういえばドイツ語だったな、この映画。
2人が実際に話しているのでしょうか?
クララには「善き人のためのソナタ」で舞台女優を演じていたマルティナ・ゲデック。
2時間足らずの映画だったのに、何だか長く感じました。
退屈だったからということはないので、何だろう、ボリュームがあったのかな~。
濃い~三角関係にやられたのかもしれないですね。
劇中使われる名曲の数々もこの映画に花を添えています。
別にクラシックファンでなくても聴いたことあるなぁという感じですね。
自分が才能に溢れてないことにちょっとホッと出来るかもしれない映画です。
それにしても、あんな脳の治療は受けたくない(>_<)
「焼け石に水」といえば……
何とかDVDを再版していただけないものか……
「え、出てるの!?」と知った時には、既に手に入らない状態だったのです(ToT)
フランソワ・オゾンBOXとかでもいいですから!(ちょっとかぶっちゃうけど;;)
でも、出来たらバラ売りでお願いいたしますm(__)m
だって、当日の朝並ぶしかないんやもん梅田のテアトル(>_<)
天才作曲家ロベルト・シューマンの妻であり、ヨハネス・ブラームスのミューズでもあったピアニスト、クララ・シューマンの真実に迫る物語。
ピアニストとして各地を回りながら、作曲家の夫ロベルト・シューマンの妻として、子供達の母として、多忙な日々を送るクララ。
ある日、そんな彼女達の前に、若き新進作曲家ヨハネス・ブラームスが現れる。
クララは、アメリカへ移住する人々で溢れた薄暗い居酒屋でピアノを演奏するヨハネスの才能を瞬時にして見抜いた。
その後、シューマン夫妻は、ロベルトが地元交響楽団の音楽監督就任したため、デュッセルドルフへと向かう。
豪華な屋敷や家政婦と料理人のいる新生活。
そして、彼女のためのピアノも届いた。
新しいピアノを前に、「作曲を再開したい」というクララにロベルトは、「私の妻では不満か?」と問いただす。
希望に充ちていると思われた新生活だったが、この頃から、ロベルトの持病の頭痛が悪化する。
作曲一筋のロベルトは、ただでさえ楽団の指揮もままならない。
夫のため、クララは指揮者として楽団員の前に立つが「女性の指揮など前代未聞」だと楽団員から馬鹿にされてしまう。
しかし、クララの指揮は、たちまちオーケストラから見事な演奏を引き出した。
そんなある日、シューマン邸に思いがけない来客が……
ヨハネスだった。
逆立ちを披露して、たちまち子供達の人気者になったヨハネス。
シューマン一家とヨハネスとの奇妙な同居生活が始まった……
小学校の音楽室の肖像画でしか見たことがないような人達の物語ですね。
監督はヘルマ・サンダース=ブラームス。
名前のとおりブラームスの末裔です。
チラシでは確かパゾリーニに師事したと書いてあったと思うのですが……、(チラシはどこだ;;)難解ではありません。
血縁ならではの大胆な切り口でブラームスと2人の関係を描いているとか何とか……
まぁ、どこまでが本当でどこからがフィクションか、何てことは分からないですからね~
印象的だったのは、酒に溺れるロベルトの酒瓶を片付けるのに散々文句を言っていた料理人のおばさんが「ライン」の第二楽章を聴いた途端涙を浮かべながらクララに言った台詞。
「才能に代償は付き物です」
与えられた素晴らしい才能の代わりに、ロベルトは悪魔に見込まれてしまった、という感じでしょうか?
何もかも上手くいく人はいないとは言わないけど、やっぱり少ないのじゃないでしょうか?
頭の中には音が溢れているというロベルトだけど、酷い頭痛に苛まれて作曲するどころじゃないし。
それでも、そばにいて支えようとしてくれる人がいるというのは、それだけの価値がある人だからでしょう?
もちろん、愛情もあるけど、愛情が注げるのはその人が尊敬に値する、愛するに値する人だと思うからでしょう?
天才って大変なのね(-_-;)
と思うと同時に、凡人だったら捨て置かれるのかな~と、考えてしまう……。
純粋過ぎる狂気に充ちたロベルトを演じたのはパスカル・グレゴリー。
ヅラも似合います(笑)
ヨハネスには、「焼け石に水」での儚げな美貌(だったと思ったんだけど…)が印象的だったマリック・ジディ。
何だか普通になっちゃったなぁ……
まぁ、フランスの新旧名優の競演てとこでしょうか?
あ、そういえばドイツ語だったな、この映画。
2人が実際に話しているのでしょうか?
クララには「善き人のためのソナタ」で舞台女優を演じていたマルティナ・ゲデック。
2時間足らずの映画だったのに、何だか長く感じました。
退屈だったからということはないので、何だろう、ボリュームがあったのかな~。
濃い~三角関係にやられたのかもしれないですね。
劇中使われる名曲の数々もこの映画に花を添えています。
別にクラシックファンでなくても聴いたことあるなぁという感じですね。
自分が才能に溢れてないことにちょっとホッと出来るかもしれない映画です。
それにしても、あんな脳の治療は受けたくない(>_<)
「焼け石に水」といえば……
何とかDVDを再版していただけないものか……
「え、出てるの!?」と知った時には、既に手に入らない状態だったのです(ToT)
フランソワ・オゾンBOXとかでもいいですから!(ちょっとかぶっちゃうけど;;)
でも、出来たらバラ売りでお願いいたしますm(__)m
PR
昨日は、TESTAMENT & KREATORのLIVEに行ってきました。
KREATORは、LIVE観たの初めてなんですけど……
ミレちゃん、顔の幅が、いや全体的な幅が広くなったんだねぇ……
と驚く(爆)
ま、初めて観る、のですから、そんなに好きというでもなく……知ってるけどCDとかは持ってないよん。ていう。
でも、結構面白かった。
ヴォーカルスタイルは、でもやっぱり……まぁ好みですから(^_^;)
で、TESTAMENT。
前にTHRASH DOMINATIONで(今回もこれで来日なんだけど)大阪も出るって決まってたんだけど、来なくなってガッカリしたんだね。
ホントもう、10年以上LIVE観てなかったんじゃないかな~
THRASH系は聴かなくなって久しいので、大丈夫かな?(新譜も何て言うかイマイチ、メッチャ好きとは言えないし;;)
と、思ってたんだけど。
やっぱり、好きだったバンドのLIVEは楽しいね!
昔々の好きだった曲も(久々に来たから)やってくれるしさ~
長い間、全然聴いてないのに何となく歌えちゃうもんだね。
Voのチャックは一時期もう歌えないんじゃないかと(病気したから)心配したのが嘘のように吼えまくってるし(個人的には吼える分量がチョト多いんじゃないかと;;)
Drは、残念ながらルイじゃないけど、ボスタフは上手いしね。
THRASHなのに、レスポールというスタイルも(やっぱりセミアコが好きなの!)惹かれたところなんだろうね。
相変わらず上手いね、アレックス。
んで前髪はやっぱり関口宏なのね。
そして、グレッグがヒゲがなくっててビックリ(*_*)
元々細かったけど、何だか頬がこけてる感じするし、グレッグ…だよねぇ?
と、一瞬心配に。
弾き始めて「おぉ、グレッグ、グレッグ!!」(笑)
あぁ、やっぱり楽しいなぁ!
名古屋も行きたい!!(川崎でHEATHENも観たいけど;;)
んだけど、お金もないし、体調もイマイチなんどす(>_<)(でもヘドバンはする;;)
KREATORはもちろん、TESTAMENTでも、控え目にしてたんだけどな~(-_-;)
やっぱり、長い間こんなことしてないからですな。
でも、ホンマ楽しかったです(*^_^*)
あ、エリックはね、私ステージ向かって左端で観てたんで(モッシュピットに絶対に巻き込まれないように)小山のようなチャックの影であまり見えませんでした;;
左端といえばKREATORの途中にEXODUSの面々がやってきて、丁度私の隣くらいでホルトがバチバチ写真撮っとりました;;
いいよなぁ、お前ら怒られねぇからよ!!
俺にも焼き増ししろ!!(そこか!?)
あ、後ろにいたお兄さんみたいにメモ取りながら観るようなマメな子ではないので、ちゃんとしたLIVEのレヴューは他を当たってケロ。
KREATORは、LIVE観たの初めてなんですけど……
ミレちゃん、顔の幅が、いや全体的な幅が広くなったんだねぇ……
と驚く(爆)
ま、初めて観る、のですから、そんなに好きというでもなく……知ってるけどCDとかは持ってないよん。ていう。
でも、結構面白かった。
ヴォーカルスタイルは、でもやっぱり……まぁ好みですから(^_^;)
で、TESTAMENT。
前にTHRASH DOMINATIONで(今回もこれで来日なんだけど)大阪も出るって決まってたんだけど、来なくなってガッカリしたんだね。
ホントもう、10年以上LIVE観てなかったんじゃないかな~
THRASH系は聴かなくなって久しいので、大丈夫かな?(新譜も何て言うかイマイチ、メッチャ好きとは言えないし;;)
と、思ってたんだけど。
やっぱり、好きだったバンドのLIVEは楽しいね!
昔々の好きだった曲も(久々に来たから)やってくれるしさ~
長い間、全然聴いてないのに何となく歌えちゃうもんだね。
Voのチャックは一時期もう歌えないんじゃないかと(病気したから)心配したのが嘘のように吼えまくってるし(個人的には吼える分量がチョト多いんじゃないかと;;)
Drは、残念ながらルイじゃないけど、ボスタフは上手いしね。
THRASHなのに、レスポールというスタイルも(やっぱりセミアコが好きなの!)惹かれたところなんだろうね。
相変わらず上手いね、アレックス。
んで前髪はやっぱり関口宏なのね。
そして、グレッグがヒゲがなくっててビックリ(*_*)
元々細かったけど、何だか頬がこけてる感じするし、グレッグ…だよねぇ?
と、一瞬心配に。
弾き始めて「おぉ、グレッグ、グレッグ!!」(笑)
あぁ、やっぱり楽しいなぁ!
名古屋も行きたい!!(川崎でHEATHENも観たいけど;;)
んだけど、お金もないし、体調もイマイチなんどす(>_<)(でもヘドバンはする;;)
KREATORはもちろん、TESTAMENTでも、控え目にしてたんだけどな~(-_-;)
やっぱり、長い間こんなことしてないからですな。
でも、ホンマ楽しかったです(*^_^*)
あ、エリックはね、私ステージ向かって左端で観てたんで(モッシュピットに絶対に巻き込まれないように)小山のようなチャックの影であまり見えませんでした;;
左端といえばKREATORの途中にEXODUSの面々がやってきて、丁度私の隣くらいでホルトがバチバチ写真撮っとりました;;
いいよなぁ、お前ら怒られねぇからよ!!
俺にも焼き増ししろ!!(そこか!?)
あ、後ろにいたお兄さんみたいにメモ取りながら観るようなマメな子ではないので、ちゃんとしたLIVEのレヴューは他を当たってケロ。
観てきました。
冒頭のシーンは意外にも中年男が暗い表情で、これまた暗い部屋に座っている画から始まる。
男の声が聞こえてくる。
「あの男か とても殺人犯には見えないな。もうすぐ休暇なのについてない。」
中年男は取調べを受けるようだ。
名前は?
生まれは?
男は下町生まれと答える。
「どこの?」と問う刑事に男はこう返す。
「下町は一つしかない。」
パリ。
下町の人々から愛されていたミュージックホール:シャンソニア劇場は、不況のあおりから借金がかさんでいた。
不動産屋の厳しい取立てに、1936年を迎えたその時、支配人は自殺してしまう。
劇場で働いていたピゴワルの一人息子ジョジョは、失業した父親を気遣い、友達と組んで街角でアコーディオンを弾き、金をもらっている。
しかし、ある日補導されて、以前自分と父を捨て、今はパリ郊外で再婚した母親の元へ引き取られる。
そんな折、昔の劇場の仲間が勝手に囲いを取り払い、自分の物まねショーを公演するという事件が起こる。
公演を止めさせようとやって来た不動産屋に、駆けつけたピゴワルや仲間達は劇場を占拠した!と言う。
お付の会計士に説得され、劇場を使うことを許す不動産屋ギャラピア。
ピゴワル達は、劇場を再建するため、オーディションを行う。
そこへギャラピアの連れて来た美しいドゥースもやってきて、採用となる。
アナウンス嬢として採用されたのだが、美しい歌声の持ち主であることが判明。
劇場は一時は活気を取り戻したかに見えたが、素人並の芸ばかりと叩かれ、唯一の売り物だったドゥースも劇場を去ってしまう。
息子に会うことも許されず、落ち込むピゴワル。
そんなある日、奇跡のような出来事が……
昔の劇場仲間で、ずっと家に閉じこもっていたマックスがドゥースの歌声を聴き、20年ぶりに家を出る。
彼女は彼が愛した歌手の娘だったのだ。
作曲家として優れた才能を持っていたマックスと歌姫として成功したドゥースが戻り、劇場はたちまち満員に!
そしてジョジョもピゴワルの元に戻り、新しいプログラムでシャンンソニア劇場は見事に復活した!
何もかもが順調だった。
しかし、革命記念日の前夜、恐ろしい事件が起きてしまう……。
さすが『コーラス』の製作コンビ。
あの映画同様、泣かせどころを心得ている。
『コーラス』で、ずっと親を待っていた子を演じていたマクサンス・ペランが健気に父親を支えるジョジョを演じている。
意外な冒頭のシーンから、劇場の波乱万丈を取調べを受けるピゴワルが回想する形で物語は進む。
上手く行くかと思わせてはダメになり、もうダメかと思わせては浮かび上がる。
終盤ドゥースを再び迎えて幕を開けた劇場のショーはとても楽しく、見所の一つ。
ここで起こるすべての出来事が、『愛』に基づいている気がする。
恋をするとイカレる。という言葉が劇中に出てくるが、愛(人に対するものだけでなく)もまた人をイカレさせる。
それでもそれは幸せなことなのかもしれない。
そして、帰る場所があるというのは、何て幸せなことなんだろう。
冒頭のシーンは意外にも中年男が暗い表情で、これまた暗い部屋に座っている画から始まる。
男の声が聞こえてくる。
「あの男か とても殺人犯には見えないな。もうすぐ休暇なのについてない。」
中年男は取調べを受けるようだ。
名前は?
生まれは?
男は下町生まれと答える。
「どこの?」と問う刑事に男はこう返す。
「下町は一つしかない。」
パリ。
下町の人々から愛されていたミュージックホール:シャンソニア劇場は、不況のあおりから借金がかさんでいた。
不動産屋の厳しい取立てに、1936年を迎えたその時、支配人は自殺してしまう。
劇場で働いていたピゴワルの一人息子ジョジョは、失業した父親を気遣い、友達と組んで街角でアコーディオンを弾き、金をもらっている。
しかし、ある日補導されて、以前自分と父を捨て、今はパリ郊外で再婚した母親の元へ引き取られる。
そんな折、昔の劇場の仲間が勝手に囲いを取り払い、自分の物まねショーを公演するという事件が起こる。
公演を止めさせようとやって来た不動産屋に、駆けつけたピゴワルや仲間達は劇場を占拠した!と言う。
お付の会計士に説得され、劇場を使うことを許す不動産屋ギャラピア。
ピゴワル達は、劇場を再建するため、オーディションを行う。
そこへギャラピアの連れて来た美しいドゥースもやってきて、採用となる。
アナウンス嬢として採用されたのだが、美しい歌声の持ち主であることが判明。
劇場は一時は活気を取り戻したかに見えたが、素人並の芸ばかりと叩かれ、唯一の売り物だったドゥースも劇場を去ってしまう。
息子に会うことも許されず、落ち込むピゴワル。
そんなある日、奇跡のような出来事が……
昔の劇場仲間で、ずっと家に閉じこもっていたマックスがドゥースの歌声を聴き、20年ぶりに家を出る。
彼女は彼が愛した歌手の娘だったのだ。
作曲家として優れた才能を持っていたマックスと歌姫として成功したドゥースが戻り、劇場はたちまち満員に!
そしてジョジョもピゴワルの元に戻り、新しいプログラムでシャンンソニア劇場は見事に復活した!
何もかもが順調だった。
しかし、革命記念日の前夜、恐ろしい事件が起きてしまう……。
さすが『コーラス』の製作コンビ。
あの映画同様、泣かせどころを心得ている。
『コーラス』で、ずっと親を待っていた子を演じていたマクサンス・ペランが健気に父親を支えるジョジョを演じている。
意外な冒頭のシーンから、劇場の波乱万丈を取調べを受けるピゴワルが回想する形で物語は進む。
上手く行くかと思わせてはダメになり、もうダメかと思わせては浮かび上がる。
終盤ドゥースを再び迎えて幕を開けた劇場のショーはとても楽しく、見所の一つ。
ここで起こるすべての出来事が、『愛』に基づいている気がする。
恋をするとイカレる。という言葉が劇中に出てくるが、愛(人に対するものだけでなく)もまた人をイカレさせる。
それでもそれは幸せなことなのかもしれない。
そして、帰る場所があるというのは、何て幸せなことなんだろう。
観てきました。
イタリアのボローニャ大学。
夏期休暇に入ったばかりの人気の無い構内。
守衛はふと机の上に置いたままにされた鍵に目を留める。
いったんは保管場所へと戻した彼だか、虫の知らせか、その『歴史図書館』の鍵を手に階段を駆け上がる。
するとそこには、信じがたい光景が!
という、サスペンスタッチで始まるこの映画。
イタリアの名匠エルマンノ・オルミが、これで最後と語る長編劇映画です。
守衛の視線の先にあった物。
それは太い釘で床や机に大量の古文書が太い釘で打ち付けられているという惨状だった。
捜査の結果、容疑者として浮かび上がったのは、将来を嘱望されていた哲学科の若き主任教授だった。
近く国際舞台で論文を発表することになっていた彼は忽然と姿を消していた。
その頃、教授はあてもなく車を走らせていた。
途中でその車も捨て、車のキー、ジャケット、財布も現金と一枚のカードだけを抜き取り川へと投げ捨てる。
残ったわずかな所持品を手に川をたどって歩き始めた彼は、川岸で朽ちかけた小屋を見つけた。
そこを住処にしようと考え、生活用品を買いに出かけた町で、郵便配達の青年にパン屋の場所を教えてもらい、そのパン屋で若い娘と知り合う。
その他にも、小屋の近くに住む人たちが教授に関心を持ち始める。
小屋の修理にも手を貸してくれるようになり、いつからか彼らはその風貌から教授を「キリストさん」と呼ぶようになる。
一方、川からは教授のジャケットなどが見つかり、警察は自殺の線でも捜査を進め始める。
村の人々との交流によって、教授の顔にはいつしか微笑が戻ってきた。
ところがある日、港建設のためポー川中流からの立ち退き命令が下る。
そこに住む人々を助けるため、教授は一枚のクレジットカードを差し出すのだが……
教授が「キリストさん」と呼ばれることからも分かるとおり、このお話は宗教というかキリスト教に深く関わっているのだと思います。
なので、そういった知識があればより深く理解出来ると思います。
私は全然ないんですけどね;;
教授は古文書を磔にして、いわば決別してきた訳ですが、近隣の老人達にせがまれキリストの奇跡の話や、キリストが語ったといわれる話をするようになる。
彼が起した行動の本当の意味は何だったのか?
というのが、テーマかな。と思うのですが……
クレジットカードを使ってしまったことから居場所を突き止められてしまい、警察がやってくる。
連行された警察署で彼は話し始める。
自分の人生を振り返ってみると出てくるのは本ばかり、でもたくさんの本よりも友人と飲む一杯のコーヒーの方がいい。
彼の元に、図書館の本の槐集に一生を捧げた、彼の師でもあった司教が訪れる。
あなたは人間よりも書物を愛している、と詰め寄る教授。
書物は裏切らない、という司教。
この映画の冒頭に登場した言葉がある。
「どんな書物もそれ自体は何も語らない」
書物に語られるべき言葉を閉じ込めてしまった宗教に対する反乱というか……。
これも愛情なのかと思う。
結局この人も神を捨てられないのだ。
捨てられないから、失望したのではないのかと思う。
愛しているからこその仕打ちなのかもしれない。
でも
そんなことは、見終わってからちょっと振り返って考えてみればいいことで。
スクリーンに映し出される数々の美しい光景を観るだけでも価値がある、と思う。
長くない映画ですが、時間以上のボリュームがあります。
イタリアのボローニャ大学。
夏期休暇に入ったばかりの人気の無い構内。
守衛はふと机の上に置いたままにされた鍵に目を留める。
いったんは保管場所へと戻した彼だか、虫の知らせか、その『歴史図書館』の鍵を手に階段を駆け上がる。
するとそこには、信じがたい光景が!
という、サスペンスタッチで始まるこの映画。
イタリアの名匠エルマンノ・オルミが、これで最後と語る長編劇映画です。
守衛の視線の先にあった物。
それは太い釘で床や机に大量の古文書が太い釘で打ち付けられているという惨状だった。
捜査の結果、容疑者として浮かび上がったのは、将来を嘱望されていた哲学科の若き主任教授だった。
近く国際舞台で論文を発表することになっていた彼は忽然と姿を消していた。
その頃、教授はあてもなく車を走らせていた。
途中でその車も捨て、車のキー、ジャケット、財布も現金と一枚のカードだけを抜き取り川へと投げ捨てる。
残ったわずかな所持品を手に川をたどって歩き始めた彼は、川岸で朽ちかけた小屋を見つけた。
そこを住処にしようと考え、生活用品を買いに出かけた町で、郵便配達の青年にパン屋の場所を教えてもらい、そのパン屋で若い娘と知り合う。
その他にも、小屋の近くに住む人たちが教授に関心を持ち始める。
小屋の修理にも手を貸してくれるようになり、いつからか彼らはその風貌から教授を「キリストさん」と呼ぶようになる。
一方、川からは教授のジャケットなどが見つかり、警察は自殺の線でも捜査を進め始める。
村の人々との交流によって、教授の顔にはいつしか微笑が戻ってきた。
ところがある日、港建設のためポー川中流からの立ち退き命令が下る。
そこに住む人々を助けるため、教授は一枚のクレジットカードを差し出すのだが……
教授が「キリストさん」と呼ばれることからも分かるとおり、このお話は宗教というかキリスト教に深く関わっているのだと思います。
なので、そういった知識があればより深く理解出来ると思います。
私は全然ないんですけどね;;
教授は古文書を磔にして、いわば決別してきた訳ですが、近隣の老人達にせがまれキリストの奇跡の話や、キリストが語ったといわれる話をするようになる。
彼が起した行動の本当の意味は何だったのか?
というのが、テーマかな。と思うのですが……
クレジットカードを使ってしまったことから居場所を突き止められてしまい、警察がやってくる。
連行された警察署で彼は話し始める。
自分の人生を振り返ってみると出てくるのは本ばかり、でもたくさんの本よりも友人と飲む一杯のコーヒーの方がいい。
彼の元に、図書館の本の槐集に一生を捧げた、彼の師でもあった司教が訪れる。
あなたは人間よりも書物を愛している、と詰め寄る教授。
書物は裏切らない、という司教。
この映画の冒頭に登場した言葉がある。
「どんな書物もそれ自体は何も語らない」
書物に語られるべき言葉を閉じ込めてしまった宗教に対する反乱というか……。
これも愛情なのかと思う。
結局この人も神を捨てられないのだ。
捨てられないから、失望したのではないのかと思う。
愛しているからこその仕打ちなのかもしれない。
でも
そんなことは、見終わってからちょっと振り返って考えてみればいいことで。
スクリーンに映し出される数々の美しい光景を観るだけでも価値がある、と思う。
長くない映画ですが、時間以上のボリュームがあります。