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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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1913年7月、北ドイツの小さな村で奇妙な事件が相次ぐ。
始まりはドクターが自宅前に張られた針金のせいで落馬し大怪我を負ったこと。
その後小作人の妻が男爵家の納屋の床が抜ける事故でなくなり、その息子は腹いせに男爵家のキャベツ畑を荒らす。
そして、男爵の息子が行方不明になり、その夜遅く逆さづりにされて見つかる等々。
犯人も理由も分からない事件の連続に、敬虔なプロテスタントの村は不穏な空気に包まれる。
村人は疑心暗鬼に陥り、子どもたちは苦悩していた。

第一次世界大戦前夜のドイツの小さな村での不可解な出来事を、この地に赴任していた教師が回想する形で物語は進む。
彼はよそ者であり、だからこそ、この村の不思議さを感じている、私達と似た立場の人物。
次々と起こる事件の理由も犯人も明かされることはない。
教師や村人たちと同じように、私達もただ考え続けざるを得ない。
タイトルにある白いリボンは、村の有力者であろう牧師が自分の子供達を戒めるためにその腕や身体に巻かせたもの。
幼い頃の純潔さを忘れないようにと牧師は言うが、子供は純潔なんだろうか?
いや
そうでないことは、子供だったことがある人間ならばだれでも承知の筈なのに……
忘れてしまうのか?
それとも、そうでなかったが故に、そうであるべきだと理想を押し付けるのか?

クライム・ミステリーとか何とか書いてあるのを見たけど、そういう映画ではない気がする。
別に謎解きをする必要はないと思う。
それ以外に感じる得体のしれない物の正体を見極めなければならないのだろう。
そんな何かが心に沈澱していく、疲れる嫌な映画(笑)。
何度も見なければいけないだろう映画なのだろうが、正直な話、あまり見たくはない。
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1930年代、イタリア、シチリアの田舎町バーリア(バゲリーア)に生まれたペッピーノは、小さい頃からチーズ3個と引き換えにヤギ飼いに奉公(?)に出されるような貧しい家庭に育った。
しかし、家族や愉快な街の人々に見守られ、それなりに充実した少年時代を送っていた。
成長した彼は、運命の女性マンニーナと恋に落ちるが、彼女の両親は反対し、金持ちの男と婚約させてしまう。
が、二人は(ちょっと変わった)駆け落ちをし、両親もついに根負けして結婚を許す。
やがて、共産党の幹部になり、市議会議員を務め、理想を実現するためにさらに上を目指すペッピーノ。
だが、思いどおりにはいかない。
失業したり、娘が反抗期を迎えたり……
正義感に燃えて入った政治の世界にも裏側がある。
愛する父も年老い、別れの時が来る。
幸せな時も悲しい時も、そばには愛する家族、そして故郷バーリアがあった。

ペッピーノが見つめる時代を、私達は彼の目を通して体感する。
人の一生って結局とりとめのないことの連続なんだね。
だから、この物語もまた、とりとめがないといえば、その通り。
でも、それが当然なんだろうな~
人生ってとりとめがなくて終わりが見えなくて混乱して混沌としている、でしょ?

ヤギ飼いに出た子供時代に聞かされた3つの巨岩に一つの石を当てられれば見つかるという宝物を彼は本当に手に入れたのか?
あの出会いこそが、宝物なのか?

閉じ込められていた蠅がもう一度飛び立つ姿に心が弾む。
理由は上手く説明出来ないけど。

2007年にローマで暴漢に襲われ、生死の境をさまようという事件が、トルナトーレ監督の人生の大いなる転機となったそう。
晴れて回復した監督は、改めて生きる喜びを実感し、故郷シチリアを舞台に人生の素晴らしさを描きたかったらしい。
とりあえず、こんなに愛してるものがあって、その愛を表現できる手段と能力があるっていいな~
と思う。

モニカ・ベルッチやルイジ・ロカーショの勿体なくも贅沢な登場にも注目(?)。
クリスマス、家族が集まる日。
フランス、ルーベの街。
ヴュイヤール家ではいつもの顔触れに加えて、母ジュノンの病気をきっかけに、絶縁されていた二男アンリもやってくる。
昔々、アベルとジュノン夫婦が最初に授かったのは、男の子でジョゼフと名付けられた。
そして2年後には長女エリザベートが誕生。
ところが、ジョゼフは幼稚園の時に白血病と診断される。
骨髄移植を試みようとするが、家族の誰もドナーになり得なかった。
その時身籠った次男のアンリも妊娠中に検査をして、これまた不適合。
ジョゼフはたった6歳でこの世を去る。
そして、アンリは生まれた時から“役立たず”……
特に長女エリザベートは彼を嫌い、借金を肩代わりにする見返りにアンリを家族から“追放”する。

すでに初老にさしかかったヴュイヤール夫婦。
クリスマスも間近のある日、妻ジュノンに重い病気が見つかった。
死んだジョゼフと白血病。
普通は親から子へ行われる骨髄移植。
でも、逆を試みようとする夫婦。
家族の中に母を救える者はいるのか?

全然クリスマスの話じゃない!って書いてるの見たんですけど、いやいやクリスマスでしょ?
家族がそろうっていうシチュエーションがもうクリスマスだし。
クリスマスだから、こんなことあってもいいんじゃない?的な話でもある。
言いたいことを割とずけずけと言っちゃう、一家の長的存在の母親はカトリーヌ・ドヌーヴ。
いくら母親だって、そりゃあ兄弟姉妹の中で特に気に入った子がいるだろうけど、それを面と向かって言えちゃう人。
慈愛に満ちた母親役は父のアベル。
それでも、子供たちは皆母のために検査を受ける。
自分ばかりかその子供達まで。
その中で適合したのは、“追放”されている二男アンリとエリザベートの息子で精神不安定で入院していたポール。
エリザベートは、父のアベルいわく『完璧な世界』を望んでいて、彼女にとっては厄介者の弟も手に負えない息子も自分の世界にふさわしくない人間。
そんな二人だけが、母を救えるかもしれないという事実は、何よりも複雑な感情を産んだことだろう。
やっと、“合格”したはみ出し者の二人。
そして、エリザベートは許せないほど嫌いな弟よりも初めて“合格”した息子をドナーに、と言い出す。

この話、無茶苦茶といえば無茶苦茶。
子供を犠牲にしても妻を助けたい夫。
彼は移植をためらう妻を勇気がないというのだが、手術によって却って致死率が上がる可能性があると説明されたのに、その言いぐさはないだろう。
心優しい三男も、その妻も、仲良しのいとこも表面的には幸福そうでもそれぞれ影を背負っている。

集まれば喧嘩の絶えない、理想的とはいえない家族。
でも、ずけずけ言えちゃうのも“愛”があればこそ。
かも?
ラストシーン間際には、お互いを“嫌い”と言いあう二人の、親子とは違う形かもしれないが親密さを感じられる。
結局、何だかんだ色々あっても、また夜が明けて朝が来て、生き続けていくだな、人は。
12世紀末。
イングランドの獅子心王リチャード1世の率いる十字軍遠征隊に射手として参加していたロビン・ロングストライド。
フランスの城を攻めたある夜、彼はその愚直さゆえに、罰を受ける。
その翌日、戦闘中にリチャード王が落命し、混乱に乗じてロビンは仲間と共に部隊を離れ故郷を目指す。
しかし、その途中、リチャード王の王冠を持ち帰る使命を帯びた騎士団が待ち伏せされ、全滅する現場に遭遇。
その中には“王の友”ロクスリー卿がいた。
瀕死の彼から、父のところから持ち出した剣を届けて欲しいと頼まれる。
まずは王冠を返還すべくロビンは、彼になりすましてイングランドへと帰還し、王冠をリチャード王の母に返す。
そして、ロクスリーとの約束を果たすべく、ノッティンガム領主である彼の父の許へ向かった。
そこで、義父のウォルターと共に夫の帰還を待つ、美しい未亡人マリアンと出会う。
ウォルターは、自分が死ねば領地が取り上げられてしまうため、息子ロバートの身代わりになってくれとロビンに頼む。
ウォルターの剣の柄に彫られた文字に見覚えがあり、また、父を知っているというウォルターの人柄にも惹かれ、代役を引き受けることにしたロビン。
彼の素朴な人柄は次第に領民達の人気を集め、マリアンとも心を通わせていく。
しかし、時を同じくして、フランスは密かにイングランド侵略を目論み、計画を進めていた……

ジジィ過ぎるロビン・フッドに恐れをなして、ちょっと迷ってたんですけど(笑)
まぁ、それも気になる気持ちの裏返しかしら?
という訳で、見てきました。
最初、マリアン役にはシエナ・ミラーがキャスティングされてたけど、細くて若いから降ろされたとかいう噂ですね。
そんじゃ、ケイト・ブランシェットが太くてオバハンみたいやんね~
まぁ、当たらずとも遠からず?
ま、でも、ロビンがクロウですからね。
シエナ・ミラーと並んだんじゃ犯罪ものかも。
二人の釣り合いを考えても、ケイトで正解だったと思います。
リチャード王の後を継いだ弟ジョン王の圧政に諸侯達が王に戦いを挑もうとしている頃、フランス軍が攻めてくる。
ここはまず、力を合わせてフランス軍を倒すべき…と、王は諸侯たちに『自由』を約束し共に闘い、勝利を収めるのだが……
ジョン王だから。
喜びも束の間、元通り。
そして、諸侯の信頼を集めた彼を疎んじてか、ロビンは無法者とされ、捕らえるよう命令が出される。
そう
ここからが、森で暮らすお馴染みのロビン・フッド。
この映画は前日譚という訳なのでした。
戦闘シーン、特に海からフランス軍が上陸してくる場面などりドリー・スコットの美的感覚の面目躍如(?)という感じ。
水滴すらも意のままです。
先日、ベン・ハーを見たばかりのなので、そんなスゴイとは思えなかったけど、近頃には珍しく結構人海戦術なんじゃないかな~と思ったんだけど。
いやいや、それもCGだよ。
となっちゃうのかな~。
あまり、チェックせずに行ったので、ウィリアム・ハートやマックス・フォン・シドー、マシュー・マクファーディンも出ていて得した気分。
最近すっかり悪役づいてるマーク・ストロング……頭、尖ってるね。
ハゲるな(~_~;)
あ、それと先端恐怖症には若干辛い場面あり…気をつけましょう、ご同胞。
30年間、音信不通だった父の死の知らせを受け、ユ・ヘグクは、父が暮らしていた山奥の村を訪れた。
葬儀は無事に済んだが、父の死因は明らかにされない。
村人達の言動はヘグクを早く村から去らせようとしているとしか思われない。
しかし、父の死の不審さ、また貯金などの名義がすべて書き換えられていることに疑問を抱いたヘグクは村に留まることを告げる。
動揺し、何とかソウルへ帰そうとする村人達だが、村長の滞在を許すとの一言で態度が変わる。
そんな村の様子に違和感を抱いたヘグクは父の死因を探り始める。
やがて村の秘密が次第に明らかになっていく。
ここで父は何をしていたのか?
村長の正体は?
そこには、30年前に起こった祈祷院での集団殺人事件が大きく関わっていた。

果たして父の死の真相は?
30年前の事件との関係は…?

予告編が面白そうだったので、見てきました。
元は、韓国で空前のヒットとなったウェブ・コミック「苔」。
この原作に惚れ込んだ『シルミド/SILMIDO』の監督カン・ウソクが映画化したもので、韓国で大ヒットしたそうです。

映画は過去と現在を行き来しながら事件の真相を明らかにしていく。
ここで、何年前とか字幕がないので、ちょっと戸惑うかもしれないけど、急に髪の毛フサフサになってたりするので、過去か現在か分かる筈。
ヘグクの父親は、ある村に突然現れ、それこそキリストのように人々を虜にしていく。
おかげでその地にあった教会は信者が離れ、お布施も減る。
そこで、地元の刑事に頼みヘグクの父親を逮捕させる。
刑事は囚人達に彼を暴行させるが、その囚人達も、そしていつしかその刑事チョン・ヨンドクも彼に魅せられていく。
そして、普通では更生出来ない者達を連れ、新しい村を作り暮らすようになる。
で、
30年経ったという訳。
しかし、村長に納まった元刑事には別の思惑があった。
ヘグクの父親、ユ氏は高潔過ぎる故か、人々のどす黒い要望というものに鈍感な気がする。
なかなか、聖人君子のように生きたくても生きられないのが人間てものだろう。
いや、知りながら気づかぬふりをしていたのかもしれない。
彼にとっては、認められないものだったろうから。
村人によると『さびしい最期』だったのも頷ける。
さて、村の秘密を少しずつ知っていくヘグク。
と、同時にジワジワと追い詰められても行く。
追い詰めながらも追い詰められている。
ここで、冒頭に出てきたどうやら彼が左遷させたらしい(ハッキリ出てこないがヘグクは記者か何かなんだろうか?)検事が彼に手を貸し、村の濁った澱の正体が具体的になっていく。
ただ、ジワジワやり過ぎて時間を取り過ぎたと思ったのか、終盤妙にスピードアップなのだが、この辺が何かちょっと何だろう?
簡単にいき過ぎ?
畳みかけるようといえばまぁ、言えるんだけど…
ストーリーが進むにつれて、だんだん気になってくることがある。
その人の立場がよく分からない。
村長側かと思えば、ヘグクを助けたり……
しかし、ラストシーン、その人の表情のアップを見た瞬間「あっ」となる。
そもそもの発端も、この一連のことも、実はこの人のせいなのでは……?
と。
ヘグクと一緒にその、一見物静かで優しげな佇まいの、その人の瞳の奥にあるものを見れば、きっとゾッとする筈。
ホント、げに恐ろしきは人の心なり。
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