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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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スペイン、大都市バルセロナの片隅で生きる男ウスバル。
彼は、2人の幼い子供たちとの3人暮らし。
決して裕福とはいえず、日々の糧を得るために不法労働者の仕事の斡旋など非合法な仕事をしている。
それもこれも、子どもたちと共に生きていくため。
しかしある日、ウスバルは死を宣告される。
彼の体はガンに侵され、余命は2ヶ月だという。
子どもたちにも、そして別れた妻にも、兄にすら打ち明けられないウスバル。
確実に忍び寄る死の恐怖と闘いながら、彼は愛する子供たちのために出来る限りのことをしようと決意する。

冒頭の思いがけない冬景色にグッと引き込まれる。
実は、見たことないアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ作品。
予告編でポロポロ泣いてしまったので、本編を見たらどうなることか……と思ったけど、大丈夫でした。

いきなり、まだ幼い男の子達の葬儀の場面。
ウスバルは頼まれて子ども達の棺のそばへ。
彼は、見える人らしく。
しかも、見えるだけでなく、その話を聞き、旅立ちの手伝いも出来るらしい。
そうして、少しばかりのお礼をもらう。
ということもあるらしい。
でも、伝える言葉次第では酷くなじられたり……
真実といえども、遺族には聞きたくない言葉もあるものです。
お金をもらうとはいえ、あくまでもちょっとしたお礼ということで、これではとても暮らしてはいけないよう。
裏稼業が本業ということになります。
この非合法な仕事で食べてるというところも、彼の焦りの原因の一つでしょう。
ちゃんとした会社員とかなら、死んだ時に何がしかの保証があるかもしれないし。
そんなことなくても、それなりの蓄えがあったかもしれません。
命が期限付きになったことで、少しでもたくさん子ども達にお金を残そうと、頑張ります。
裏稼業ですけど。
自慢できる仕事ではないですが、彼にはそれなりの思いやりとかもある。
仕事を斡旋した中国人不法移民が寒さに震えているのを見かねて暖房装置を買ったり。
これも、日頃少しずつ感じていた罪の意識が、償うための時間が僅かだと知った結果でしょう。
彼らを束ねている中国人に搾取するな!と怒ったり。
だけど、彼らの言うとおり、彼だって搾取してるんです。
ここら辺が難しいところ。
いい人なんだけど……ねぇ。
移民たちのために買った暖房器具は後に悲劇を呼びます。
色んなことの歯車がだんだん悪い方に噛み合っていってしまいます。
別れてしまった妻は、情緒不安定。
薬物の中毒のためなのか、躁鬱状態です。
それでも、子ども達を託せるとしたら、妻しかいません。
ずい分よくなったという妻と、家族4人で囲んだ食卓は本当に楽しげで、見ているこちらも思わず笑みがこぼれる。
とはいえ、やっぱり幸せな日々は長くは続かないのです。
妻の病状はまた悪くなり、苛立って子供を叩いたりしてしまう。
ウスバルも賄賂を渡して警察に目こぼししてもらっていたのに、とうとう捕まってしまったり。
そうしている内にも病状はどんどん悪くなる。
どんどん旅立ちの日は近づいて来る。
死者の言葉を伝え、旅立ちを手伝ってきた彼の言葉を伝え、旅立ちを手伝ってくれるものはいない。

『光のほうへ』を思い出す、
どうして何もかもが悪い方に転がっちゃうんだろう!?と。

とうとう期限はやって来て、とても悲しい別れがある。
それなのに
最後の場面を見ている時、心がフッと軽くなる気がした。
彼が背負っていた重いものをやっと下ろしたことへの安堵か?
彼がやっと会えた人に見せる、初めて見せた爽やかな微笑みのせいか?
そして、自分も遠からず何も背負わなくてもよくなる日がきっと来るという希望のためか?

向こうには何が待っているのか?
待っているものは、そう悪くない筈だ。
そう思える。

ところで、中国人のおっちゃんのロマンスは要ったんかな~?
確かに、要った気もしますけど……ねぇ。
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