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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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ロンドン。
クレアモントホテルへとやってきた老婦人サラ・パルフリー。
最愛の夫アーサーに先立たれ、娘から離れ、自立した生活を送るため、新聞広告で見つけたこのホテルに一人でやってきたのだ。
想像していたのとはまるで違うホテルの様子に落胆するパルフリー夫人。
夕食の時間、ドレスアップした夫人が食堂に入ると、他の客達の注目を浴びる。
戸惑っていると、古株らしいアーバスノット夫人が声をかけてくれる。
次の日、パルフリー夫人がロンドンに住む孫デズモンドのことを話すと、皆は興味津々。
夫人は早速、デズモンドに電話をかけるが留守電で、メッセージは残したが、デズモンドから電話はかかって来なかった。
孫が訪ねて来ない言い訳も底をついた頃、外出中に夫人はつまずいて転んでしまい、偶然それを目にした青年に助けられる。
青年の名はルードヴィック・メイヤー、作家志望の彼は、孫と同じ26歳の青年だった。
夫人は、お礼にと、彼をホテルでの夕食に招待する。
ホテルに戻った夫人が、もうすぐ若い男性の来客があると言うと、皆はついに孫のデズモンドが訪ねてくると思い盛り上がる。
否定する機会を失ってしまい、困った夫人は、そのことをルードヴィックに話すと、彼は自分が孫のふりをすると提案する。
ホテルにやってきたハンサムなルードに、ホテルの住人はさらに興味を持つ。
一方、ルードはこの出会いを小説の題材にしたいと思い始める。
こうして夫人とルードは頻繁に会うようになり、お互いの本音を語りあうようになる。
ところが、ある朝、ホテルに突然、本物のデズモンドが現れる。
夫人は慌てて追い返すと、ホテルの皆には会計士だとウソをつくのだが……

お客の入りがイマイチなのでしょうか?
それとも、お昼間に時間が空いている年齢層向けと映画館側は踏んだのでしょうか?
ずっと、昼間だけの上映時間がとうとう朝1回になってしまい、このまま見れずに終わるかも;;
と、思っていましたが、何とか見てこれました。
この映画、2005年製作、とかになってたのかな~ちょっと前ですね。
ルパート・フレンドがシャクレ(と、私と友達は呼んでいるキーラ・ナイトレイ)の男という以外にネームバリューが出来たからの公開でしょうか?
それは、さておき。
よかったです。
ルードと夫人の関係は、友達のようでもあり、想像の産物だった理想の祖母とこうであったらいいのにな~という孫のようでもあり、ルードの元カノが『ハロルド&モード』を例に挙げてしまうくらい恋人っぽくも見える。
まぁ、どれも、自分にないものを埋めてくれる人。
こういう人がいればいいな~という人物が実体となって現れた感じなのでしょうか?
夫人は亡き夫との思い出を語ったり、また、ルードの母親との関係を聞き仲介をしようとする。
後で出てくる夫人の娘を見ると夫人自身も娘との関係に悩んでいたのだろう。
自分のことはどうにも出来なくても、出来ないから、ルードと母親の関係を修復したかったのかもしれない。
ドンドン親密さを増していく二人だけれど、いつまでも二人だけの蜜月は続かない。
ルードにふさわしい年頃の女の子が出現する。
それも、夫人がルードに教えた古い映画をきっかけにして。
寂しさも感じるが、この女の子も夫人を祖母のように慕い、三人で夫人の思い出の土地へ出かけたりする。
でも、こういういい子だからこそ、憎めないし、恐らく今はいない夫をルードに重ねていただろう夫人には却って辛かったかもね。
と、今書いてて思ったりする。
クレアモントホテルは一般的なホテルとは違う長期滞在型のホテル。
一ヶ月とか、二ヶ月とかで契約する。
滞在している人も年配が多く、老人ホームの一歩前といった感じかな~。
だからこそ、夫人の最初の友達(?)アーバスノット夫人は「ご臨終禁止」などと言うのだ。
まぁ、ホテルであって、療養する施設とかはないから、病気になったりしたら、ここを移らざるを得ないし、年齢から考えると、戻ってくる見込みは薄そうだ。
ルードと新しい彼女の間に入り込めない物を感じた夫人はルードに二人を食事に招待したいと書いた手紙を出しに行こうとして、つまずき大怪我をしてしまう。
また、以前から体調が悪かった夫人の病状は深刻なものだった。
毎日病室に通い、夫人の好きな詩を暗誦したりするルード、失いそうになって、その存在の大きさを再認識したのかもしれない。
夫人もまた、最後に一番求めていたものを手に入れられたのだろう。
ルードの小説に夫人の思い出が(恐らく)詰まっていたように、遺伝子以外の形のないものも、次へ残していけるだろうことが、人間が他の生き物と違う点なのかな?
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