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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)№1と呼ばれた男。
観てきました。
本作は、Part1、Part2に分かれていて、それぞれが2時間程なのですが、せっかく一気観出来るように映画館側がスケジュール組んでくださったこともあり…
何回も出かけるのは面倒くさいこともあって;;
4時間ちょい、一気観です。
疲れた~&どこまでがPart1で、どこからがPart2だったか記憶が曖昧に……(^_^;)

Part1[ノワール編]では
1959年、ジャックはアルジェリア戦争の兵役を終えパリに戻る。
父親からレース商の仕事を紹介されたが、友人に誘われて強盗をするようになり、ギャングのボスにも紹介されるようになる。
強盗を重ねるジャックだが、62年に初めて刑務所に入ることになる。
面会に来た妻と娘の姿を見て改心した彼は、出所後、堅気の仕事に就くが、運悪くリストラされてしまい、再び悪の世界へ。
それを止めようとした妻と決別する。
その後、バーで偶然知り合ったジャンヌと組んで二人は派手な強盗をやってのける。
しかし、ジャックが路上で狙撃される事件が起き、二人はしばらく国外に脱出することに…。
ジャンヌが億万長者の家での住み込みの仕事を見つけ、その頃建設現場で働いていたジャックと一緒に働くようになる。
二人とも主人に気に入られていたが、他の使用人とトラブルを起こしクビになってしまう。
その腹いせに、二人は億万長者を拉致して身代金を取ろうとしたが失敗に終わった。
二人はアリゾナの荒野でパトカーに追いつめられ、ついに逮捕される。
ジャックは刑務所で、かつて建設現場でともに働いたメルシエに再会。
「脱獄か死か」を合い言葉に、仲間の協力も得て、見事脱獄に成功する。

パンフとか参考にさせてもらうとこんな感じ。
若き日のジャック・メスリーヌが普通の家庭を飛び出し、犯罪を重ねて入獄、そして驚異の脱獄により〈社会の敵No.1〉と呼ばれるようになるまでを描いています。

Part2[ルージュ編]では
1973年、フランスに舞い戻ったジャックは、旧友のミシェル・アルドワンと銀行強盗を重ね、またも逮捕される。
しかし、裁判所に出頭した折に、脱走に成功した。
そんな彼の元に、父親が危篤との知らせが…
厳重な警戒の中、医師に変装して入院先に忍び込み、父を見舞う。

新しい仲間を加えて銀行を襲うが、運転手役の新入りが待機中に捕まってしまう。
やっとのことで逃走するジャックとアルドワン。
自分の選んだ男に間違いはないと言い張るジャックにアルドワンは愛想を尽かして去っていった。

ある日、ついにジャックの隠れ家をブルサール警視のチームが急襲。
自分の出した条件をすべて飲んだ警視に敬意を表し、ドアを開けたジャックは警視をシャンパンで歓迎した。
再び刑務所に入ったジャック、新聞に書かれた自分の来歴が気に入らず自伝を書く。
そこには犯罪歴が赤裸々に綴られていた。
法廷で下された判決は懲役20年だった。

刑務所でジャックは黙々と体を鍛えている男、フランソワ・ベスに出会う。
そして二人は、フランス一厳戒といわれる刑務所からの脱獄に成功する。
逃亡中の二人は刑事の変装をして警察署に堂々と現われ、街の警備体制をチェックすると、カジノを襲撃。
激しい銃撃戦や厳重な包囲網をかいくぐって何とか逃げ延びた。 
その後、再び街に戻ったジャックは、最期の時に一緒にいることになるシルヴィアと運命的な出会いをする。
女性記者からインタビューを受けたり、隠れ家に女を連れ込んだりするジャックに対称的な考えのフランソワは去っていく。

その後、ジャックは、自分をゴロツキ呼ばわりしたジャーナリストをリンチしたことで、今まで好意的だったマスコミを敵に回してしまう。
ジャック自身も終わりが近づいていることを感じ、シルヴィアに向けた遺言をテープに吹き込んだ。

実は、Part1の冒頭は、彼の最期、銃撃を受ける直前から始まる。
そして、Part2は21発の弾丸によってジャックが命を落とすところで終わる。
だから、この映画はジャック・メスリーヌという男が命を落とす直前に走馬灯のように人生を振り返った瞬間を描いている、とも言えるかもしれない。

とにかく、このジャックという男が一筋縄では行かない。
機嫌よく料理を作っていた(いい腕前らしい。みんな褒めてた)かと思うと奥さんを殴りつけるわ。
子供と仲良く散歩してるかと思うと、アラブ人の男をリンチして埋めちゃうし。
そうかと思うと、父親の言葉に病室で泣き崩れる。
多重人格かと思う程なのだ。
しかも、自己顕示欲が強く、サービス精神があり過ぎ。
自伝に書かれている犯罪歴について、こんなに告白するなんて自殺行為だと言われると「読者はアクションが好きだから…」と言う。
何ちゅうヤツや!!と思いつつ、魅力があるのも確か。
何てったって弁護士(女性)が、脱獄のためにピストルまで手配しちゃうんだもの;;
いくら、お金が入るとしたって、そんな危ない橋はなかなか渡れないよ(^_^;)
でも、この人は自分が言わば「畳の上では死ねない」ことも承知している。
だからこそ、目いっぱい人生を謳歌しようとしたのかも。
まぁ、私は、どちらかといえばフランソワな性格なんで、一緒に仕事をするのは勘弁願いたい(笑)

もう1つのパブリック・エネミーも観ましたが(後で書くね)、こっちの方がダントツで面白い!
映画が、というよりは、多分主人公になった男が…なんだろうけど。
同じお金を払うなら、断然こっち!なんですが、同じじゃないんだね~2本分要ります(-_-;)
どうせならPart1もPart2も観ていただきたいので。
フレンチ・ノワール好きならずとも、楽しめる作品だと思います。

それにしても、人間て不思議。
ジャックの最期に立ち会ったシルヴィア。
彼の死体も間近で見た筈、そして自分も怪我をしている筈なのに……抱いていた犬の心配してるのよ。
「あんた達、あたしの犬を撃ったわね!!」
ジャックが聞いてたら、どう思うんだろう?
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わかる!!
アタシはシルヴィアの気持ちわかります。死んだ男より、怪我した自分より、ペットの心配する!
chuchu 2010/01/06(Wed)22:17:16 編集
そうかぁ…
私、多分痛みに超弱いから、その瞬間は犬を抱いてたことも思い出せないかも。
【2010/01/07 18:28】
無題
素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。
忍びであいづち URL 2010/01/13(Wed)16:14:25 編集
あら
ありがとうございます。
なるたけ、頑張ります。
【2010/01/15 15:22】
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