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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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試写会に行ってきました。
と、言っても東京などではもう公開されているのかな?

梅蘭芳(メイ・ランファン)は、祖父の代から続く北京の京劇の名門に生まれたが、早くに両親を亡くし、伯父も彼が少年の頃に死んでしまう。
伯父が、自分の死を覚悟し、梅蘭芳に宛てて残してくれた手紙は後々まで彼の支えとなった。
それから10年、清朝崩壊後の中華民国の時代。
青年になった梅蘭芳は女形のスターとなっていた。
ある日、海外で学んだ邱如白(チウ・ルーパイ)の講演を聴き、古い決まり事に縛られず演じるべきだという主張に感銘を受ける。
邱も梅蘭芳の舞台に心を奪われ、司法局長の地位も家も捨てて、梅蘭芳のために人生を捧げると誓う。
邱のアドバイスを受け、梅蘭芳は、輝きを増していく。
だが、伝統を重んじる師の十三燕(シーサン・イェン)はそれを快く思わず、二人は対決することに。
それぞれ別の劇場で公演をして人気を競うというもの。
初日は負けたものの、梅蘭芳は2日目は現代悲劇に挑戦して客をさらい、3日目の勝利も確実とした。
ヤクザと賭けの契約をしていた十三燕は窮地に陥るが、「負けることは恥ではない。恐れることが恥なのだ」と、最後まで戦う。
3日目、自分の舞台を終え、十三燕の元に駆けつける梅蘭芳。
師は彼に「役者の地位向上に最善を尽くせ」と、京劇の将来を託した。
数年後。
円熟期を迎えた梅蘭芳に、アメリカ公演の計画が持ちかけられていた。
しかし、妻は断固反対する。
そんな折、京劇界きっての男形女優、孟小冬(モン・シァオトン)と出会い、率直な彼女に惹かれていく梅蘭芳。
二人の恋の行方は?
アメリカ公演は?
そして、間近には戦争の足音が不気味に迫っていた。

時代に翻弄されながらも、京劇役者として生き抜こうとする梅蘭芳の姿を描く、実話に基づく大作(だから、ちょっと長いよ)。

んーとね、京劇ということで、『覇王別姫』が引き合いに出されてますが……
う~ん……、ドラマとしての出来は『覇王別姫』の方が上だと思います。
実話に基づくという縛りがある分勝手に盛り上げるわけにも行かないしね;;
覇王別姫で、主人公達が翻弄されるのは文化大革命、なので今まで自分達を支持してくれていた人に非難されるわけで、こちらの方がやり切れないかも。

ポロポロ泣いて友達に呆れられたのは、後半、時代に翻弄される梅蘭芳ではなく、青年時代。
しかも、梅蘭芳でなくて、十三燕のせい(笑)
この人の言うことは、かなり正しいと思うし、理解できる。
京劇も歌舞伎も『型』を重んじる芝居であって、西洋のそれとは根本的に異なっているのだ。
だから、主人公が喋っている間、後ろにいる人間が何もリアクションがないのは変だという、リアリズムにおいて尤もな意見を鵜呑みにするのは危険だ。
長い間守られてきたものには、変えない理由が存在することが多いのだ。
でも、若い時ってそういうことは分かりにくいよね。
だって、なるほどその通りっていう、意見なんだもの。
ま、型の芸術のことはさておき、この十三燕という人は、西大后の寵愛を受けたという名優なの。
で、そのことで少々思い上がってもいるんだけど、やっぱり名優なのですよ。
芝居に対する姿勢がね……何か、もう泣けてしまう。
師匠を思う梅蘭芳にも泣けてしまう。
西洋帰りの頭でっかちな知ったかぶり男が現われなければ、それはそれでよい師弟関係が続いただろうと思うんだもの。
ただ、それでは、あの梅蘭芳にはならなかったんだろうけど。

後半、梅蘭芳は、芝居以外のことに忙しくて、私は少しばかり物足りなかった。
『覇王別姫』ほどは、心が揺さぶられないけど、それなりにいい映画だと思います。
どこに行くのか心配だった陳凱歌は、本来の居場所に戻って来つつあるのではないでしょうか?
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