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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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ムーラン・ルージュのダンサー、ピエール。
身体の異常を感じて病院を訪れた彼は、重い心臓病で余命わずかと宣告される。
疎遠だった姉を自分の部屋に呼び、自分の命が残り少ないことを告白した。
「何をしているの?」
そう尋ねる姉に、彼は答える。
「ガーデニングを始めたんだ。それから、街を行く人々を見ている。」

姉のエリーズはシングルマザー。
彼女は弟の身体を気遣い仕事を減らし、子供達と彼の部屋に住むことにする。
ピエールが眺める通りには様々な人が行きかう。
少し気になる向かいのアパートに住む女子学生。
彼女に恋した大学教授。
その弟である建築家は兄にいわれた言葉に思い悩む。
ごみ収集をする男。
その弟はカメルーンからやってこようとしている。
エリーズが買い物に出かける市場。
そこで離婚した妻と働く男。
などなどなど。

それぞれの人々が時にはピエールの目を通して、時には彼ら自身の視点から描かれている。
死を前にして、当たり前の日常がどれだけ幸せに満ちていたのかと、思うピエール。
移植のため、病院へ向かう彼が見たパリの景色は、その目にどんな風に映ったのだろう?

フランス映画祭で、日程の都合がつかなくて見そびれていた作品。
何かね、ストーリーはあるんだけどないような。
様々な人たちの日常の一コマを覗き見する感じ。
だから、オチは自分でつけないといけないのです。
とっても、フランス映画らしい映画だと思う。
ゆえに、ハリウッド映画好きにはオススメできない。
ちょっと、『パリ、ジュテーム』を思い出しますね。
あれは、色々な監督が撮ったオムニバス映画だけど、一人で撮ったらこんな感じかな?
美しいパリの景色を背景に行きかう人々を眺め、その暮らしを想像するのは楽しいことだろうと思える方はぜひ。

それにしても、『生』と『死』の、何と街に溢れ、埋もれていることか。
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