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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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20世紀初め、二人の男女が出会う。
男は後にイタリアに独裁政権を築き、歴史上ヒトラーと並び称される独裁者ベニート・ムッソリーニ。
女は、イーダ。
ある夜官憲に追われた若きムッソリーニを匿ったイーダは恋に落ちる。
何年かして、再会する二人。
急速に変わりゆく世界で、祖国を守るべく、ムッソリーニはより深く政治闘争へと身を投じ、イーダは、彼のために全財産を売り払い、その活動を支えた。
身も心もすべてを捧げたイーダは、やがて彼の子供を産む。
しかし、ムッソリーニにはすでに家庭があった。
自分が彼の妻であり、息子をムッソリーニの長男であると認めさせようとするイーダ。
だが、イタリア国内でムッソリーニの支持率が急上昇していく中、彼女は危険人物として排除されようとしていた。
社会主義者からファシストへと転向してゆくムッソリーニ。
最愛の人に裏切られながらも、信念を貫きとおすイーダ。
歴史の闇に葬られた女性の物語。

『愛の勝利を』というタイトルだけ見てると何だかロマンチックな感じがするかもしれないですけど、そんな気分で行っちゃ絶対ダメな映画。
うぅ~ん、疲れます。
再会して抱き合う二人ですが、イーダは溺れきっているようなのに反してムッソリーニは何かを探すように目を見開いたままなのが、印象的。
ムッソリーニに既に妻子があることを知っても、一歩も引かないイーダは確かにこれから上昇しようという男には邪魔だよね。
もう、とにかく激しくって、のちに“偏執狂”という名目で精神病院に入れられてしまうイーダですが、まるっきり間違いでもないという感じも。
当時、大勢に見られただろうニュース映画や無声映画のコメディーがたくさん挿入されます。
比較的人道的な精神病院に入れられたイーダが、病院の中庭でチャップリンの『KID』を見ながら息子を思ってか涙するシーンが美しい。
そして、やっぱり『KID』っていい映画だったな~と、思い返す。
巨大な力に一人立ち向かうイーダは、悲痛な程に激しく強い。
自らが捧げた愛。
息子への愛。
その愛に勝利するために、彼女は闘うのだ。
勝ち目のない闘いでも。

断片的な資料が元になっていると思われるので、どこまでが事実でどこからがフィクションかは分からないけど、彼女はスゴイ。
打ちのめされて地に倒れても、起きあがり叫び続ける姿は目を背けたくなるけど、本当は人ってこう生きなければいけないのかもね。
精神科医が彼女に今は黙っていた方が利口だと言うと、彼女はしかし、このままでは自分の存在がなかったことにされてしまうと言う。
そうだね。
たとえ、かき消されようとも声を上げ続ければ誰かが覚えていてくれるかもしれない。

歴史の裏にはこんな人達がいっぱいいたのだろうと思うと、やっぱり胸が痛い。
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美しく成長し年頃となったバレリーは、両親によって裕福なヘンリーとの婚約が決められたことを知らされる。
だが、彼女は幼馴染みである木こりのピーターを愛していた。
2人が駆け落ちをしようと決意した途端、村で騒ぎが起こる。
狼が長年に渡る約束を破り、村人を殺したのだ。
犠牲となったのはバレリーの姉のルーシーだった。
村では動物の生け贄を捧げることで長年平和を保っていたが、その協定は破られてしまった。
怒り、復讐に燃える村人たちは、村の神父が人狼狩りで名高いソロモン神父の到着を待つよう説得するのも聞かずに狼狩りに出かける。
村人によって狼が捕らえられ殺されるが、その折にヘンリーの父が犠牲となってしまう。
それでも喜びに沸く村人達だったが、やって来たソロモン神父の口からは意外な言葉が……
村人が殺したのはただの狼、ルーシーやヘンリーの父を殺した犯人、人狼は昼間は人間の姿をして村人の中に紛れているというのだ。
疑心暗鬼を募らせる村人達。
そして、やって来る“赤い月”の夜。
この月の出る間に人狼に噛まれた者は自らも人狼に変身してしまうという。
果たして、人狼は本当に村人の中に居るのか?
そして、捕らえることが出来るのか?

何か、大きくなった赤ずきん、とか、成長した赤ずきんとか。
赤ずきんの後日談みたいな書き方をしてあるのをよく目にしましたが、違うよね?
バレリーが赤ずきんだったことはないでしょ。
昔から村を襲う“狼”に捧げものをすることで村は被害を免れてきたし、“赤ずきん”もこの話の中で初めて手に入れたよう。
だから大きくなった赤ずきんではなくて、もしも赤ずきんが少女でなく年頃の娘だったら…という話なんでは?
ゲイリー・オールドマン目当てで観に行ったんですけど、登場は遅めで退場は早目という……
神父というには余りにも血なまぐさい人狼ハンター役。
紫の衣装は似合ってましたかね。
村の神父はルーカス・ハース……美少年だったのにね~(~_~;)
話の核はバレリーの心の中にグルグル去来する人狼の正体。
それを心理サスペンスタッチで描いてますかね。
監督って『トワイライト』の人だったんだね~
という訳で『トワイライト』です(爆)
どうもこの方と美的基準が違うらしく、どう考えても赤ずきんが思いを寄せるピーターより、赤ずきんに思いを寄せるヘンリーの方がいい。
金持ちの道楽ボンボンかと思ったらちゃんと加治屋さんだし。
人狼の正体は「おっ」となりますが、言われてみりゃ~そうだな~という。
しかし、血族なだけではならないのか……不思議。

子どもの頃、赤ずきんは血も涙もない酷いヤツだと思ってました。
今回もやっぱりそうでした。
童話の主人公って(グリムは特に)だいたい非道やんね;;
チェロは以前から好きな楽器ですが、カーポン製だとまた音色が違うんだね~
てか、この二人ホントにスゴイです。(クラシック演奏してるのもちょっと見たけどホント、上手い。プロなんだから当たり前だけど)
見た目もよいしね(笑)

裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズ。
彼は強力なテレパシーを使うことの出来るミュータントであり、自分と同じような能力を持つ者がいると子どもの頃から感じていた。
そして、ある夜、彼の家に忍び込んだレイヴン(ミスティーク)と出会い、彼女を妹のように守り、ともに成長していく。
一方、子供時代ナチス占領下で母親と引き裂かれ、その能力故に母を失った悲しい過去を持つエリック。
彼は強力な磁力を発生させ、あらゆる金属を自在に操る能力を持つ。
2人が出会ったのは、国際情勢が緊迫する1960年代。
戦時中、エリックの母親を殺した元ナチスの科学者シュミットは、ショウと名を変え、ミュータントを集め、米ソを戦いに導こうとしていた。
第三次世界大戦が彼の狙いだったのだ。
チャールズとエリックはその野望を阻止するため、CIAに協力し、ミュータント達を探し、仲間に加えていく。
彼らは世界を戦火から救うことが出来るのか?

今までに公開されたX-MENの前日譚ですね。
今まで当たり前に描かれてきて、何の説明も出てこなかった事柄の理由が色々と明らかになっていきます。
マグニートのヘルメット。
チャールズは何故、車いすなのか?
そして何故、二人は袂を分かったのか?

今までのシリーズにも異端というか異能であるが故の苦悩が描かれてきたこの作品ですが、今回はそれがさらに濃密かな。
例えば、スコットとかが悩んでててもチャールズが色々と話を聞いて諭してくれたりする訳だけど、そういう人はまだ存在しない。
それ故に自分でもがき苦しんでいる訳です。
ハンク(ビースト)が、登場しますが彼はチャールズに悟られてしまうまでは、ミュータントだということを明かしていません。
身体の一部以外は、パッと見分かってしまうところはなかったし、訊かれもしないのにわざわざ言うことでもないという訳です。
だけど、レイヴンは違う。
本当の彼女は一目見てミュータントだと分かってしまう。
ハンクだって、パッと見分からないといっても、やっぱり見た目の異なる部分がある訳で、悩んでいる。
「そのままでいい」というレイヴンに、「変身出来るきみには分からない」と言ってしまう。
チャールズは、心が読めてしまうことでずい分辛い思いもしてきたと思うのですが、見た所何も変化がない訳だし、心が分かるということと、自分が直接体験することってやっぱり違うと思うのだ。
共感て、自分の近い体験への置き換えでもあると思うので、そういう置き換えが難しいチャールズには異形のミュータント達の気持ちは本当には理解出来ないのじゃないのかな~。

お互いの気持ちのズレを少しずつ感じながらも共闘してきたチャールズとエリックですが、やっぱりどうしても一緒にはいられない時が来る。
チャールズは、家柄もいいし、頭もよくて、妬まれたりすることはあったとしても、圧倒的な悪意というか、自分の存在そのものを否定されるような目には遭って来なかったと思うのです。
だから、キチンと話し合えば人類とミュータントも、時間はかかっても理解し合い共存できる日が来る筈だと思っている。
その日が来るまで、まぁ目立たないように活動しながら待とうという、ホトトギスの喩えの秀吉と家康を足したような感じ。
だけど、エリックは違う。
ホロコーストによって、自分達の今までの暮らしを、家族を理不尽に奪われた彼は、話しても分からないヤツ等がいっぱいいると知っている。
だから、自分達ミュータント側が支配しようとするし、従わないヤツ等は殺してしまえと思ってる。
信長ですね。
彼は、レイヴンみたいなパッと見で分かるミュータントもそのまま受け入れてくれる。
チャールズは、もちろん彼女の身を守るためなんだけど、人前で変身するなって言うんだな。
どちらも自分のことを考えてくれてるんだけど、方向が違うんだね。
そして、彼女は選択をするのだ。
他のミュータント達もそれぞれ選択する。

ホントは一緒にやりたいとそれぞれが思っているんだろうと思うんだけどね。
それも狭量な人間達のせいで叶わなかったと思うと、何だか悲しい。

あ、全然ノーチェックだったんだけど、悪役はケヴィン・ベーコンだったんだね~
ご都合のいい能力で老けなくっていいなぁ(笑)
最初の場面で出てきた眼鏡姿の方が好きだけど。
あと、この人知ってると思うんだけど……と思いつつもエンドロールまで分からなかったジェイソン・フレミング。
だって、赤いから~(^_^;)
チャールズ役のマカヴォイ君も、この間TVシリーズの『マクベス』で若かりし日の姿を見たばかりだったので、老けたなぁ……なんて。

あ、何かこれも続くらしいって話ですけど、スコットやストームがチャールズの所にやってきたりするのかな?
そうそう、おぉこんなところに!?なあの人もチラッと登場します。
今、公開中の映画では一番見応えあるかも。
あ、それと、米ソの軍服もナチスの軍服も(黒服はなかったな~下っ端だけ)見れますので、軍服好きなあなたもどうぞ。

エンディングにTAKE THATか~
1918年4月、フィンランド内戦下。
白衛軍は、赤衛軍の残党である女性兵達を追いつめていた。
捕らえられ、乱暴された上、逃亡兵として無惨にも処刑されていく女性兵達。
その中で一命を取り留めた女性兵のリーダー、ミーナは脱出を図るが、准士官アーロに捕まってしまう。
だが、アーロは他の兵士達とは違い、彼女を公平な裁判にかけようと裁判所へ連れていく。
しかし、船上で見ミーナが抵抗したことから、船は転覆し、二人は不毛の孤島に遭難してしまう。
寒さで熱を出したミーナを看病するアーロ。
2人の時間を過ごすうちに、関係に変化が芽生え始めるのだが……

フィンランド内戦については、全く知識がなかったので、そんなことがあったのか~っていう。
『赤』は共産党のシンボル。
ロシア革命に刺激を受けてフィンランド内でも社会主義を信奉する人達が立ちあがった、ということらしい。(ちょっと違うかも;;不勉強でごめんなさい)
この映画、ラヴ・ストーリーだという触れ込みもあるけど、それはどうかな~?
中盤から、軸が変わっていってる気がするけど、ラヴ・ストーリーの。
最初、内戦の悲劇を描くのかと思えば、次は孤島に二人きりの若い男女というサッブイ青い珊瑚礁、かと思えば公平さを疑いたくなる戦時下の裁判、知識人である筈の判事の残虐さとそんな自分に対する苦悩。
何か、焦点があっちゃこっちゃ。
映画として破綻するかどうかギリギリのラインで何とか踏ん張っている感じもする。
観終わった後の印象が散漫なのは仕方ない、ね。

『恋は、強者を弱者に、賢者を愚者にする』
そんなことを誰か言ってたよね?
そんな言葉を思い出す映画。
立場の優劣なんて、些細なことで逆転するのだ。

とりあえず、軍服はいっぱい見れます。←そこか!?
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