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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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第二次世界大戦間近のイタリアはボローニャ。
高校の美術教師のミケーレは美しい妻のデリア、17歳の娘ジョヴァンナとつつましいながらも幸せに暮らしていた。
娘のジョヴァンナは内気な性格で恋愛にも縁がない。
ミケーレは、娘を思うあまりか、進級をチラつかせ人気者の男子生徒を娘に近づける。
初めての恋にはしゃぐジョヴァンナに父ミケーレは喜び、母デリアは不安な気持ちを抱きながらも見守る。
だが、ある日、ミケーレの勤める学校で女子生徒が殺害される。
調べが進むうちジョヴァンナに嫌疑がかけられ、警察に身柄を拘束されてしまう。
事件の波紋と追い打ちをかけるように始まる戦争。
戦火は日増しに激しくなる。
平穏に見えた家族の生活が次第にほころび始める……

イ、タ、リ、ア、映画だね~って感じかな。
主には家族の絆を描いていているけど、サスペンスでもあるし、戦争の爪痕みたいなものも見せている。

ジョヴァンナは、ただ内気というだけでなく、普通の娘とは少し違うようだ。
母親は、だから、世間の女の子のようでなくていい、そうであってはいけないのだと思い、父親は世間の女の子と同じようになって欲しいと願う。
この夫婦の、恐らくは話し合われたこともない意見の相違が悲劇の原因かもしれない。
娘が警察に連れて行かれてから、父親は事件の起きた夜に洗面所で見つけたカミソリやその入れ物やタオルに付いた血に、不安を覚えていたのに、娘の仕業ではないという証拠ばかりを見つけようとする。
結局、ジョヴァンナは殺害を自供し、自宅からは彼女の自供通りの場所から証拠も発見される。
親友でもある刑事の連れてきた弁護士は娘の精神異常を訴えようというが、父親はそれも認めたがらない。
それで刑務所を免れるならいいじゃないの、と言う妻とは正反対だ。
小さな齟齬がちょっとずつちょっとずつ広がっていく。
裁判の結果、ジョヴァンナに刑事責任はないとされたが、精神病院に入れられてしまう。
頻繁に面会に通う父親と、いったんは来たものの引き返してしまい、それきり面会に来ることのない母親。
だんだんと壊れていく娘。
やがて、娘がこうなった理由は、母親の家族への裏切りにあったと医師は明かす。
それは、ほんの小さな裏切り、ただほんの少しよそに気持ちがあっただけ。
それでも、娘には耐えがたかったのだろう。

やがて退院した娘と二人で、何とか戦火を免れた元の家で暮らし始めるミケーレ。
二人で出掛けた映画館での思いがけない再会。
めでたしめでたしではない、先にある大変さの見えるハッピーエンド。

家族って、結婚して子供が出来れば自然に家族になる、とか、そういうのじゃないんだな~と分かる映画です。

それにしても、山盛りのスパゲティー(パスタじゃないんだ~)の美味そうなこと。
あぁ、食べたい!
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