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洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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ウォンビンの兵役後初の作品ですね。
私が、観に行った主な理由は…ポン・ジュノですが;;
母親と息子のトジュンは二人暮し。
ある日、二人の住む町で女子高校生の死体が発見された。
突然刑事達がやって来て、自分では何もできないようなトジュンが逮捕されてしまう。
現場近くに落ちていたゴルフボールだけが証拠であり、根拠は甚だ希薄だ。
だが、彼の無実を証明するものもない。
事件の決着を急ぐ警察は、ぞんざいな捜査を行うだけ。
町で評判の弁護士を雇ったものの、無罪を勝ち取る気はない様子。
母親は、ついに自ら立ち上がることを決意する。
息子の友人の忠告を受け、誰も信じず、自らの手で真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとするのだが……
冒頭、オカンは踊っている。
だだっ広い草原で。
緑でもなく黄金色でもない、妙に白茶けた色褪せた世界のような草原で。
その表情を表現するのは難しい、楽しげでもなく、悲しげでもなく、観る側を妙な心持にさせる。
息子のトジュンは知能の発達に問題があるのか、記憶がすぐに抜け落ちてしまう。
自分がしていないことも、人にやったと言われるとその気になってしまう。
思い出すおまじないは、こめかみをグリグリともむこと。
オカンは『呪われたこめかみ』と呼んでいる。
そして、馬鹿にされたらやり返せともオカンは教えている。
一発殴られたら、二発返せとも。
我が子を信じて疑わない
我が子のために身を呈す
これは、理想のオカンである。
しかし、何にでも紙一重というものが存在するのだと、ストーリーが進むうちに私は考え始める。
オカンの愛情は暴走を始める。
思いもかけない結末へ向けて……
ポン・ジュノという監督の映画だというのがまず頭にあったので、多分あっと驚くどんでん返しは予想通りで驚けなかったのが、少々残念。
それでもあっと思わされるところはいっぱいあるのだけど。
何とも言えず重苦しい空気感にやられる。
少しずつ少しずつ、気づかぬうちに酸素が薄くなっているような気がする。
ちょっとずつちょっとずつ、意味のないようなシーンがパズルのピースのように嵌っていく。
重苦しく、やるせなく、しかし愛に満ちたでも狂気染みているラストシーンに何ともいえない感情が渦巻いた。
本当に嫌なことを忘れられるツボなんてものがあるのかな?
忘れれば幸せになれるだろうか、私も。