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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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観て来ました。
不思議なタイトルのこの映画のチラシを手に取ったのは、もうずい分と前になります。
その時観た映画の上映前に、予告編を観たのかな?
読み直してみて、どうもちゃんと読んでいなかったことが分かりました。
まぁ、改めて読み返すまでもなく予告を観ただけで観ることは決めてしまったので。(予告編で泣いちゃう映画は出来るだけ観ることにしている。)
あまり情報を入れないまま観てしまったのは、よかったのかどうなのか?

ジャン=ドミニクは有名誌ELLEの編集長として華やかな日々を送っていたが、ある日突然倒れて身体の自由を失う。
意識が戻って最初は、自分がどこにいるのかもまったく分からなかった。
だんだんとハッキリしていく意識が、自分の意思が他人に伝わっていないことを知らせていく。
絶望するジャン=ドミニク。
だが、彼は自分が決して失わないものがあることに気づく。
それは『想像力』と『記憶』。
そして彼は、自伝を書き始める。

昔、しばらくの間だけど、彼と似たような状態になったことがある。
車にはねられて、病院に運ばれた時だ。
意識不明で運び込まれた私は、最初自分がどうなって、どうしてそこにいるのか、まるで分からなかった。
割合に酷い怪我をしたので、身体を動かすこともままならなかったし、衝撃で酷く噛んでしまったため唇は腫れあがって喋ることもできなかった。
自分の意思が通じないというのは、酷くもどかしくて辛い。
私は、じきに喋れるようになったので、そんな期間はほんの少しだったけれど……
だから、彼はどんなにか辛い時期を過ごしたのかと思う。
言語療法士が見つけたコミュニケーションの方法で、彼が最初に伝えた言葉は、さもありなん。て感じなのだ。
だが、想像力を羽ばたかせ記憶をたどることで、彼は次第に変わっていく。

観客は、時に彼の目を通して世界を見、時に観察者になる。
夢のように美しい彼の想像の世界を一緒に味わい、彼のいる荒涼とした場所を外側から眺める。

この映画に人生の教訓みたいなことを読み取る人もいるだろうけど(彼の人生は享楽的だったように思えるし)、私はちょっと違うかもしれない。
どんな風になっても人は羽ばたけるかもしないのだ。
さなぎを脱ぎ捨てる蝶のように。
そう、思った。
フランス語が解れば、もっと彼の感覚に近づけただろうに…とちょっと残念に思った。
彼の言葉が理解されていくのを一緒に体験できるから。

この映画が、死への準備のための道具になれば、と監督のジュリアン・シュナーベルは語っている。
そんな風には、私は考えなかったけど、自分がある日死に直面した時に、役に立つかもしれない。

とても印象に残っているシーンがある。
病室に電話の取り付けに来た工事の男の冗談に彼が大笑いするのだ。
そして、「ひどいわ」という言語療法士に、君はユーモアがなさ過ぎると思う。
そんな風でいられたら、とても…何ていうか……、素晴らしいなぁと思う。
彼は、身体の自由を失ったけれど、本当の意味での自由を手に入れたのではないだろうか?
もちろん、身体も魂も自由でいられるのが一番だけど。

ジャン=ドミニク役のマチュー・アルマリックは『そして僕は恋をする』の彼だったんだね!?
ずい分前に見たきりで、記憶は微かだ。見直したいけど、ビデオテープはどこにやったのかなぁ……?
それと、彼の父親役のマックス・フォン・シドーがとてもいいです。
他にも、見たことあるなぁ…という人がたくさん!です。
まぁ、そんなことは関係なく、よい映画だと思います。
映像の力を駆使したといいましょうか。
使われている音楽も魅力的です。
パンフレットにはサントラは出ないようなことが書いてあったけど、どうなんだろう?
あったら、欲しいなぁ。

相変わらず、要領を得ない文章で申し訳ないm(__)m
とにかく、観てください!ってことなのですよ。
久々に、原作本も読んでみようかな?って気になってます。

あ、気になってるんですが、原題の『Le Scaphandre et le Papillon』。
そのまま英訳すると、『The Diving Suit and the Butterfly』なのですが、アカデミーノミネートの時に見たタイトルは『The Diving Bell and the Butterfly』でしたよね?
何でなんだろう?Diving Bellつうのがよく分からんのですが……
邦題は(本のタイトルでもあるけど)不思議且つロマンティックな感じでいいですね。
もちろん夢を見るのは潜水服の中の人なんだろうけど(^_^;)

追記:Diving Belというのは、釣鐘型の潜水器のことなのだそう。
だから、映画で見るイメージとは少し違う気がしますが、Diving Suitというと皆もっと今風のものを思い浮かべるからなのかも。

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