私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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オモシロモノ
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
数え始め 2006/11/14
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観てきました。
イタリアのボローニャ大学。
夏期休暇に入ったばかりの人気の無い構内。
守衛はふと机の上に置いたままにされた鍵に目を留める。
いったんは保管場所へと戻した彼だか、虫の知らせか、その『歴史図書館』の鍵を手に階段を駆け上がる。
するとそこには、信じがたい光景が!
という、サスペンスタッチで始まるこの映画。
イタリアの名匠エルマンノ・オルミが、これで最後と語る長編劇映画です。
守衛の視線の先にあった物。
それは太い釘で床や机に大量の古文書が太い釘で打ち付けられているという惨状だった。
捜査の結果、容疑者として浮かび上がったのは、将来を嘱望されていた哲学科の若き主任教授だった。
近く国際舞台で論文を発表することになっていた彼は忽然と姿を消していた。
その頃、教授はあてもなく車を走らせていた。
途中でその車も捨て、車のキー、ジャケット、財布も現金と一枚のカードだけを抜き取り川へと投げ捨てる。
残ったわずかな所持品を手に川をたどって歩き始めた彼は、川岸で朽ちかけた小屋を見つけた。
そこを住処にしようと考え、生活用品を買いに出かけた町で、郵便配達の青年にパン屋の場所を教えてもらい、そのパン屋で若い娘と知り合う。
その他にも、小屋の近くに住む人たちが教授に関心を持ち始める。
小屋の修理にも手を貸してくれるようになり、いつからか彼らはその風貌から教授を「キリストさん」と呼ぶようになる。
一方、川からは教授のジャケットなどが見つかり、警察は自殺の線でも捜査を進め始める。
村の人々との交流によって、教授の顔にはいつしか微笑が戻ってきた。
ところがある日、港建設のためポー川中流からの立ち退き命令が下る。
そこに住む人々を助けるため、教授は一枚のクレジットカードを差し出すのだが……
教授が「キリストさん」と呼ばれることからも分かるとおり、このお話は宗教というかキリスト教に深く関わっているのだと思います。
なので、そういった知識があればより深く理解出来ると思います。
私は全然ないんですけどね;;
教授は古文書を磔にして、いわば決別してきた訳ですが、近隣の老人達にせがまれキリストの奇跡の話や、キリストが語ったといわれる話をするようになる。
彼が起した行動の本当の意味は何だったのか?
というのが、テーマかな。と思うのですが……
クレジットカードを使ってしまったことから居場所を突き止められてしまい、警察がやってくる。
連行された警察署で彼は話し始める。
自分の人生を振り返ってみると出てくるのは本ばかり、でもたくさんの本よりも友人と飲む一杯のコーヒーの方がいい。
彼の元に、図書館の本の槐集に一生を捧げた、彼の師でもあった司教が訪れる。
あなたは人間よりも書物を愛している、と詰め寄る教授。
書物は裏切らない、という司教。
この映画の冒頭に登場した言葉がある。
「どんな書物もそれ自体は何も語らない」
書物に語られるべき言葉を閉じ込めてしまった宗教に対する反乱というか……。
これも愛情なのかと思う。
結局この人も神を捨てられないのだ。
捨てられないから、失望したのではないのかと思う。
愛しているからこその仕打ちなのかもしれない。
でも
そんなことは、見終わってからちょっと振り返って考えてみればいいことで。
スクリーンに映し出される数々の美しい光景を観るだけでも価値がある、と思う。
長くない映画ですが、時間以上のボリュームがあります。
イタリアのボローニャ大学。
夏期休暇に入ったばかりの人気の無い構内。
守衛はふと机の上に置いたままにされた鍵に目を留める。
いったんは保管場所へと戻した彼だか、虫の知らせか、その『歴史図書館』の鍵を手に階段を駆け上がる。
するとそこには、信じがたい光景が!
という、サスペンスタッチで始まるこの映画。
イタリアの名匠エルマンノ・オルミが、これで最後と語る長編劇映画です。
守衛の視線の先にあった物。
それは太い釘で床や机に大量の古文書が太い釘で打ち付けられているという惨状だった。
捜査の結果、容疑者として浮かび上がったのは、将来を嘱望されていた哲学科の若き主任教授だった。
近く国際舞台で論文を発表することになっていた彼は忽然と姿を消していた。
その頃、教授はあてもなく車を走らせていた。
途中でその車も捨て、車のキー、ジャケット、財布も現金と一枚のカードだけを抜き取り川へと投げ捨てる。
残ったわずかな所持品を手に川をたどって歩き始めた彼は、川岸で朽ちかけた小屋を見つけた。
そこを住処にしようと考え、生活用品を買いに出かけた町で、郵便配達の青年にパン屋の場所を教えてもらい、そのパン屋で若い娘と知り合う。
その他にも、小屋の近くに住む人たちが教授に関心を持ち始める。
小屋の修理にも手を貸してくれるようになり、いつからか彼らはその風貌から教授を「キリストさん」と呼ぶようになる。
一方、川からは教授のジャケットなどが見つかり、警察は自殺の線でも捜査を進め始める。
村の人々との交流によって、教授の顔にはいつしか微笑が戻ってきた。
ところがある日、港建設のためポー川中流からの立ち退き命令が下る。
そこに住む人々を助けるため、教授は一枚のクレジットカードを差し出すのだが……
教授が「キリストさん」と呼ばれることからも分かるとおり、このお話は宗教というかキリスト教に深く関わっているのだと思います。
なので、そういった知識があればより深く理解出来ると思います。
私は全然ないんですけどね;;
教授は古文書を磔にして、いわば決別してきた訳ですが、近隣の老人達にせがまれキリストの奇跡の話や、キリストが語ったといわれる話をするようになる。
彼が起した行動の本当の意味は何だったのか?
というのが、テーマかな。と思うのですが……
クレジットカードを使ってしまったことから居場所を突き止められてしまい、警察がやってくる。
連行された警察署で彼は話し始める。
自分の人生を振り返ってみると出てくるのは本ばかり、でもたくさんの本よりも友人と飲む一杯のコーヒーの方がいい。
彼の元に、図書館の本の槐集に一生を捧げた、彼の師でもあった司教が訪れる。
あなたは人間よりも書物を愛している、と詰め寄る教授。
書物は裏切らない、という司教。
この映画の冒頭に登場した言葉がある。
「どんな書物もそれ自体は何も語らない」
書物に語られるべき言葉を閉じ込めてしまった宗教に対する反乱というか……。
これも愛情なのかと思う。
結局この人も神を捨てられないのだ。
捨てられないから、失望したのではないのかと思う。
愛しているからこその仕打ちなのかもしれない。
でも
そんなことは、見終わってからちょっと振り返って考えてみればいいことで。
スクリーンに映し出される数々の美しい光景を観るだけでも価値がある、と思う。
長くない映画ですが、時間以上のボリュームがあります。
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