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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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オーストラリア・メルボルンに住む空想好きな8歳の少女メアリー。
彼女はある疑問を解決するために、ある日アメリカに住む“誰かさん”に手紙を送ろうと思い立つ。
分厚い電話帳からひときわ風変わりな名前の“マックス・ホロウィッツさん”を選び、さっそく鉛筆を走らせる。
その手紙を受け取ったアメリカ・ニューヨークで暮らす44歳のマックスは、肥満体の中年男。
人の表情を読み取ることが不得意な彼は、社会にうまくなじめず、大都会で一人孤独な日々を送っていた。
彼はタイプライターの前に座り、メアリーへの返事を打ち始める。
それは、メアリーとマックスの2つの大陸をまたいだ20年以上に渡る深い交流のはじまりだった。

気になっていた映画なのですが、なかなか観に行けなくて……
クレイアニメーションなのですが、大好きなウォレスとグルミットなんかと違って、キャラクターはハッキリ言って可愛くありません(笑)
ま、8歳の女の子はともかく、人付き合いの苦手な中年の肥満体のおじさんを可愛くするのは難しいですけど(爆)
何でか知らないけど、予告編で泣いてしまったので、見るべきだと思って……

メアリーは額にある痣のせいでか、学校ではいじめられているし、母親はアル中で万引きの常習犯、父親は小屋にこもって鳥のはく製づくりが趣味という……
なかなかにヘヴィーな環境なのですが、そんなもんだと思っているからか(いじめられていることはもちろん悲しんでいる)、割と明るい。
そんなメアリーが手紙を書くきっかけになったのは、赤ちゃんはビールジョッキの中から生まれてくると聞いたけど、「じゃあ、アメリカでは?」と疑問に思ったから。
「コーラの缶の中から?でも、缶の中から出てくるのは難しそう」
そこで、アメリカの人に訊いてみたくなったから。
マックスは、大人にはちょっとバカバカしい、しかも見ず知らずの少女のこんな質問に丁寧に答えてくれる。
メアリーの最初の手紙には、お礼のつもりか彼女の好物のチョコバーが同封されていました。
そして、マックスの最初の手紙への返事にも再びお菓子が。
マックスも大のチョコレート好きで、いつしか手紙と共にへんてこなチョコレートが二つの大陸を飛び交うことに!
アリチョコとか……う、美味いのかな?
順調に続いていくかに見えた文通ですが、突然マックスが入院することになって何カ月も返事が途切れたり……
この時に、彼がアスペルがー症候群であることが分かる。
それでも、マックスが退院すると、また文通が始まる。
大人になって痣を整形で取ったせいかメアリーは自信たっぷりになり、マックスを治したいと勉強した分野で彼を題材に論文を書き、勧められるままに出版もしてしまう。
これをきっかけに二人は決別してしまう。
メアリーの仕打ちにマックスはタイプライターの“M”の文字を引きちぎって送り付けたのでした。
二人の名前の頭文字でもある“M”。

長い付き合いになって来るとあることかもしれません。
自分がよかれと思ってしたことが相手を傷つけたり。
相手のことをすっかり解ったつもりになっていても、それはあくまでも自分が描いた相手のことであって当の本人とはやはり別物なんだよね。
人付き合いって難しい。
一人ぼっちだった頃にはなかった悲しみ。
友達を失う悲しみ。

あまりにもリアル。
あまりにもダーク。
あまりにもビター。

ラストシーン、とても悲しいのだけど、同時にとても嬉しい気持ちも胸に広がっていく。
遠く離れた“ソウルメイト”達の長い長いお話。
とてもとても優しい映画。
マックスの言葉が心に残る。
「欠点は選べない。だけど友達は選べる」

マックス役のフィリップ・シーモア・ホフマンが秀逸。
もっと早くご紹介出来ればよかったな……(T_T)
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