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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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現代のロンドン。
イアンとテリーの二人兄弟。
イアンは、父親が営むレストランで働きながら、カリフォルニアのホテル事業に投資し、労働階級から抜け出すことを夢見ていた。
昔はサッカー選手として有望視されていた弟のテリーは、今は自動車修理工場に務め、酒とギャンブルを愛し、いずれ恋人ケイトと住む家さえ手に入れられればいいと思っていた。

対照的な二人だが、兄弟は仲がよく、二人で格安の値段で売りに出されていた小型クルーザーを共同で買う。
クルーザーは、テリーがドッグレースで大穴を当てた犬の名にちなんで"カサンドラズ・ドリーム号"と名付けたられた。

まもなく"カサンドラズ・ドリーム号"が幸運をもたらしてくれのか、イアンは若い女優アンジェラと運命的な出会いをする。
テリーの修理工場から借りた高級車で彼女をデートに誘い、アンジェラもイアンに好意を持つようになる。

幸せな日々を送る兄弟に思わぬ落とし穴が……
テリーがマイホームの資金を稼ごうと危険なポーカー勝負に手を出し、ヤミ金相手に9万ポンドもの借金をしてしまったのだ。
兄のイアンに無心をするが、彼も投資の資金で手一杯。
そんな時、救世主が現れた。
カリフォルニアや中国で美容整形で成功した伯父のハワードが、やってきたのだ。

一族一の成功者であるハワードに兄弟は自分達がいかに困っているかを打ち明ける。
借金の肩代わりにハワードはとんでもない交換条件を切り出した。

二人は悩んだ末に、その条件を呑むのだが……

イアンとテリーは伯父の頼みを成し遂げ、再び順調な人生を歩むことが出来るのか?

『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』につづく、ロンドン3部作最終章!
ということのようです。
へ~3部作だったんだ。
知らなかった……

舞台もロンドンですし、久々にユアンやコリン・ファレルのガツガツしたブリティッシュ・アクセントが聞けます。
2人の役回りが、ちょっと反対っぽいところも、なかなか面白いです。
野心的でやや自己中な兄ユアン。
気のいい、そして気の弱い弟にファレル。
ユアンやファレルのような割合にポジティブなイメージのある人達が悲劇に転落していく人物を演じることで悲劇性が増すのかな~と。
伯父のハワードが二人に持ちかけた頼みとは、不正を内部告発しようとしている元同僚を“処分”すること。
「“処分”て何なんだ!?」という兄弟に、そんなこと分かってるだろうという伯父。
二人は悩んだ末に、計画を練り、実行に移す。
借金もなくなり、これで一安心と思ったが、そうはいかない。
良心ていうのは、始末の悪いものになってしまうこともあるのだ。
良心の呵責に押しつぶされてしまうのは、借金で首が回らなくなり、命も狙われかねない弟の方。
労働階級からのステップアップのために罪を犯した兄の方は、これからを夢見ている。
止むに止まれず罪を犯した者よりも保身のために罪を犯した者の方が、罪悪感がないというのは、なるほどホントのことかも。
ラストシーン、船の上で対峙する二人がちょっぴり『太陽がいっぱい』を思い出させる。
考えてみれば、あのヨットと、二人が買ったクルーザーはどことなくイメージがかぶっている気がする。
そのことからも、結末は明るくない予感がしてしまうが、カサンドラとは、ギリシャ神話に登場する王女の名で、神から未来を予言する力を授かるが誰からも信じてもらえないという悲劇の預言者の名前なのだそうだ。
「人生において確実なのは死ぬことだけ」
人生は喜劇めいた悲劇に満ちている。
のかもしれない。
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面白そう!
>止むに止まれず罪を犯した者よりも保身のために罪を犯した者の方が、罪悪感がないというのは、なるほどホントのことかも

保身のためだったら、無意識にナットクしてやってるんだもん、そうだよね。

面白そう!
chuchu 2010/04/15(Thu)00:08:47 編集
ただ…
正直言って楽しくはないのですよ。

貧乏くじを引く人間は引き続けるように出来ているのかな~と、ちょっと悲しくなっちゃう。
【2010/04/16 17:15】
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