私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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オモシロモノ
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
数え始め 2006/11/14
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観て来ました。
予想外の混雑で、立ち見まで出る始末。(私は、何とか座れたんですけどね。)
パトリス・ルコントの最新作(日本公開では)になります。
美術商のフランソワはオークションで一目惚れした紀元前5世紀に作られたギリシャの壺を落札して意気揚揚としていた。
足取りも軽く自分の誕生日のディナーへ出かけるが、渋滞に巻き込まれ遅れてしまう。
席に着くなり今日出かけた自分の顧客の葬式の話しを始めるフランソワ。
「参列者がたったの7人。寂しいもんだね。」
ところが、一人から「きみの葬式には誰も来ないよ。」という強烈な一言。
「どうして、きみ達だっているだろう?」と尋ねるフランソワに皆は首を振る。
彼らは“ともだち”ではないというのだ。
ショックを受けた彼に、更に追い討ちをかけるように、ビジネスパートナーのカトリーヌが“今月中、つまり10日以内に親友を紹介して”と賭けを持ちかけた。
賭けの対価は落札したばかりの高額なギリシャの壺。
フランソワは思い当たる友人をリストアップし訪ね歩くが、「お前を覚えていない」「友人と思った事がない」「借金の申し込みか?」と返ってくるのは散々な答えばかり。
すっかり途方に暮れるフランソワ。
そんなある日、出会ったタクシー運転手のブリュノ。
彼の客あしらいの親しみやすさを目の当たりにして、フランソワは彼を追いかける。
「あなたみたいになりたい。誰とでも仲良くできるコツを教えてくれ!」
こうしてフランソワとブリュノの“ともだち”作りのレッスンが始まった。
『列車に乗った男』に続く中年男(あれは、もう老年だったけどね;;)二人の物語。
バディ・ムービーといえるでしょう。
美術商のフランソワは葬式でお悔やみを述べた途端に商談を持ち出すような男。
仕事の方はちょっと傾きかけ、娘とも上手くいっていない。
でも、恋人らしき女性もいるし、何不自由なく暮らしている。
とにかく、自分で自分に不満はまったくない様子。
そんな彼が「友達はいるのか?」と訊かれてはたと考え込む。
タクシー運転手のブリュノはクイズマニアで知識が豊富。
道行く人にも笑顔で挨拶し、知り合いでもない運送屋にも手を貸す人のよさ。
そんな彼がフランソワに「あなたは誰とでも仲良くしている。」と言われて、「誰とでもは、誰ともと同じ。」と答える。
こんな二人の『ともだち作り』の行方は?
観客はフランソワと同じ質問を自分にも問いかける筈。
『ともだち』に明確な定義はないし、こちらが『ともだち』だと思っていても向こうはそう思っているかどうか分からない。
逆もまた然り。
改めて「俺達ともだちだよな?」と確かめるのも気がひけるし、そんなのは違う気がする。
フランソワが落札したギリシャの壺は、実はアキレスとパトロクロスの物語と関係している。
物語の一番最初から、彼が何を探していたのかはハッキリ描かれていたのだ。
クスクス笑って、胸を突くような悲しみに暮れた後、ハラハラさせられて最後にはホロリとさせられながらも口許に微笑が浮かぶ。
そして、とっても身につまされる。
そんな映画です。
映画のキーワードとして『星の王子様』の一説が引用されます。(ちょっとずるいよね。星の王子様ってだけで泣けちゃうもの;;)
君にとって
僕は 沢山いるキツネの1匹
でも 互いになじめば
大事な存在となる
君は僕の たった1人の人
僕は君の たった1匹のキツネ
そして、もう一つあの寓話がモチーフになっているんじゃないかと、思っているんですが……
探していた幸せは、本当はすぐ近くにあったんだよ。
君の家にいる鳥が、『青い鳥』なんだ。
ルコントは映画を撮るのはあと3本(うち1本は既に撮り終えている)と明言している。
ちょっと、勿体ないというか残念な気もするけど、とりあえず自分の納得のいくものを撮ってくれればいいと思う。
予想外の混雑で、立ち見まで出る始末。(私は、何とか座れたんですけどね。)
パトリス・ルコントの最新作(日本公開では)になります。
美術商のフランソワはオークションで一目惚れした紀元前5世紀に作られたギリシャの壺を落札して意気揚揚としていた。
足取りも軽く自分の誕生日のディナーへ出かけるが、渋滞に巻き込まれ遅れてしまう。
席に着くなり今日出かけた自分の顧客の葬式の話しを始めるフランソワ。
「参列者がたったの7人。寂しいもんだね。」
ところが、一人から「きみの葬式には誰も来ないよ。」という強烈な一言。
「どうして、きみ達だっているだろう?」と尋ねるフランソワに皆は首を振る。
彼らは“ともだち”ではないというのだ。
ショックを受けた彼に、更に追い討ちをかけるように、ビジネスパートナーのカトリーヌが“今月中、つまり10日以内に親友を紹介して”と賭けを持ちかけた。
賭けの対価は落札したばかりの高額なギリシャの壺。
フランソワは思い当たる友人をリストアップし訪ね歩くが、「お前を覚えていない」「友人と思った事がない」「借金の申し込みか?」と返ってくるのは散々な答えばかり。
すっかり途方に暮れるフランソワ。
そんなある日、出会ったタクシー運転手のブリュノ。
彼の客あしらいの親しみやすさを目の当たりにして、フランソワは彼を追いかける。
「あなたみたいになりたい。誰とでも仲良くできるコツを教えてくれ!」
こうしてフランソワとブリュノの“ともだち”作りのレッスンが始まった。
『列車に乗った男』に続く中年男(あれは、もう老年だったけどね;;)二人の物語。
バディ・ムービーといえるでしょう。
美術商のフランソワは葬式でお悔やみを述べた途端に商談を持ち出すような男。
仕事の方はちょっと傾きかけ、娘とも上手くいっていない。
でも、恋人らしき女性もいるし、何不自由なく暮らしている。
とにかく、自分で自分に不満はまったくない様子。
そんな彼が「友達はいるのか?」と訊かれてはたと考え込む。
タクシー運転手のブリュノはクイズマニアで知識が豊富。
道行く人にも笑顔で挨拶し、知り合いでもない運送屋にも手を貸す人のよさ。
そんな彼がフランソワに「あなたは誰とでも仲良くしている。」と言われて、「誰とでもは、誰ともと同じ。」と答える。
こんな二人の『ともだち作り』の行方は?
観客はフランソワと同じ質問を自分にも問いかける筈。
『ともだち』に明確な定義はないし、こちらが『ともだち』だと思っていても向こうはそう思っているかどうか分からない。
逆もまた然り。
改めて「俺達ともだちだよな?」と確かめるのも気がひけるし、そんなのは違う気がする。
フランソワが落札したギリシャの壺は、実はアキレスとパトロクロスの物語と関係している。
物語の一番最初から、彼が何を探していたのかはハッキリ描かれていたのだ。
クスクス笑って、胸を突くような悲しみに暮れた後、ハラハラさせられて最後にはホロリとさせられながらも口許に微笑が浮かぶ。
そして、とっても身につまされる。
そんな映画です。
映画のキーワードとして『星の王子様』の一説が引用されます。(ちょっとずるいよね。星の王子様ってだけで泣けちゃうもの;;)
君にとって
僕は 沢山いるキツネの1匹
でも 互いになじめば
大事な存在となる
君は僕の たった1人の人
僕は君の たった1匹のキツネ
そして、もう一つあの寓話がモチーフになっているんじゃないかと、思っているんですが……
探していた幸せは、本当はすぐ近くにあったんだよ。
君の家にいる鳥が、『青い鳥』なんだ。
ルコントは映画を撮るのはあと3本(うち1本は既に撮り終えている)と明言している。
ちょっと、勿体ないというか残念な気もするけど、とりあえず自分の納得のいくものを撮ってくれればいいと思う。
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えへへ。
お目に留まって嬉しいです。
ブラックなところがなくなって丸くなった(?)といわれるルコントですが、それもまたいいかな、と思います。
原題は『Mon meilleur ami』つまり、フランス映画です。
調べてみたらUSでもDVD化されてるみたい。
『My best friend』で探してみてください。
ブラックなところがなくなって丸くなった(?)といわれるルコントですが、それもまたいいかな、と思います。
原題は『Mon meilleur ami』つまり、フランス映画です。
調べてみたらUSでもDVD化されてるみたい。
『My best friend』で探してみてください。