私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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オモシロモノ
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
数え始め 2006/11/14
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やっと観れました。
上映時間はどんどん変わっちゃうし、もう諦めかけてたんですけど。
映画は、車に乗った男性がガソリンスタンドに立ち寄る場面から始まる。
スタンドの男は「犠牲祭おめでとう」と声をかけた。
彼は『満タン』と頼み、トーストを注文しスナックと飲み物を買う。
店に流れる音楽を誰の曲かと尋ねる。
店主は彼の知らない名前を言う「黒海岸では有名だ。だが2年前に死んでしまった。あんたと同じように若かったのに。」
彼は再び走り始める。
道は遥か先まで続いているようだ。
場面が変わる。
老人が、飾り窓のような通りを歩いている。
そして、気に入った女の所へ。
彼女が自分と同じトルコ人だと分かると、老人は途端に「恥ずかしいな」と言う。
その老人の元に息子がやって来た。
ドイツの大学で教授をしている。
彼は「読んで」と一冊の本を置いていく。
老人はまた同じ娼婦の元へ。
彼女が気に入ったのか、今稼いでいるのと同じだけ払うから一緒に暮らさないかと持ちかける。
仕事の帰り道、バスに乗った彼女は2人組みの男に脅される。
そのためか、彼女は老人に会い、一緒に暮らす決心をする。
また、老人の元に息子がやって来た。
父が娼婦と暮らしていると知って驚いた彼だが、早くに母を亡くしたからか、「娘に会いたい」と嘆く彼女に同情したのか、心を通わせるようになった。
ある夜、父が倒れた。
重い心臓発作だった。
だが、何とか退院し、息子は父を彼女、イエテルに任せ、戻っていく。
後日、父親とイエテルは口論になり、父親は弾みで彼女を死なせてしまった。
所変わって、イスタンブールでの反政府デモ。
警察が介入し、暴動へと発展する。
そして、一人の女性活動家が逃げる途中に携帯電話を落としてしまう。
その情報によって、逮捕される仲間達。
彼女は、そこにはいられなくなってしまった。
偽造パスポートを手に入れ、ドイツへやって来た彼女、アイテン。
ドイツの組織に身を寄せ、母を捜そうとするが見つからない。
実は、彼女の母親こそイエテルだった。
彼女は娘には「靴屋で働いている」と嘘を吐いていたのだ。
組織のメンバーに借りた金を返すことが出来ず追い出されてしまう。
一番安く食事が出来ると聞いていた大学へやって来たアイテン。
だが、文無しだ。
お金を貸して欲しいとひとりの女子学生に声をかける。
一緒に食事をし、話しを聞くうち、その女子学生、ロッテはアイテンを自分の家に招く。
だが、ある日アイテンは捕まり、不法滞在のため強制送還されてしまう。
彼女を救うため、ロッテはトルコへと旅立った。
何とか、アイテンとの面会を果たしたロッテだが、不慮の事故で死んでしまう。
イスタンブールへやって来たロッテが訪れたドイツ語の書籍を扱う店に、冒頭に登場した男性であり、老人の息子であるネジャットがいた。
彼は大学を辞めて、ここで本屋を営んでいた。
ドイツとトルコをグルグルと行ったり来たり。
生きている人も棺に納まってしまった人も。
当初、全く無関係に見えた人々の間の繋がりが次第に明らかにされ、それぞれ別々に語られていた物語が、実は時間も場所も重なっていたのだと明かされていく。
皆、ほんの少しのすれ違いで、出会うことはなかったのだと。
イエテルの死とロッテの死が、人々を繋ぎ、大切なものを思い出させていく。
3組の家族の生と死と悲しみと憎しみそして、愛が交錯する。
ネジャットの家に下宿していたロッテの遺品を引き取りに来た母、スザンヌは、ロッテの住んでいた部屋で彼女の日記を読んだり、同じベッドで眠ったりするうちに、再び強さを取り戻していく。
犠牲祭へと出かける人々を窓から眺めるスザンヌとネジャット。
犠牲祭の意味を尋ねる彼女にネジャットが説明をする。
そして、彼は思い出す。
幼い頃、父が自分に言ってくれた愛に溢れた言葉を。
そして、「人殺しなんか父親じゃない」そう言って会わないままでいた、出所してトルコへ強制送還された父の元を訪ねる決意をする。
そう、ここで、冒頭にクルンとなるのだ。
釣りに出かけたと言う父、アリを待つネジャット。
スクリーンは、砂浜に座り海を眺める彼の後ろ姿を映し続ける。
私たちは、彼と一緒に待っている。
水平線の向こうから、小さな船影が現われるのを。
早く帰ってこないかと思ったり、もう少しこのまま海を眺めていたいと思ったり、本当に帰って来るのかな?そんなちょっぴりの不安も抱きながら。
彼とただ水平線の向こうを眺めている。
ひとつ気になっていることがある。
ネジャットに渡された本を海辺で読み終えた父、アリが涙を浮かべる。
そこには何が書かれていたのだろう?
彼もまた、息子と同じ思い出を思い出したのだろうか?
上映時間はどんどん変わっちゃうし、もう諦めかけてたんですけど。
映画は、車に乗った男性がガソリンスタンドに立ち寄る場面から始まる。
スタンドの男は「犠牲祭おめでとう」と声をかけた。
彼は『満タン』と頼み、トーストを注文しスナックと飲み物を買う。
店に流れる音楽を誰の曲かと尋ねる。
店主は彼の知らない名前を言う「黒海岸では有名だ。だが2年前に死んでしまった。あんたと同じように若かったのに。」
彼は再び走り始める。
道は遥か先まで続いているようだ。
場面が変わる。
老人が、飾り窓のような通りを歩いている。
そして、気に入った女の所へ。
彼女が自分と同じトルコ人だと分かると、老人は途端に「恥ずかしいな」と言う。
その老人の元に息子がやって来た。
ドイツの大学で教授をしている。
彼は「読んで」と一冊の本を置いていく。
老人はまた同じ娼婦の元へ。
彼女が気に入ったのか、今稼いでいるのと同じだけ払うから一緒に暮らさないかと持ちかける。
仕事の帰り道、バスに乗った彼女は2人組みの男に脅される。
そのためか、彼女は老人に会い、一緒に暮らす決心をする。
また、老人の元に息子がやって来た。
父が娼婦と暮らしていると知って驚いた彼だが、早くに母を亡くしたからか、「娘に会いたい」と嘆く彼女に同情したのか、心を通わせるようになった。
ある夜、父が倒れた。
重い心臓発作だった。
だが、何とか退院し、息子は父を彼女、イエテルに任せ、戻っていく。
後日、父親とイエテルは口論になり、父親は弾みで彼女を死なせてしまった。
所変わって、イスタンブールでの反政府デモ。
警察が介入し、暴動へと発展する。
そして、一人の女性活動家が逃げる途中に携帯電話を落としてしまう。
その情報によって、逮捕される仲間達。
彼女は、そこにはいられなくなってしまった。
偽造パスポートを手に入れ、ドイツへやって来た彼女、アイテン。
ドイツの組織に身を寄せ、母を捜そうとするが見つからない。
実は、彼女の母親こそイエテルだった。
彼女は娘には「靴屋で働いている」と嘘を吐いていたのだ。
組織のメンバーに借りた金を返すことが出来ず追い出されてしまう。
一番安く食事が出来ると聞いていた大学へやって来たアイテン。
だが、文無しだ。
お金を貸して欲しいとひとりの女子学生に声をかける。
一緒に食事をし、話しを聞くうち、その女子学生、ロッテはアイテンを自分の家に招く。
だが、ある日アイテンは捕まり、不法滞在のため強制送還されてしまう。
彼女を救うため、ロッテはトルコへと旅立った。
何とか、アイテンとの面会を果たしたロッテだが、不慮の事故で死んでしまう。
イスタンブールへやって来たロッテが訪れたドイツ語の書籍を扱う店に、冒頭に登場した男性であり、老人の息子であるネジャットがいた。
彼は大学を辞めて、ここで本屋を営んでいた。
ドイツとトルコをグルグルと行ったり来たり。
生きている人も棺に納まってしまった人も。
当初、全く無関係に見えた人々の間の繋がりが次第に明らかにされ、それぞれ別々に語られていた物語が、実は時間も場所も重なっていたのだと明かされていく。
皆、ほんの少しのすれ違いで、出会うことはなかったのだと。
イエテルの死とロッテの死が、人々を繋ぎ、大切なものを思い出させていく。
3組の家族の生と死と悲しみと憎しみそして、愛が交錯する。
ネジャットの家に下宿していたロッテの遺品を引き取りに来た母、スザンヌは、ロッテの住んでいた部屋で彼女の日記を読んだり、同じベッドで眠ったりするうちに、再び強さを取り戻していく。
犠牲祭へと出かける人々を窓から眺めるスザンヌとネジャット。
犠牲祭の意味を尋ねる彼女にネジャットが説明をする。
そして、彼は思い出す。
幼い頃、父が自分に言ってくれた愛に溢れた言葉を。
そして、「人殺しなんか父親じゃない」そう言って会わないままでいた、出所してトルコへ強制送還された父の元を訪ねる決意をする。
そう、ここで、冒頭にクルンとなるのだ。
釣りに出かけたと言う父、アリを待つネジャット。
スクリーンは、砂浜に座り海を眺める彼の後ろ姿を映し続ける。
私たちは、彼と一緒に待っている。
水平線の向こうから、小さな船影が現われるのを。
早く帰ってこないかと思ったり、もう少しこのまま海を眺めていたいと思ったり、本当に帰って来るのかな?そんなちょっぴりの不安も抱きながら。
彼とただ水平線の向こうを眺めている。
ひとつ気になっていることがある。
ネジャットに渡された本を海辺で読み終えた父、アリが涙を浮かべる。
そこには何が書かれていたのだろう?
彼もまた、息子と同じ思い出を思い出したのだろうか?
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