私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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オモシロモノ
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
数え始め 2006/11/14
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1939年9月17日、橋の上で互いに反対方向からやって来た人々が出くわした。
西から追われてきた人々は、やって来る人達に「ドイツ軍がやってきているんだ。どこへ行く!?」と尋ねると、彼らは叫んだ。
「ソ連軍が攻め込んできた!」と……
ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻され、すべてのポーランド軍将校はソ連の捕虜となった。
アンナは連行される直前の夫、アンジェイ大尉と出会うことが出来たが、彼は逃げることを良しとせず、妻と娘の目前で、連行されて行く。
アンナはどうにか夫の両親のもとに戻るが、義父はドイツに逮捕され収容所で病死してしまう。
残された家族はひたすらアンジェイの帰還を待つのだった……。
第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」。
自身も父親をこの事件で殺された過去を持つ、巨匠アンジェイ・ワイダ監督が長い年月をかけて映画化。
長い間語られことのなかった歴史の闇に迫る。
ここに記事をUPする時は大体は観た後一晩寝て、脳みそが大体の処理をした段階で書くことにしているのですが、これはダメだった~;;
一晩くらいではどうにもこうにも……
胃の中に何かズーンと重いものがなかなか消化しきれずに残っている感じだった。
アンジェイ・ワイダはこの悲劇の物語を、一番の当事者である兵士の側からは描かない。
いや
描かなくはないんだけど、兵士の目を通して私達が見、兵士の声を聞くことは僅かだ。
悲劇は女達を通して語られる。
彼女達は夫を、息子を、父を、兄弟を待っている。
懸命に生き、ただひたすらに元気な姿が戸口に現われる日を待ちわびている。
しかし、彼らが彼女達の元に帰って来ることはなかった。
悲しみのあまり泣き叫ぶ者は誰もいない。
だからこそ、その悲しみがとても重く圧し掛かる。
戦後、ポーランドはソ連の衛星国となったため、カティンでの事件について語ることは厳しく禁じられていた。
一度はドイツ軍によって暴かれたソ連軍の暴挙は、その後、ソ連軍によってナチスドイツの仕業によるものとされる。
半世紀以上が経ち、さまざまなことが明るみになっていくが、まだ多くの事実が確認されないままだという。
奇跡的に生き残ったアンジェイの元部下イェジが言う。
「どちらがやったのでも同じこと。死者は蘇えらない。」
しかし女達は言うのだ。
「真実は大事」だと。
観終わった後、自分の気持ちすら理解できないという混沌が襲い掛かるかもしれない映画ですが、出来ればぜひご覧いただきたい。
ラストシーンの淡々とした凄惨さを受け止めていただきたい……
でもさ、新生ポーランドの軍人となったイェジの言うことも分かるのよ。
生きていくって決めたら、妥協せざるを得ないもの……
だから、私には彼を責められない。
西から追われてきた人々は、やって来る人達に「ドイツ軍がやってきているんだ。どこへ行く!?」と尋ねると、彼らは叫んだ。
「ソ連軍が攻め込んできた!」と……
ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻され、すべてのポーランド軍将校はソ連の捕虜となった。
アンナは連行される直前の夫、アンジェイ大尉と出会うことが出来たが、彼は逃げることを良しとせず、妻と娘の目前で、連行されて行く。
アンナはどうにか夫の両親のもとに戻るが、義父はドイツに逮捕され収容所で病死してしまう。
残された家族はひたすらアンジェイの帰還を待つのだった……。
第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」。
自身も父親をこの事件で殺された過去を持つ、巨匠アンジェイ・ワイダ監督が長い年月をかけて映画化。
長い間語られことのなかった歴史の闇に迫る。
ここに記事をUPする時は大体は観た後一晩寝て、脳みそが大体の処理をした段階で書くことにしているのですが、これはダメだった~;;
一晩くらいではどうにもこうにも……
胃の中に何かズーンと重いものがなかなか消化しきれずに残っている感じだった。
アンジェイ・ワイダはこの悲劇の物語を、一番の当事者である兵士の側からは描かない。
いや
描かなくはないんだけど、兵士の目を通して私達が見、兵士の声を聞くことは僅かだ。
悲劇は女達を通して語られる。
彼女達は夫を、息子を、父を、兄弟を待っている。
懸命に生き、ただひたすらに元気な姿が戸口に現われる日を待ちわびている。
しかし、彼らが彼女達の元に帰って来ることはなかった。
悲しみのあまり泣き叫ぶ者は誰もいない。
だからこそ、その悲しみがとても重く圧し掛かる。
戦後、ポーランドはソ連の衛星国となったため、カティンでの事件について語ることは厳しく禁じられていた。
一度はドイツ軍によって暴かれたソ連軍の暴挙は、その後、ソ連軍によってナチスドイツの仕業によるものとされる。
半世紀以上が経ち、さまざまなことが明るみになっていくが、まだ多くの事実が確認されないままだという。
奇跡的に生き残ったアンジェイの元部下イェジが言う。
「どちらがやったのでも同じこと。死者は蘇えらない。」
しかし女達は言うのだ。
「真実は大事」だと。
観終わった後、自分の気持ちすら理解できないという混沌が襲い掛かるかもしれない映画ですが、出来ればぜひご覧いただきたい。
ラストシーンの淡々とした凄惨さを受け止めていただきたい……
でもさ、新生ポーランドの軍人となったイェジの言うことも分かるのよ。
生きていくって決めたら、妥協せざるを得ないもの……
だから、私には彼を責められない。
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