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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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1987年、ニューヨーク、ハーレム。
16歳の少女、プレシャスは、極度の肥満体型。
そのうえ読み書きもろくに出来ず学校で発言することもない。
2度目の妊娠が学校にバレて、退学になってしまうプレシャス。
妊娠はどちらも彼女の父親によるレイプが原因だった。
仕事もせずに家でテレビばかり見ている母親は、そんなプレシャスを容赦なく虐待し続ける。
訪ねてきた校長の勧めでフリースクールに通い始めるプレシャス。
そこで若い女性教師レインと運命的な出会いをする。
彼女の親身な指導によって、読み書きを覚え、プレシャスは次第に希望の光を見出し始める。

『私』には辛すぎるんじゃないかと思っていました。
でも、プレシャスが現実から逃げるために見る白昼夢・妄想が作品に不思議な味わいを与えていて、決して辛い思いばかりをさせ過ぎない作りになっています。
まぁ、実は辛いことなんだけど、白昼夢に逃げるっていうのはね。
人格乖離の一歩手前なんじゃないかという気がする。
それでも自分の“幸せな姿”を思い浮かべることの出来る彼女の力をスゴイと思う。
息をしていない自分を想像するのとは違う。(彼女も想像したことはあると思うけど)
世の中は、理不尽なことばかりに思えるけど、まぁ実際の話そうだけど。
それでも、いいことが全くないってわけでもないんじゃないか…そう思えてくる。
プレシャスには愛情を注ぐ対象がいる。
それだけでも幸せなことかもしれない。

自身も虐待を受けていたという監督が描く、虐待を受けて育った少女がその過去と決別する物語。
完全にそれを自分からこそげ落としてしまうのは難しいと思うけど、それでも未来を見て生きていくことの大切さが描かれている。

だから
『私』と同じように、観るのは辛すぎるんじゃないかと思っていたあなた。
気になっているのなら、ほんのちょっと勇気を出してみましょう。
だけど
無理はしないで欲しい。

『17歳の肖像』の所でも書いたけど、“助けを求める”勇気の大切さが分かります。
でも、難しいよね。
うん……。

彼女に辛く当り続ける母親の、裏に潜む悲しみも、それを演じたモニークの凄さも必見ではあります。
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