忍者ブログ
私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
オモシロモノ
最新コメント
[09/11 クマネズミ]
[07/20 クマネズミ]
[07/16 クマネズミ]
[05/23 樹里@]
[03/05 angie]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
バーコード
ブログ内検索
かうんたー
数え始め 2006/11/14
[708] [707] [706] [705] [704] [703] [702] [701] [700] [699] [698]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

フランスの田舎の町に久々に帰省したオドレイ。
彼女はカナダで働いている。
優しく迎えてくれる父とは対照的に、母マルティーヌとは何故かぎくしゃくしてしまう。
オドレイは、恋人ではない男性との子供を妊娠していた。
だが、仕事は充実していて、今の生活を変えることは望んでいなかった。
このことは、両親にも打ち明けずにいた。
医者である母の診療所が併設されている実家では落ち着いて仕事が出来ないと、オドレイは、今は誰も住んでいない祖父の家で過ごすことにする。
台所を片付けていた彼女は偶然、古い日記を偶然見つけた。
それは50年前に突然姿を消した祖母ルイーズのものだった。
そこには、家族のために作った料理のレシピとともに、子供たちへの深い愛情、そしてルイーズの秘めた想いが綴られていた。

ホントはね~『リミット』を観るつもりだったんです。
本屋とかで探したいものもあったし、間に合わないんじゃないかと思っていたし。
ちょっと、気分ではないかな~と、思っていたので。
でも、探し物は見つからず……
サンスポ臨時増刊号…関西で手に入れるのは難しいみたい。
中身も分からずになかなかな送料を払って、新聞社から送ってもらうのもな~と、悩み中;;
それはさておき

少女時代、母親に捨てられ、今また、娘にも捨てられたと思っている母マルティーヌ。
厳格過ぎる母と上手くやっていけない娘オドレイ。
そして、時を超えて1950年代、女性が家にいることがよしとされた時代、仕事を持ち自立したいと考えていた祖母ルイーズ。
自由を求め、でも、不器用にしか生きられない女性を三世代に渡って描いている。
そして、発見された日記から浮かび上がる祖母ルイーズの失踪の真相、というミステリー要素もちょっと加えつつ。
“家族の再生と赦し”がテーマなのじゃないかな~と思います。
ちょうど先日TV放送されていたのでまた見たのですが、『そして、私たちは愛に帰る』と何だか共通するところがある気がする。
それと、こちらに加えられたのは女性の自由と自立かな。
親の愛情が子供に伝わるって難しいよね?
実際、私もあんまり感じてない訳なんですが…
マルティーヌは成績もよく母ルイーズの期待も大きかった分、弟よりも厳しく育てられたために、愛されているという実感があまり持てなかったのかもしれない。
そこへ来て、母親は自分達を捨てて家を出たのだと父親に言われた訳です。
少女にとっての父親は特別な場合が多いよね。
彼女もまた、父親を神聖視していたのかもしれない。
でも、母親が望んだとおり、勉強して医者として身を立てている訳なんだけど。
母と娘の関係を全うできなかった分、マルティーヌは自分の娘に対してどう接していいのか分からなかったのかもしれない。
ルイーズは、今の私たちからすると突拍子もないことを言っている訳ではない。
よそに働きに出たいとすらも言っていない。
夫の店を手伝いたいと言っているだけなのだけど、それすらも認めてもらえない。
1950年代なんて、大昔のことでもないし、しかもフランスでそんなことが?
という感じだけど、フランスといっても田舎町、やはり妻は家にいるもの、働きに出たりすれば夫に甲斐性がないと周りに見られたのかもしれない。
日記を見つけたオドレイは、ルイーズの姿を“見る”ようになるが、これが彼女の想像の産物なのか、ある種の人たちのように見えているのかは不明。
母親に日記を見せることをためらっていたオドレイだが、それを偶然見つけたマルティーヌが読んだことで事態は急展開していく。(と、思う)
彼女は母ルイーズがいなくなった訳を、子供ながらに薄々感じていたのだと思う。
その、恐ろしく衝撃的な真相を。
でも、認めてはいけないのだ、そんなことをしたら、本当になってしまうから…
とはいえ、もう50年も前のこと、今さら真相を暴くという、ミステリー作品ではない。
フランス映画らしく(?)、曖昧な結末。
でも、微笑みながら娘マルティーヌの変化をオドレイに話すルイーズと、その言葉に微笑むオドレイに、幸せな結末を予感する。
ちょっとした女性史であり、母と娘の関係についての話。
女性なら、共感できるところが見つけられるんじゃないでしょうか?

ところで、オドレイは食洗機を取り付けようとして日記を見つけるんですけど、どんだけいるつもりよ!?
と思ったら、休暇は2週間だって……
食洗機つける?
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]