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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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ノルウェーの小さな町のクリスマス・イヴ。
妻に追い出されたパウルは、子供たちにプレゼントを手渡したい一心で、かつての我が家に潜り込む。
そのパウルの友人の医師クヌート。
クリスマス・イヴだというのに急患に呼ばれて家を出ていく。
待ち合わせ場所に付くと、男は彼に銃を突きつけるのだが……
コソボからやって来たカップル、スウェーデンの姉の元に向かう道中車が故障し、妊娠中の妻も産気づいてしまう。
少年トマスは、町で出会った、クリスマスを祝わないイスラム教徒の上級生の少女ビントゥと冬の星空を眺める。
カリンは、不倫相手クリステンの“クリスマスが終わったら離婚する”という約束を信じていた。
今年のイヴこそ故郷に帰ると決意したヨルダン。
しかし、彼のポケットには電車賃さえなかった。
雪の中をさまよい歩き、一台のトレーラーの前に辿り着くと、傍らに駐車してあるトラックのドアに手をかける。
すると、警報が鳴り響き、トレーラーから中年女性が飛び出して来るが……。

一年に一度の大切なこの日に、それぞれが愛する人を求めて、それぞれの夜を迎える。

クリスマスもすっかり過ぎちゃいましたけど……
『キッチン・ストーリー』や『ホルテンさんのはじめての冒険』のベント・ハーメル監督作品。
それぞれに少しずつ関わりを持つ人たちの物語が、さらに大きな物語へと繋がっていく。
ダメな父親だけど、子供を思う気持ちだけはとびっきりのパウルの行動にジンと来たり。
トマスの少女を見つめる瞳の輝きに微笑を浮かべたり。
カリンのとった行動とその後に起こるであろう一波乱を想像してはハラハラしたり。
特に、心に残ったのはヨルダンの話。
電車賃すらない彼は道に座り込んで物乞いをしていたのだけど、お金を入れてもらうための紙コップは空っぽ。
電車に潜り込んだものの見つかって降ろされてしまう。
途方に暮れて歩いていると見つけたトラック。
何とか、これで帰れれば……
そう思ってドアに手をかける。
けたたましく鳴る警報と共に飛び出してきた女性は、彼を見ると「ヨルダン?」と呼びかけた。
ヨルダンの方はすぐには分からなかったか、どうやら昔のガールフレンドらしい。
彼女はトレーラーハウスに彼を招き入れ、食事をふるまいシャワーを貸し、弟の衣服を渡す。
さっぱりとしたヨルダンは、ついに故郷に向かえるのか?
途中から登場する老夫婦と彼の関係が最後の最後に明らかになる。
その時は、「あ、そうだったんだ」と思っただけなんだけど、後で思い出すと、涙が出てしまう。
クリスマスだからって……奇跡なんか起こらない。
ん、だけどね……。

それぞれが孤独で、それでも誰かと繋がっていて、でも、やっぱり孤独でもある。
ヨルダン以外のどの登場人物についても、結末を見届けることは出来ない。
だからこそ、心に残るのかもしれない。

この間見た、『ニューイヤーズ・イヴ』も同じような群像劇だけど、私としてはこっちの方が好き。
ゲイリー・マーシャルらしい手際の光る洒落た映画ではあったけど、すべてが丸く収まったからかな~?
楽しく見終わった後、考えることはない、ですね。
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