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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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観て来ました。

最初に定点カメラで撮られた陸橋(?)が現われる。
時に速度が変わるが、早送りでドンドンと車が流れて行く。
アレックスがノートに『Paranoid Park』と綴る。
そこから、私たちは彼と共にあの日を思い返す。
決して順番どおりじゃない。作文は得意じゃないから。
彼は、トミーおじさんのビーチハウスで、またある時はどこかのベンチでノートに文字を綴っている。
ある日、アレックスは、友達のジャレッドと“パラノイドパーク”へ行った。
治安は悪いが格好いいスケーター達が集まる憧れの場所だ。
また土曜日にここへ来ようと約束する2人。
だが、ガールフレンドと旅行に行くことになったジャレッド。
アレックスは、ひとり“パラノイドパーク”へと向かった。
そこで、貨物列車の飛び乗りに誘われる。
ところが飛び乗ったところを警備員に見つかり、棒で殴りかかられた。
振り払おうと、持っていたスケートボードを振るう。
すると、バランスを崩した警備員は後ろに倒れた。
そこに別の列車が……
警察に知らせようとする心と逃げ出そうとする身体。
結局彼は、逃げ帰ってしまう。
そして不安に駆られながらも、何事もなかったかのように日常生活を送るのだが……

忘れてしまいたいと強く願うと、本当にその記憶は薄くなっていくらしい。
アレックスの鉛筆もなかなか核心にたどり着かない。
彼は何故、自分に起こったことを綴り始めたのか?
思い出すのは苦痛でしかないのに。

きっかけと思われることがある。
ある日、刑事が学校へとやって来たのだ。
呼び出されるアレックスたち。
被害者の写真を見せられ、思い出したくなかったことが、彼の脳裏に鮮明に甦る。
どこか様子が違う彼に気づいた女友達。
彼女に言われるまま、彼は自分に起きたことを整理するべく過去を綴り始める。

何度も繰り返される少しずつ異なる過去のシーンは、私達が彼の目を通して事件を思い出す過程そのものだ。

アレックスが笑うことはほとんどない。
その無表情の奥には、どんな感情が渦巻いているのか、知る由もない。
ただ、彼の不安がじわりじわりと浸透する。
言ってしまうと、何も解決しない。
私達は、ただ彼と一緒に過去を振り返り、不安を共有する。

ご覧になる方は気をつけて。
この不安は伝染します。

余談:可愛い男の子を見つけることでは定評のある、ガス・ヴァン・サント。
今回もハズレなしと言っていいでしょう。
ちょこっとだけ出てくる子達も可愛いです。アレックスの弟も。
その分女の子には神経が行き届かないんでしょう、きっと(^_^;)
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