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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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『ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』
観て来ました。朝から(笑)
原題は『FUR』毛皮、というか『毛』で作られた題字が何とも……
で、この映画エロいかどうかとなると難しいんである。
エロくなくはない。どっちかというとロマンチックな感じさえするんである。
これは、ニコール・キッドマンという女優に負うところも多いかも。
お人形が動いているような感じがして、少し現実感が遠のくから。(これは私としては褒めている)

両親の商う毛皮のショーと夫(と彼女)の写真家としての紹介を兼ねたファッションショーが彼女=ディアン・アーバスの自宅で行われる。
その日、上の階に引っ越してくる者が……
運び込まれる調度品の中に、異様なマスクを見つけ、彼女の目は釘付けになってしまう……
ショーの途中夫に言われてカメラを交換に行った彼女は、窓から偶然引っ越してきた人物を見る。
顔を覆う怪しげなマスクに手袋、この瞬間から彼女は『彼』の虜になった。
のだと思う。
この頃、精神的に不安定な感じのする妻(ディアン)に夫は、アシスタントの仕事を休んで、写真の勉強をするよう勧める。
「10年前に買ったカメラをちっとも使ってないだろう?」と。
この申し出は断ったディアンだが、上の階の住人をカメラに収めたいと思い、部屋を訪れることに……
新たな住人の不可思議な格好の他、彼女の家が大量の『毛』によって、パイプを詰まらせたり、その修理中に流されてきた(と思われる)鍵など、彼女の興味を引く事柄がその前に起こっているのですが……
そこで、不可思議かつ、彼女にとってはノスタルジーを感じるものにどんどんと引き込まれていく。
さて、先程から彼女のことを『ディアン』と書いていますが、題名は『ダイアン』ですね。
映画の中でも、ショーの際に彼女を『ダイアン』と呼んだ男の人に『ディアン』であると訂正しています。
上の階の住人(ライオネルというのですが)にインターホン越しに、パイプに毛が詰まって困ると、申し入れた際にも、彼が彼女の名を(自分から名乗ってはいない)呼びます。
『ダイアン』と。
これは、この後のストーリーを見ていくと、象徴的なのかな?と……
ライオネルと出会い、さまざまなことを経験していくうちに、現れてくるもう一人の(というか、内に秘めていた)彼女。
妻でもなく、母でもなく、娘でもないそれを『ディアン』でなく『ダイアン』という名で象徴しているのではないかと思ったのですが……
この映画、見方によっては大変エロい気もするのですが、私にはそれにもましてロマンチックに感じられました。
ライオネルとディアンの過ごす時間は風変わりだけど素敵なデートだと思うし(彼女の望んでいる所に、何も言わずに連れて行ってくれるし)
海のシーンは悲しくて綺麗で涙ぐんでしまった。

このライオネルという人物は多毛症という設定ですが、この映画の最初に出てくるように、これは伝記映画であってそうでない。
イメージで作った映画ということなので、彼女が本当にこういう人と出会ったのか、また映画の中で夫の体毛に固執しているのが見受けられるのですが、彼女自身にもそういうところがあったのかは分かりません。
この『毛』へのこだわりが、彼女を家族(と世間一般)とを隔てている象徴である気もします。
ディアンが、ライオネルの所に通ったり、一緒に出かけることが頻繁になっていくに連れて、夫の髭が顔を覆っていくのも、彼女を何とか受け入れたいと思っていることを表しているのかな?と。
タイトルから受けるイメージと違って、私にとってはロマンチックなファンタジー映画のようでした。
人によっては全然違うと思いますけど。
いつもコメントを下さるチュチュさんのこの映画に関しての記事がこちら。とても興味深いのでぜひ読んでくださいね。

んで、いつものごとくお前どこ見てんだ!?の余談。
ディアンが、ライオネルの上に(!)なった時に下腹部、というか下っ腹に目が釘付けに……
なるほど、こりゃ、妊娠説も出るよな~。と納得。
本当のところはどうなのか分りませんが(キース・アーバンは否定している)でも、まぁ、彼女もそんなお年頃といえば、そうですしね(^_^;)
それと、ライオネルがチュー・バッカみたいで、何か可愛い(笑)
これが、エロかったりグロかったりしない根源かも……。

補足:少しネットで検索してみたら、ダイアン・アーバスで彼女のプロフィールがたくさん出てくるんですよね。
   このサブタイトルは、日本での彼女の通称から来ているのかな。
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観たのね~!
そっかー、ロマンチックかあ。そういう言い方もできるなあ。私は、普段、こういうのの解釈って苦手なんですが、今回は自分の解釈がすっごい気に入って、なんというか、今まで悩んできたことがぱあっと晴れたというか、映画を観て悟る、ということがあるんだなあと思いました。

ツボに入ったのね。
chuchu 2007/06/14(Thu)21:08:26 編集
はい、ついに!!
ロマンチック。という言葉では自分の感じたものは説明しきれないんですけど、後から考えると、ライオネルとディアンの図って『美女と野獣』みたいですよね。(しかもディズニー版)
チュチュさんの解釈は、そうか!とうなる所があったし、スラングとか自分ではよく分らない部分も書いててくださって……勉強になりました。
ツボに入る映画ってありますね。
【2007/06/15 17:27】
美女と野獣
こういう映画に対するオマージュもあるのかもね。この作品みたいに、後々まで色々語れる映画ってのもいいよね。すっごく良くできた映画だよなあ。こういうの観れてうれしい。
chuchu 2007/06/15(Fri)21:19:34 編集
Re:美女と野獣
もう一度観ると、また違う発見があるかもですね。
後々まで色々考えて楽しめる&語れる映画ってなかなかにお得だと思います。
損得の問題じゃない気もしますけど……(^_^;)
【2007/06/18 17:29】
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