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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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上海で暮らすユィアーに、ある日一通の手紙が届く。
それは、かつて生き別れた夫のイェンションからで、40数年ぶりに台湾から帰ってくると記されていた。
だが、ユィアーには、今の夫、シャンミン、イェンションとの息子である長男のジェングオ、二人の娘、娘婿、そして二人の孫という家族があった。
一家にとってイェンションの来訪は驚き以外の何物でもなかったが、シャンミンの計らいで、温かく迎えることになった。
ご馳走を振る舞い、家に泊まるようにと、精一杯イェンションをもてなすのだった。
イェンションは長い台湾生活で、もう上海語を話せなくなっていた。
高層ビルが建ち並ぶ街並みも自分が知っていた頃の街とはまるで違っている。
イェンションは、ユィアー達が購入したという建設中の高層マンションを見学に行った折、実はユィアーを一緒に台湾に連れて帰りたいと打ち明ける。
国民党軍の兵士の妻であったユィアーの中国での人生は過酷なものだった。
だか、シャンミンに助けられ、文化大革命の時代も何とか乗り切ってきた。
イェンションの告白に「幸せだったのはあなたと過ごした日々だけ」と、ユィアーも告げる。
これからは2人で暮らしたいと決心するイェンションとユィアーだったが……

タイトル通り、何度も何度も食卓、そしてご馳走が出てきます。
最初はイェンションを迎えるため、旧正月のお祝いよりも豪勢な食事。
共産党の班長さんかなんかまで招いて盛大な歓迎会です。
ユィアーがこれからのことを決めて、夫に打ち明けようと待っていると、シャンミンは大きなカニを買って帰ってきます。
倹約家のシャンミンがいつもなら絶対に買わない大きなカニ、しかも4杯も!
常ならぬ夫の行動に、打ち明けられなくなってしまうユィアー。
シャンミンも2人の気持ちを察していたと思われるのですが、自分だって、何十年も一緒に暮らしてきた訳で、まるで好きじゃないという訳ではないですものね。
この後、2人に打ち明けられ、「今まで何十年も自分と暮らしてきたのだから、これからは好きにすればいい」と言うのですが、「でも、子供たちにも相談しないと」と言います。
この辺り、ちょっと計算高い気もしますね(笑)
反対するでしょうから。
年老いた父さんを捨てるなんて酷いという長女。
俺には関係ないという長男。
台湾から訪ねてきたのは実の父だけど、生まれる前に離れ離れになり顔を見たこともない。
恨んでいいのか、懐かしがるべきなのか、自分でもどうしていいのか分からないのかな…と思います。
今の父は、自分も家族の一員として育ててもらった訳ですから恩があるし、どちらに付くことも出来ないですよね。
次女の婿はお金にしか興味がない風です。
これは、揉めるね;;
ケンカする兄弟達を叱り飛ばし、ユィアーの願いを聞くというシャンミン。
で、まずは離婚しなくちゃ!と役所に行くんですが、ここんとこが面白かった。
混乱した時期でもあり、2人は結婚届けみたいなものは出していなくて事実婚だったのですが、どうしても離婚しなくちゃ!と、ドタバタ劇が……

その後、家族を集めた外食の席でずっと物分かりのいい人だったシャンミンの本音がついに現れます。
何十年も一緒に暮らしてきて、子供はもちろん孫までいるのに、前の夫と暮らしたいと言われちゃ、納得いかないですよね。
とはいえ、ユィアーは親の反対を押し切ってまでイェンションと一緒になったようなので、想いもひとしお。
それに、一番一緒に居たかった頃に離れ離れになってしまったのだから、これも、まぁ、気持ちは分かるし。
イェンションも台湾で新しい家族を持って暮らしていたくせに!
と言われても、中国と台湾の関係は、まぁ、長い間上手くいってなくて、今回特別に帰郷出来ることになった訳で、きっともう一生戻ることは出来ないと思っていただろうし。
台湾で結婚した奥さんが亡くなったこともあって、自分に残された時間を思い、帰郷の機会を得たことで、心残りのないようにしようと思ったことだろう。

3人それぞれに、そりゃあ、そうだよね~と思ってしまう。
結局どうなったかは、見ていただくのが一番なので置いといて……

最後の食卓も最初の食卓同様ご馳走が並ぶが、同じ賑やかさはない。
上海の街は近代的に変わっていくが、同時に大事な物も失くしてしまっているような気がする。
ご飯は何を食べるかもだけど、誰と食べるかが重要だって言うよね。
そういう食卓で育まれる大事なことがなくなりつつある、のかも……
ま、私ゃ、基本的に一人ご飯なんですけど。
そして、知らなかったというか、国民党が台湾に行った(ま、逃げた)ということは、歴史で習ったけど、その家族について考えたことってなかったな~と。
教科書には、もちろんそこまで書いてなかったと思うし、教科書に載ってることって、ローマ時代のことも近現代のことも何だか同じ感覚になってたけど……
そうだよね~家族がいるんだもんね、皆。
やっぱり、争いごとはない方がいいなぁと思う。
大きな戦争も、日常の小さなことも。
避けて通るのは難しいけど。

あ、お粥と揚げパンの朝ごはんに「お~上海!」と思いましたが、どんな味なのかな~?
お粥につけて食べる揚げパン……。
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