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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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観て来ました。
1日が唯一見られる日で、レディースデイじゃなくて映画の日だし、焦って行ったんですが、そんなに混んでなかった;;
さすが、仏蘭西映画(笑)

夜のパリの街。
幼い息子を連れ、寝る場所を捜し歩く若い母親。
安宿は今夜も満室で泊まれない。
昼間、公園で息子を遊ばせている時に、ベンチに残された新聞を目にする。
そこには『失業は宿命ではない。求める仕事がここに』と題された記事が……
その夜、ホームレス支援団体のパトロール員にベルサイユの施設に案内される。
翌朝、パリに戻ろうと駅に向かう途中、走り出した息子を追いかけて、二人は道に迷ってしまう。
ベルサイユ宮殿を囲むその森で、仮小屋を建てて世間から離れて暮らす男・ダミアンに出会った。
彼女の息子にとうもろこしを食べさせ、話をしてやる男。
自分はまるで世捨て人のような生活をしているのに、「子供はどうする?」と彼女に説教をする。

翌朝メモ1枚を残して、彼女は息子を置いて姿を消してしまった。
驚き、憤る男。
母の姓も分からない彼女の小さな息子、エンゾ。
男は行くあてのないエンゾを追い払うことも出来ず、一緒に暮らす羽目に……。

一方、母親のニーナは新聞記事に載っていた施設を訪ね、面接を受けていた。
ずっと厄介者扱いされてきた彼女を、施設長は励まし、職を与えてくれた。

初めはエンゾを邪魔にしていたダミアンだったが、次第に心を通わせあうようになる。

ある日、ニーナが森を訪ねてくる。
仕事で自立できたら、息子を迎えに来るつもりだったのだ。
しかし、そこには焼け落ちた小屋があるだけだった。

二人は生きていたが、ダミアンは病気にかかっていた。
ひどい発作を起した男のために、助けを求めてベルサイユ宮殿に走るエンゾ。
おかげで一命を取り留めたダミアンはある決心をする…。

これも、いびつだけど親子の話。
「やっぱり血は水より濃いのかな。」と、観終わって思った。

病院を出た後、ダミアンは確執のあるらしい父の家を訪れ、無理を言って部屋を宛がってもらい、初めて仕事をし、エンゾを学校にやるために手続もする。

だけど
そんな日は長く続かない。
エンゾを学校に入れたことで、ダミアンの中で張り詰めていたものがプツリと切れてしまったかのようだ。
彼は、後を追うエンゾに「靴ひも」と言う。
エンゾが靴ひもを結んでいる間に、ダミアンは出て行ってしまう。
この「靴ひも」というのは、最初の部分で母親がエンゾに言う言葉でもある。
自分は世間からはみ出しながらも、息子には規範を教えるということなのか?
ニーナの場合はいつか戻りたいと言う思いもあったのだろうか?
ダミアンはまた、世捨て人に戻ったのだろう。
それでも、エンゾには社会に適応できる人間になって欲しかったのだろうか?

ラストシーンは、数年後。
どうやってか、エンゾの居所を探し当てたニーナ。

ダミアンとエンゾの家族が崩壊した後、ニーナとエンゾはまた家族になるのだろう。

だから、どうなの?
と言われてしまいそうな映画でもある。
私だって、上手く言えないもん。

でも、何か小さなしこりみたいなものが心に残る映画だ。

ダミアンを演じるのは、昨年若くして亡くなってしまった(このブログでも書いたね)ギョーム・ドパルデュー。
父親との確執に悩む青年は、彼自身の姿であるかのよう。
ひどく咳き込むシーンに思わずビクリとしてしまう(死因は肺炎)。
彼がもういないのだと思うと勿体ないと思うのと同時に、ひどく哀しい。
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