忍者ブログ
私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
オモシロモノ
最新コメント
[09/11 クマネズミ]
[07/20 クマネズミ]
[07/16 クマネズミ]
[05/23 樹里@]
[03/05 angie]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
バーコード
ブログ内検索
かうんたー
数え始め 2006/11/14
[223] [222] [221] [220] [219] [218] [217] [216] [215] [214] [213]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

観て来ました。
フランソワ・オゾンの新作ですね。
エンジェル役はどこかで見たことがあるような……でも……?と思っていたのですが、髪の色が違うからイメージがずい分変わってて分からなかったのですね~。
『ダンシング・ハバナ(アメリカでは確か、ダーティ・ダンシング2)』で、ディエゴ・ルナの相手役だったデカイ女の子ですね。
『タロットカード殺人事件』では、スカヨハが泊めてもらっていた家の女の子だったと思います。
舞台は20世紀初頭のイギリス。エンジェルは母と二人暮し、母の経営する食料品店の2階が彼女の家。
だが、彼女は自分の実際の生活を嫌い、近くにある屋敷<パラダイス>に自分が住んでいることを夢想する毎日。
その憧れを小説として書き綴り、16歳で小説家としてデビューし、思い描いたとおりの暮らしを手に入れる。
人気作家としての名声、<パラダイス>での贅沢な暮らし、そして、上流階級出身のハンサムな画家との結婚。
夢をすべて実現したエンジェルだったが……

最近ずっと買ってなかったのですが、映画特集な上に『Lの世界』のDVDが付いていたので、ある女性誌(とも違うか…)を買いました。
ここで、おすぎがこの映画を上げていて、エンジェルをとにかく嫌な、イヤミな女だって書いてるんだけど……
う~ん、まぁ、客観的に見ると嫌な女かな?
自信たっぷりで、周りのことをあんまり考えてないように思うし、無礼だし。
でも、私は、ただ嫌な女だと思えなかった。
彼女は、何社かに小説を送ったようなのだけど、色よい返事はなかなか来ない。
やっと来た、出版するという手紙を寄越した出版社に出向き、手直しの必要があると言われ、「単語一つ、コンマ一つ、変える気はありません。」と言い、出版社を後にする。
…のだけど……だけど、ね。
駅で泣いてるんですよ。
そこに出版社で話していた男が彼女を追って駅にやってきたのを見つけると、涙を拭い、何事もなかったように花屋の前に立っている。
彼女を見つけて、侘びを言い、やはりウチで出版したいと言う男に「気にしないで、他の出版社からも話はあるの」と言う。
精一杯虚勢を張っている。
その姿が、確かに嫌な女だと思う人は多いと思うんだけど、何かいじらしくって……
願って、願って、願うことで、夢を実現させてきたエンジェル。
その先に待ち受ける結末は、彼女が夢見たものとはあまりにもかけ離れて、寂しいものに。
この映画を観ている最中私の頭の中にふと、「私は真実を語らないわ。私が語るのは真実であるべきはずのことよ!」という台詞が浮かんだ。
誰のだっけ?としばらく考えて(本当は、観ている時に考え事なんかしたくないし、すべきじゃないんだけど)ブランチ(欲望という名の電車)だと思い当たった。
二人は似ている。
ただ、エンジェルは自分の夢想を書き綴り、売り物にし、一度は夢を叶える。
それは、すぐに綻びていってしまうのだけど……
だけど、死ぬ間際にでも、誰が自分のことを一番想ってくれているか解ったことと、それをその人に伝えられたことは幸せなのじゃないかと思う。
ラスト、家柄はよかったけど、死ぬまで売れない画家だった彼女の夫の絵が評価され始める。
それとは逆に、彼女の小説は今やまったく見向きもされない。
だ け ど
どっちが幸せだと思う?
死んじゃってから、偉大だった、先を行き過ぎていた。と評価されるよりも、生きている間に一言でも自分の作品を褒めてもらえる方が作者って幸せなんじゃないだろうか?
死んでからいくら褒めてくれたって、分からないもんね(~_~;)
あ、彼女の夫役、300に出てたって書いてあったけど、誰?と思って調べたら、ステリオスでした。
ふぅん、こんな顔だったっけ?あの時は髪に目が行ってたからな~。
それにしても、好きな監督にGAYが多いのは、何故なんだろう?
何か、趣味が合うのかしらね~(^_^;)
とにかく、オゾンには、ドカン!と来てもらって『焼け石に水』のDVD化を!と夢見る私なのでした。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
同感
嫌な性格じゃなくて、今の自分の惨めさを認めたくなくて夢見る事がすべてだったんだと思います。
それを実現したのはすごいです。
旦那も自分が好きでプロポーズしたし(姉が止めた意味もきっと解ってない)自分の思うままに
生きた彼女は幸せだったと思います。
angie 2007/12/14(Fri)17:26:15 編集
Re:同感
自分の夢を実現して、自分の思うままに生きるって、やっぱり幸せですよね。
人からどう思われようと、自分が幸せだと思うんならそれが、一番なんだろうなぁ…と思う。
この国では、なかなか難しいかも。ですが(^_^;)
【2007/12/17 17:07】
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]