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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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30年間、音信不通だった父の死の知らせを受け、ユ・ヘグクは、父が暮らしていた山奥の村を訪れた。
葬儀は無事に済んだが、父の死因は明らかにされない。
村人達の言動はヘグクを早く村から去らせようとしているとしか思われない。
しかし、父の死の不審さ、また貯金などの名義がすべて書き換えられていることに疑問を抱いたヘグクは村に留まることを告げる。
動揺し、何とかソウルへ帰そうとする村人達だが、村長の滞在を許すとの一言で態度が変わる。
そんな村の様子に違和感を抱いたヘグクは父の死因を探り始める。
やがて村の秘密が次第に明らかになっていく。
ここで父は何をしていたのか?
村長の正体は?
そこには、30年前に起こった祈祷院での集団殺人事件が大きく関わっていた。

果たして父の死の真相は?
30年前の事件との関係は…?

予告編が面白そうだったので、見てきました。
元は、韓国で空前のヒットとなったウェブ・コミック「苔」。
この原作に惚れ込んだ『シルミド/SILMIDO』の監督カン・ウソクが映画化したもので、韓国で大ヒットしたそうです。

映画は過去と現在を行き来しながら事件の真相を明らかにしていく。
ここで、何年前とか字幕がないので、ちょっと戸惑うかもしれないけど、急に髪の毛フサフサになってたりするので、過去か現在か分かる筈。
ヘグクの父親は、ある村に突然現れ、それこそキリストのように人々を虜にしていく。
おかげでその地にあった教会は信者が離れ、お布施も減る。
そこで、地元の刑事に頼みヘグクの父親を逮捕させる。
刑事は囚人達に彼を暴行させるが、その囚人達も、そしていつしかその刑事チョン・ヨンドクも彼に魅せられていく。
そして、普通では更生出来ない者達を連れ、新しい村を作り暮らすようになる。
で、
30年経ったという訳。
しかし、村長に納まった元刑事には別の思惑があった。
ヘグクの父親、ユ氏は高潔過ぎる故か、人々のどす黒い要望というものに鈍感な気がする。
なかなか、聖人君子のように生きたくても生きられないのが人間てものだろう。
いや、知りながら気づかぬふりをしていたのかもしれない。
彼にとっては、認められないものだったろうから。
村人によると『さびしい最期』だったのも頷ける。
さて、村の秘密を少しずつ知っていくヘグク。
と、同時にジワジワと追い詰められても行く。
追い詰めながらも追い詰められている。
ここで、冒頭に出てきたどうやら彼が左遷させたらしい(ハッキリ出てこないがヘグクは記者か何かなんだろうか?)検事が彼に手を貸し、村の濁った澱の正体が具体的になっていく。
ただ、ジワジワやり過ぎて時間を取り過ぎたと思ったのか、終盤妙にスピードアップなのだが、この辺が何かちょっと何だろう?
簡単にいき過ぎ?
畳みかけるようといえばまぁ、言えるんだけど…
ストーリーが進むにつれて、だんだん気になってくることがある。
その人の立場がよく分からない。
村長側かと思えば、ヘグクを助けたり……
しかし、ラストシーン、その人の表情のアップを見た瞬間「あっ」となる。
そもそもの発端も、この一連のことも、実はこの人のせいなのでは……?
と。
ヘグクと一緒にその、一見物静かで優しげな佇まいの、その人の瞳の奥にあるものを見れば、きっとゾッとする筈。
ホント、げに恐ろしきは人の心なり。
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仕事を一時解雇になったトラヴィス。
彼は反戦デモで若い女性と出会い、恋に落ちる。
彼女はインド旅行にトラヴィスを誘うが、彼には先立つものがなかった。
仕事を探す彼は、一件の求人広告を見つける。

14日間の実験。
日給は1000ドル!
面接に出かけるとかなりの高倍率のようだが、トラヴィスは見事(?)被験者に選ばれる。
だが、実験開始前に彼らが受けた説明は、“きわめて安全な環境で行なわれ、危険はない。ただし、人権を侵害する可能性がある”というものだった。
他には気が弱そうだが、温厚そうなバリス、冴えない感じのグラフィック・ノベル・ライターのベンジー、女好きのチェイス、元受刑者という過去を隠して参加しているニックスら24人の男達が選ばれた。

バスで郊外に連れていかれた彼らは、看守役と囚人役に分けられ、模擬刑務所で14日間を過ごすのが、実験の内容だった。
以後、囚人役は名前ではなく番号で呼ばれ、看守役は制服を身につける。
監視カメラが彼らの様子を観察し、暴力行為があれば赤いランプが点灯して実験は即中止となり、報酬は支払われないと告げられる。
トラヴィスは囚人役、バリスは看守役になった。
実験がスタートし、初めはただの役割分担に過ぎなかったが、時間が経つにつれ、それぞれの心に思いもかけない変化が起きる。

1971年にスタンフォード大学で実際に行われた実験がモデル。
普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、本来の人格に関わりなくその役割に合わせて変わっていくことを証明しようと行った。
模擬刑務所で14日間のスケジュールが予定されていたが、実験はわずか6日間で中止された…。
というもの。
『es[エス]』のハリウッド・リメイクとも言える形になるらしいんですけど、残念ながらこっちは観に行けなかったんですね~という訳で、未見なので比較はしません。
オフィシャルサイトには人間の本質は善か悪か?みたいなことが書いてあるけど、そういうことでもない気がするな~
人間は生まれ落ちた時からずっと役割を演じているんじゃないかと思う。
最初は誰かの娘や息子として、しばらくして幼稚園や学校での役柄が増え、働くようになれば職場での役柄を演じ、恋人だったり配偶者だったりの役割を演じていくようになるんじゃないかな~
となると、本当の自分は?
そんなもの、どこにもないのかも。
独りきりでいる時さえ自分の思う自分を演じているのかも……
人は立場や環境でどんどん変化していくってことだと思うんだな。
フォレスト・ウィテカー演じるパリスは40過ぎて母親と同居し、しかも毎日母親にどやされているらしい。
この辺りが推測しか出来ない辺がこの映画の残念なところ。
一人ひとりの元々の人物像がつかめていないため、変化にアッと驚く部分が少ない。
パリスはまぁ一応分かるといえば分かるし、コレくらいで悟ってくれよ…ってことかもしれないんだけど。
この最初は引っ込み思案だったパリスがいつの間にか看守役達のリーダー的存在になり、絶大な権力を振るうようになる。
一方、囚人役の中心になるのはトラヴィス(エイドリアン・ブロディ)で、穏やかな性格の彼が看守に反発し、暴力も厭わなくなる。
今までの世界の規範は崩れ、『赤ランプ』が唯一の判断基準になる。
赤ランプは暴力行為があった場合にも点くが、それ以外にルールを破った囚人役を看守役が相応に罰しない場合も点灯すると言われる。
よって、看守側には相応を判断し、かつ罰さなければならないというプレッシャーがかかる。
この状況で思い出したのが、ある実験。
これは何かのドキュメンタリーで見たので、どこがいつ頃やったのかとか、覚えてないんですけど…
二人一組になり一方が問題を出し、一方が答える。
二人はそれぞれ別の部屋にいて、お互いは見えない状態。
問題を出した側は、相手が不正解なら機械のボタンを押し、電気ショックによる『罰』を与える。
不正解が重なるとどんどん電気ショックは強くなるというもの。
問題を出す側には誰かが同席したか、放送でか、相手が間違うとボタンを押すように指示がある。
この実験で電気ショックを与える側は学者たちが考えていたよりもずっと強いレベルまで、電気ショックを与え、一番強いレベルまでボタンを押した人も数多くいたというもの。
実は、答える側の被験者は学者の助手とかで、実際に電気ショックを受けている訳ではなく適当に悲鳴を上げたりしているだけなんですが。
本当の被験者たちは、悲鳴を聞き良心の呵責に駆られ謝りながらも、電気ショックを与えるボタンを押し続けたっていう……

人というのは、プレッシャーに弱く、置かれた環境でどんどん自分を変化させていってしまうものなのである。
それがまた、人類が生き延びてきた理由なのかとも思う。
いわゆる適応力。

最後のシーン、実験が終了した彼らは、まるで悪夢から覚めたような、魔法が解けたような感じ。
そして、元の自分、元々自分が演じていた役にまた戻っていったのだと思う。
変だっておっしゃる方もいたけど、個人的には至極当然の気がする。

『es』は確か好きな俳優が出てたので、見たいと思ってるんですが…レンタルって苦手なんだよね~;;

一番解せないのは、トラヴィス。
そんな、会ったばっかの女といきなり自前でインド旅行に行きたいか?
凄腕のメキシコ連邦捜査官マチェーテは、正義感の強さが仇となり、麻薬王トーレスに妻子を殺されてしまう。
それから3年。
マチェーテはテキサスにいた。
今は不法移民に身をやつし、日雇いの仕事をしながら、復讐の時を待っていた。
ある日、彼は謎の男にその腕っ節を見込まれ、高額の報酬と引き換えに不法移民の弾圧を公約に掲げる上院議員マクラフリンの暗殺を依頼される。
しかしそれは、不法移民排斥を有利に進めるために仕組まれた巧妙な罠だった!
暗殺犯に仕立てられたマチェーテは何とかその場から逃げ延びる。
彼はタコス売りをしながら裏では不法移民を支援する女戦士ルース、かつては同じ捜査官で今は神父の兄の助けを借り、復讐へと乗り出す。
しかし彼の前には、彼を葬るべく殺し屋を雇う彼をはめた男ブース、国境自警団のボスのウォン、そして法と正義の間で苦悩する美人移民局員サータナが立ちはだかる。
そして、いつまでもマチェーテの始末をつけられないことに業を煮やしたトーレスも乗り込んでくる。
マチェーテは復讐を遂げることが出来るのか?
それとも…!?

「予告は控えめだけど、1分に4人くらい死んじゃうの」に釣られて観に行きました(笑)
いや、今の自分に必要な気がして……
タランティーノとロバート・ロドリゲスのB級映画へのオマージュ、『グラインドハウス』(見てないんだ、コレ;;)に登場したフェイク予告編『マチェーテ』が奇跡の映画化!
まさかのダニー・トレホ主演!!
いや~いつ見ても、エラい顔やね~(^_^;)
超B級LOVE映画に、登場しちゃう豪華キャストも見物。
過激な移民排斥派の上院議員にロバート・デニーロ。
国境自警団のボスにドン・ジョンソン。
移民局職員にジェシカ・アルバ。
表向きはタコス売り、実は伝説の女戦士ルースにミシェル・ロドリゲス。
ブースの麻薬漬けの困った娘エイプリルにリンジー・ローハン。
宿敵の麻薬王トーレスにスティーヴン・セガール。
セガールやローハンは置いといて(笑)
まぁ、みんなよくこんなバカ映画に出たわね~っていう。
ホント、バカ(爆)

マチェーテは『なた』の意味があり、これを武器に戦うことからマチェーテと呼ばれているよう。
いや、ホントの名前か知らんけど。
という訳で、銃でのドンパチもさることながら、見物は接近戦。
そんなにスパスパ切れる訳ねぇべ~と、突っ込みたくなるところですが、そこは大目に。
移民を匿う病院にケガをしたマチェーテが運び込まれた時、何故看護婦と医者が腸の長さの話をしているかと思ったら……
そんな、簡単にズルっと出せるのかしら?
でも、可哀想ね、千利休は切腹して自分でズルズル出して果てたらしいけど(正しい切腹のお作法は、こうらしい。何せ罰ですから苦しめるだけ苦しんで死なないとダメらしいです。)、重たそうなおっさんにぶら下がられたりはしなかったもん;;
1分ごとにキッチリ4人死ぬわけではないですが、最後の決戦でバンバン死んでますから!
マチェーテの台詞の字幕が所々何故かターザン風で笑える(^◇^)
まぁ、バカみたいな話なんだけど、ただ妻子の復讐をするのかと思ったら、麻薬取引とか不法移民の問題とかも出てきて、結構複雑な筋書きでした。
それにしても、デニーロ、やってくれるなぁ。
美女にモテモテのダニー・トレホなんてもう2度と見る機会があるとは思えませんが…いやいや、続編はマジですか?
白血病で長い入院生活を送っている10歳の少年オスカー。
彼は病院で偶然出会った口の悪い宅配ピザ屋の女主人ローズを一目で気に入る。
ある日、医師が両親に彼の余命が残り少ないことを告げる場に偶然居合わせてしまったオスカー。
ただ泣き崩れ、彼に会うことも出来ない両親に失望し、大人達と口を利かなくなる。
これでは病状も分からないと、困り果てた医師が誰となら口を利いてくれるのかと尋ねるとオスカーの答えは“ピンクの女の人”。
それは、ピンクのスーツに身を包んでいたローズのことだった。
ピザの宅配を条件にローズは12日間、毎日彼の元を訪れる約束をする。
腫れものに触るような周囲の大人達とは対照的に、ごく普通にオスカーに接するローズ。
そして彼女は、残された時間の少ないオスカーに、1日を10年間と考え日々を過ごすこと、また毎日神様に充てて手紙を書くことを提案する。
その日からオスカーの新たな人生が始まった。

想像していたのと、かなり違っていました。
監督は、『地上5センチの恋心』の人だったんですね。
原作も彼自身のベストセラー小説だそう。
何しろ、病気で余命わずかな男の子の物語ですから、もっとお涙ちょうだいっぽいかと思ったら……

ピザ屋の女主人ローズは、とにかく口が悪い。
そして、病院嫌いで、病気が怖くて仕方がない。
そのうえ、ボランティアなんてする人間の気が知れない!
という人。
でも、こういうのってすべて裏返しなんですよね。
さて、ピザを買ってもらうため、大嫌いな病院に毎日出向き、これまた苦手な病気の少年と話をすることを引き受けてしまったローズ。
嫌々だが、オスカーと話を始め、「何日来てくれるの?」との問いに、あっけらかんと「12日」と答える。
その答えに自分の命はそれくらいしか持たないのか…と思うオスカー。
さすがにしまったと思ったのか、ローズは突然、日付の話を始める。
「あら、今日は12月20日ね」
それがどうしたのかと問うオスカーに、嘘か本当か、彼女の田舎の習慣を話して聞かせる。
それは、1年の最後の12日間で、来年の1年の天気を占うというもの。
今日は1月にあたるから、晴れて穏やかな1月になる、という具合。
そして、オスカーにこれからの12日間、1日を10年だと思って過ごすこと、と神様に手紙を書くことを提案したのだ。
最初の日は子供時代、次の日は思春期とオスカーは成長を体験していく。
恋をして、結婚、浮気がバレてケンカになったり、仲直りしたり、ローズを養子にしたり……
あくまでも、ごっこというか、『ふり』なんだけど、でも人の一生も時間がかかっているだけで、ひと月や一週間で体験することはその縮小版なのかもしれない。
こうして書いていると、やっぱり死んでいく男の子の可愛そうな話、みたいなんだけど、ちょっと違う。
これもまた嘘か本当かは分からないけど(それは別にどうでもいいこと)、ローズは元女子プロレスのチャンピオンだったというのだ。
その名も“ラング・ドックの絞殺魔”!!
そして、彼女はオスカーが壁にぶつかった時、昔自分が体験した試合のことを話すのだ。
その場面は、オスカーの想像の産物なのだろう。
彼女があげたスノードームのリングの中、ピンクのコスチュームに身を包んだローズが颯爽とリングに登場し、強敵を倒していくのだ。
そして、オスカーは解決法のヒントを得ていく。
ローズにもだんだんと変化が起こる。
オスカーを訪ねるのにピザが焼き上がるのも待ちきれないほどになるのだ。
ある時、神様に会わせてあげると、オスカーをこっそり連れだし教会に出かけた場面がとてもいい。
十字架にかかるキリスト像を見て、オスカーはローズがこんな人を信じるなんて…と、非難する。
彼は痛みに苦しんではいるけれど死を恐れている訳ではないと言われ、キリストの表情からそれを見て取ったオスカーの心も変化していく。
死は未知のもの、だから誰だって怖い。
でも、誰も死からは逃れられない。
ならば、未知を楽しむ手もある。
両親だって死ぬ。
そして、ローズも。
でも、自分の方が早く死ぬというオスカーに、ローズはためらうことなくそうだと答える。
そして、だからって、何をしてもいいなんてことにはならないと彼を叱るのだ。
ずっと、彼を叱ってくれる人はいなかった。
みんな、彼が“可哀想だから”遠慮していたのだ。
そんな特別扱いをされないこと、それが図らずも“特別”になってしまった人間には何よりなのかも。
オスカーはやっぱり、旅立ってしまうのだが、彼の残したものは人々の中にずっと残るだろう。
救うつもりが、実は救われていたというのは、よく聞く話。
なんだけどね。
情けは人のためならず。
情けをかけるのは、その人のためによくない。
ってことじゃないのだよ。(子供の頃はそうかと思ってたね)
情けをかけるというのはその人だけに“いい”のではない、自分にも得るものがあるってことなんだな…と再認識するお話。
北朝鮮の工作員として韓国に潜入していたジウォンは、“影”と呼ばれる暗殺者と共に亡命した金正日の身内を葬るという指令を受ける。
暗殺には成功するが、内通者により、国家情報員ハンギュに計画が知れ、包囲される。
ジウォンは何とかその場を逃れるが、それは、彼の長い潜伏生活の始まりだった。
一方、国家情報員のハンギュは、先の暗殺事件で多くの死傷者を出した上、“影”を取り逃がした責任を問われクビになった。
事件から6年。
探偵とは名ばかりの、逃げた外国人花嫁探しで何とか暮らしているハンギュ。
ある日、仕事の途中に、偶然、現場から逃走した北朝鮮の工作員ジウォンに出くわす。
ジウォンは偽名を使い、潜伏生活を続けていたのだった。
ハンギュの熱心な誘いでジウォンはハンギュの探偵社に勤めることになる。
最初は意見の合わない二人だが、一緒に働く内、次第に心を通わせてゆく。
そんな頃、彼らの運命を左右する事件が起きた!

もう、諦めようかと思ってたんですけど……
評判もいいしね。
ガンホだし。
頑張って観てきちゃいましたよ。
結論から言うと、観てよかった。
ガンホは、こういう口八丁手八丁というか、インチキくさいというか、それなのに何だか人望厚いという掴みどころのないおじさんがピッタリですね~
カン・ドンウォンは出演作を観るのは初めてだったんですけど、いや~ホント、脚が長いですな~(@_@;)
ガンホが火ならドンウォンは氷って感じなんですけど、内側では何かが燃えてる感じがする人。
冷たい炎ですかね?
赤い火と青い火?
でも、実は青い火の方が熱いんだよね?
みたいな。
お互いに相手は自分のことに全く気付いていないと思い込んでいて、お互いに探り合う様が、分かっているこっちから見ると何だか、ハラハラというよりもソワソワしてしまう。
お互いに、相手はまだ敵対組織に属していると思っているし、実際ジウォンは自分でもそのつもりっていうところが痛々しい。
当の本人よりも他人、しかも敵の方が自分の置かれている立場を把握しているとは……
隣国とはいえ、何もかもが違う異国にいて、何が、彼を支えてきたのだろう?
何が彼を変えずにいたのだろう?
相手を疑いながらも次第に心を開かずにはいられない二人が、その例えはどうよ?だけど、まるで禁断の恋人同士のようだ。
シチュエーションだけ、だけど。
遠く離れた家族を想う二人は、似た者同士でもあった。
そんなところが、二人を近付けていったのかも。
シリアスなストーリーながらも、主役二人、特にガンホはもちろん、脇に配した人達がいい感じで笑わせてくれる緊張と緩和の効いた映画だったと思う。
でも
最後はちょっとやり過ぎかな~?
申し訳ないけど、ちょっと陳腐になってしまった気がする。
もうちょっと手前で止めて置いた方が、こちらの想像の余地が残る分よかったかな…と思う。
個人的には、もっと手前で、終わりにしてもらってもよかった。
そう、HAPPY END は苦手だ。
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