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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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水族館で働くワン・シンチョン。
妻は息子が幼い時に亡くなり、それ以来男手一つで、自閉症のターフーを育ててきた。
その息子も21歳になったばかり。
しかし、シンチョンの体は癌に冒され余命わずかだと宣告される。
残されたわずかな時間の中で、自分が死んだ後も息子が暮らしていける術を見つけなければならない。
やっとのことで、受け入れてくれる施設を見つけたシンチョン。
しかし、父にはまだ息子に伝えるべきことが残されていた……。

ども。
昔、海遊館に行った折、イルカがグワーッと寄ってきて、自分はやっぱり可哀想な子なんだな~と自覚した赤姫です。
イルカは身体だけでなく、精神的な障害を持った子も分かって、何故だかそういう可哀想な子と遊んであげようと思うそうです。
イルカと触れ合う治療施設とか、海外にありますよね。

余談はさておき。
冒頭、父と息子らしき2人が小舟に乗っています。
やがて船べりに座る2人の間には重りが置かれ、2人の足はそれに結び付けられています。
掛け声とともに2人は海に飛び込み……

この後、2人は道を歩いています。
さっきのは実際の出来事ではなかったのかしら?
そう思っていると、近所に住む留守中の鍵を預っていた女性がやって来ます。
そして、シンチョンの傍に寄ると「何だかにおうわね。」
そう、海に飛び込んだのは現実だったのです。
旅行に行くと断って出かけた2人でしたが、余命わずかなシンチョンは自分が死んだ後の息子のことを心配するあまり、いっそのこと一緒に……。
と思ったのでした。
が、
息子のターフーは泳ぎが上手過ぎて、縄をほどいてスイスイと泳いでしまったのでした。
父が勤める水族館の水槽の中を魚達と一緒に自由に泳ぐ姿に、「魚に生まれていたら幸せだったのに」と思わず言ってしまうシンチョン。
それでも、彼は残された時間を息子が自分がいなくなった後も暮らしていけるように、教え込むことに使い始めます。
卵のゆでかた、買い物の仕方、バスの乗り降りから、シャツの脱ぎ方まで。
少しずつ少しずつ、時には自分に残された時間の少なさから焦って、怒鳴ってしまったりするのですが、それもまた、彼の必死さ故なのだと胸が痛みます。
その頃、水族館での公演に来ていたサーカス団のピエロ役のリンリンと知り合ったターフー。
父親や、近所の人達以外に自分を受け入れてくれる人を見つけます。
毎日が大変だけど、幸せな日々。
それもやがて終りがやって来ます。
やがて来る別れを必死に教えようとしたシンチョンですが、ターフーが本当に理解したのかどうかは、彼の表情から読み取ることは難しい。
だけど、きっとちゃんと伝わっているし、シンチョンは約束通り彼の傍にいるのだろうと思えるラストシーンでした。

脚本・監督のシェエ・シャオルーには『北京ヴァイオリン』でも、散々泣かされたけど、またやられてしまいました(ToT)
まぁ、近所の人も水族館の人もいい人ばっかりだし、世の中そんなんじゃないよ。
というのも、ありますが、周りの人達が皆いい人なのは、シンチョンの人柄が培って来たものなのじゃないのかな?と思えるのです。
とは言え、これから、きっとうんと大変なんだろうけど。
ターフーが名前(大福)の通り、多くの幸せに恵まれるといいな。
そんな、優しい気持ちになれる映画です。

ジェット・リーがノーギャラで出演したことが有名ですけど、スタッフも一流どころが集まっています。
私はクリストファー・ドイルの撮る『青』が好きなんですけど、この映画でもいい感じです。
ジェット・リーもただのちっさいオッサンなんですけど、息子のために懸命に生きる父親の強さを伝えてくれます。
ターフー役の文章(ウェン・ジャン)が、ホントに上手いです。
自閉症の人達は他人の表情が読みとれなかったり、自分の感情を表すのが苦手なのだと聞いたことがあります。
そういう、生きていく上での大変さを私達に伝える一方で、ターフーの父親への愛情も伝わって来ます。
水の中を自由に泳ぎ回るターフーですが、文章くんは泳ぎを知らなかったそうで……それで、ここまで出来るようになるとは!
そんな彼は、実は父親でもあるそうで、この映画に出て何を感じたのか、ちょっと知りたいですね。

そして、エンディングはジェイ・チョウのホントに彼らしいバラード。
ただ、エンドロールちゃんと尺を合わせてなくってブチっと切れちゃうんですよ(>_<)

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