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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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昨年の午前10時の映画祭企画でも見そびれてしまっていたのですが、今年は別の館ですが複数回上映されることになり、やっと観れました。
TV放送された時に見たと思うんですけどね。
あんまりちゃんと見なかった気がします。
今さら、あらすじを書くのも何ですが……
映画監督のサルヴァトーレは深夜帰宅すると母からの伝言を受け取る。
それは、「アルフレードが死んだ」というものだった。
その名を聞き、彼は小さな村で過ごした子供時代を思い出す。
アルフレードは村の映画館の映写技師だったのだ。

やっぱりね、ボーボー泣きました(ToT)
でも、この映画何でヒットしたかということをふと考えたんだけど。
映画館に足を運ぶ人間は、基本的に『映画』と『映画館』を愛してるんだな。
そういう人間は、こういう『映画』や『映画館』への愛についての映画、しかも子供時代の思い出とリンクしているような…
を見ると堪らないものがあると思うんだね。
「いい」って聞いて観に行ったけどイマイチ。
という人は、『映画』は『映画館』で。
という人は少ないんじゃないのかな~と。

私個人としては、『映画館』で、この『映画』を観れてよかったと思います。
いや~、やっぱトルナトーレ、モリコーネのコンビはいいなぁ(^_^)
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ロンドン・イーストエンドで若い母親は、爆弾処理担当の夫と4歳の息子と暮らしていた。
ある夜、仕事に出かけた夫を待つ時間の緊張に耐えられなくなった彼女は、パブへ出かける。
そこで出会った若い男ジャスパーに声をかけられる。
彼は、彼女が暮らす公団の向かい高級住宅地に住んでいる新聞記者だった。
そのまま2人は関係を持った。
大ファンのアーセナルの試合に夫と息子を送り出した彼女は、高級車でスタジアムに向かう途中のジャスパーと再会する。
最初は取り合わなかった彼女だか、いつしか彼を部屋に招く。
ソファの上での情事の最中、テレビに映し出されていたサッカー中継が、突然の爆音とともに打ち切られる。
ニュースでスタジアムでの爆発を知った彼女は車でスタジアムに向かう、人をかき分け中に入るが、瓦礫が彼女の上に落ちてきた。
病院で目覚めた彼女の元に、ジャスパーが見舞いに来る。
夫も息子も帰らぬ人となった。
彼女は、事件を思い出させるジャスパーを拒絶する。
一方、スタジアムで自分も命を落とす筈だったジャスパーは事件を追究し、数年前から当局が目を点けていた男が、スタジアムの観客席にいたのを見つける。
さらに夫は行方不明だと言っていたその男の妻が夫を探すのをやめ、引っ越すことも。
また、亡き夫の上司・テロ対策部門長テレンスは“若い母親”を慰めようとしていた。

ジャスパーからもたらされた、警察が隠している情報。
自爆犯かもしれない男の息子との交流。
その母親からの詫び状。
そして、警察がひた隠す驚愕の真実が彼女を………

ども。
ミシェル・ウィリアムズを見かけて、「いい女だ」ということは絶対にない赤姫です。
ご批判もあることと存じますが、まぁ、好みの問題ですから。
ユアンとの共演は「二度愛したS」以来ですね。
また、こんな二人か…って感じはあります。

悪くはなかったんですけど……
ちょっと欲張って盛りだくさんにし過ぎたのかな~
何がしたいのかよく分からない(^_^;)
家族を失った女性の再生なのか
はたまた罪の意識から立ち直っていく過程なのか
被害者家族と加害者家族の関係性なのか
真実の隠ぺいを暴くサスペンスなのか
もしかして…ホラー?
という……

自爆テロ犯と思われる男の息子と過ごす内にだんだんとやわらかな表情になっていく“若い母親”はよかったですけど。
これもね、最初どういう意図があったのかがちょっと分からないんですよね~
悟れといわれても分かりにく過ぎるというか。
ただ、息子との最後の幸せな思い出のある海辺に一緒に出かけたりするんだけど、そういう時は成長した息子を想っているのかな~と思ったんですけどね。

オサマ・ビンラディンへの手紙という形で“若い母親”のモノローグが語られるんですけど。
それも何か……
手紙自体はとてもいいのですよ。
多分セラピストとかは、怒りをぶつけるとか、そういう意図があったのかもしれないですけど、彼女の手紙はそういうのではないのですよね。
責めるというのではなくて「悪いのは双方」「西側に言いたいことがあるんでしょ」というのは、私の個人的な考えと合致してるところもあるからかもしれないですけど。
多分、この手紙は軸となるべきものだったと思うんですが、それにしては扱いがちょっと軽いというか、出番が少ないというか……

まぁ、欲張りは身を滅ぼすってことかな。
映画じゃなくて作り手側のことだけど(^_^;)

あ、上映前に公開する映画館にポスターが貼られてまして、この下にスタッフの方のコメントなのか「この邦題がすごい」的なことが書いてありました。
え、邦題って……単にカタカナにしただけちゃうんか?と思っていたら原題は違うのね。
それともこれはサブタイトルなのか?
いずれにしても、ブローン・アパートって、何のこっちゃ?て感じですよ。
アパートって言われたら違うものの方が思い浮かぶし。
大体、邦題って、いい例が思い浮かばないけど、直訳とかカタカナしただけとかのことじゃないと思うんですけど。
じゃ、この意味不明のものをわざわざ考えたのか?
褒めそやす程のものなのか、世の中不思議なことが多いです。
ハンブルクでレストラン“ソウル・キッチン”を経営するジノス。
壊れた食器洗浄機を動かそうとしたら……腰がっ(*_*;
悪いことは続くもので、恋人のナディーンが仕事で上海に行ってしまったり(これは、前々から決まってたんだけど)
税務署から滞納していた税金の支払いを迫られたり
元同級生の不動産屋に土地を狙われたり
その男の企みで衛生局に不意打ちされ、新しいキッチン設備の導入を命じられたり……
オマケに、服役中の兄イリアスが仮出所のために雇ってくれと言ってくる。
とても人を雇える状況ではないが、働くふりだけ…という兄に言いくるめられてしまう。
腰を痛めて調理ができなくなったジノスは、ナディーンと別れの食事をしたレストランで、クビになった天才シェフを雇うが、今までの料理が好きだった客からは受け入れられない。
そんなある日、店員のルッツがバンド仲間との練習を店内で始めると彼らのファンがやってきて、食事を頼み、天才シェフ、シェインの作った料理は大評判に!
繁盛した店を兄のイリアスに任せて、ナディーンのいる上海に向かう決意をしたジノスだったが……

ジノスの料理は料理とは名ばかり。
冷凍のフィッシュフライを揚げたり、これまた冷凍のフライドポテトを揚げたり、冷凍ピザを焼いたり……
自分には不釣り合いなほど家柄が良さげで上海にも特派員として行くエリートな彼女と愛し合ってはいるものの、店を放り出してついていく気にはなれない。
店は繁盛しているとは言えないが、常連客に愛されているとの自負がある。
あんな料理でも。
が、魂のシェフとの出会いが彼を変えていくんだな……というのは、最後に見せてくれるんだけど。
いざ、上海へと意気込んだもののナディーンは知らない男を連れて祖母の葬儀に帰省。
ダメ兄は悪徳不動産業者の罠にはまって店を渡してしまう。
ジノスに、そして“ソウル・キッチン”に明日はあるのか!?
って、大げさ?(笑)
ま、もっと店を取り戻すためにすったもんだがあるかと思ったんだけど、そこは結構あっさりブライト。
でも、いいのだ。
奇跡は店を愛する気持ちが起こさせるのよ!
観終わった後のいい気分は、先日の“ウッドストック~”に似ている。
おいしい料理と音楽は人を幸せにするってことですかね?
でも、楽しいだけじゃなくって、例えばウェイトレスの女の子が空き家に不法滞在してることとか、投機目的の不動産売買とか、問題提起もしているんだけどね。

ファティ・アキンがコメディ?
それって、どうなんだろう?と思ったけど、心配ご無用。
ダメな男をやらせたら天下一品!なモーリッツ・ブライトロイも相変わらずいい!
ホント、大好き!
とりあえず、2月の一番はこれだな。
まだ、終わってないけどf^_^;

あ、ちょっとおもしろいことがあって~
この映画の公開前、映画館にポスターが貼り出された頃。
別の映画を観に行った折の目撃談。
ポスターを眺める妙齢なお姉さまとそのお母様と思しき2人。
お姉さまは言いました。
「ハンブルグって、ドイツでしょ?どうして、ソウルキッチンなのかしら?」
……むむぅ、そうですね。
この映画館は名前が変わった後、一時期「韓流映画館」になっておりましたものね。
でも、そうですか……“ソウル”と言ったら、それしかないのね~(^_^;)
と、人それぞれな思考に驚いたのでした。
17歳のイラク国籍のクルド難民ビラルは、恋人のミナが住むロンドンを目指し、フランス最北端の都市カレにやってきた。
カレの港にはイギリスへ渡ろうとする多くの難民がいた。
ビラルは偶然再会した同郷の友人とともに密航を図るが、失敗してしまう。
国が戦争により荒廃しているという理由でビラルは送還を免れた。

かつてはオリンピック(?)で金メダルも獲得した高名な水泳選手だったフランス人のシモン。
今は市民プールでコーチをしている。
妻別居中で、離婚調停中だ。

市民プールに現れたビラルは2回分のレッスン料を払いシモンにクロールを教えてもらうことになった。
やがて、シモンはビラルの目的に気づく。
そして、真冬の、しかも大型の船が行き交う海を10時間も泳ぎ続けることは出来ないと忠告する。
しかし、ビラルはがむしゃらに練習を続ける。
ある夜、ビラルと友達を見つけたシモンは自分の家に招く。
しかし、それは違法行為であり、警察がやってきたり、呼び出されたりする羽目に。
いつしか、ビラルに父親のような気持ちを抱いていたシモンは、取り合わずビラルを助け続ける。
ある日、ビラルは姿を消した。
シモンのウェットスーツとともに……

う~ん……
まぁね、イギリスに行きたい理由が、私的には「けっ」なので、仕方がないんだけど。
やっぱり言ってしまいたい「お前、アホやろ!?」

シモンが、ビラル達を家に招いたのは、難民支援のボランティアをする妻に見直してもらいたいという下心があったんだね。
翌日、荷物を取りに来ると知っていたから…なんである。
難民の問題に関心がなかったと思われるシモンは、そうしたことが犯罪になるとか考えもしなかったと思われる。
物凄く、短絡的な男。
実際、妻は見直しもするが、呆れもする。
それでも、話を聞いたりするうちに心を動かされたのだろう。
ビラルにはとても親身になる。
ビラルにだけ親身なのだ。
他の難民はどうでもいいのよ。
そりゃ、彼に同情して何とかしてやりたいと、特別に思う気持ちは分かるんだけど……
何だかな~
思いやりがあるんだか、単なるバカなんだか計り知れないシモンという男がどうにもこうにも……。
ビラルの家族のことはあまり出てこないから、いるんだかいないんだか分からないんだけど。
仕送りするんだとか言ってたから、あれが一般論としてでなければいるんだろう。
彼の国の17歳は、私らみたいにのほほんと生きてないと思うから、もうちょっと家族のこととか考えると思うんだね。
恋人の父親に嫌われているらしいことも気づいているだろうし。
自分の国が(残念だけど)家長に従わないと生きていけない国だと分かっている筈。
何か、誰もが何も考えてなさ過ぎてムカムカする。

ビラルの最後は、あれでよかったな~
あれがよかったと思う。
真似する人はいない方がいいもの、危ないから。

難民のこととか、支援する人までも取り締まる法律があるとか、そういう問題提起?みたいなのは、よかったと思うんだけど。

ラストはどこまでも短絡的過ぎるおっさんにまたもムカムカ。
知らない幸せって、あるやんか!
終身刑で刑務所にいるレイラ。
だが、12年経ったある日、恩赦による出所を言い渡される。
しかし、行く当てのないレイラは、不本意ながらすすめられるまま、ある牧師の家に住み込みで働くことに。
レイラが家を訪ねると、盲目の牧師ヤコブがいた。
牧師はレイラを温かく迎え入れるが、すぐに出ていくつもりのレイラはそっけない。
牧師がレイラに頼みたいこととは、目の見えない彼に毎日届く手紙を読んで聞かせ、その返事を代筆することだった。
「ヤコブ牧師、郵便ですよ~♪」自転車に乗った郵便配達人が、毎日届けに来る人々からの手紙。
「親愛なるヤコブ牧師様…。」
手紙の内容は、些細な事柄から重大な秘密まで様々。
そして、牧師に祈って欲しいと頼むのだ。。
手紙は一度だけの場合もあれば、長い間、何度も送り続ける人もいると牧師は言う。
ひとつひとつに、丁寧な返事をするヤコブ牧師。
雨漏りのする牧師館も、手紙をくれる人が困るからと、移ろうとしない。
面倒になったのか、レイラはある日、配達された手紙の一部だけを残し、後は捨ててしまった。
毎日やってくる郵便配達人はレイラに不信を抱き、2人の中は険悪になってしまう。
ある日、毎日届いていたヤコブ牧師への手紙がパッタリ届かなくなった。
気にしないふりをする牧師だったが、それが生きがいとなっていた彼は、元気を失くしてしまう。

フィンランドの美しい風景を背景に…
というには、あまりにも舞台の範囲が狭いので、そういうところは味わえません。
牧師館は白樺で囲まれているけれど……

来る日も来る日も手紙は届かず、ガッカリし過ぎたせいなのか、ヤコブ牧師はおかしな行動を取ったりする。
それにうんざりしたのか、出て行こうとしたレイラだが、行く当てのないことに気づき、絶望してしまう。
何とか、家にたどり着いたヤコブ牧師はレイラの気配を感じ、「まだこの家にいてくれたんだね」と言うのだ。
レイラはスゴイ恰好なんだけどね。
牧師は心から人を思いやる人だと分かって、レイラもようやく心を許し始める。

相変わらず手紙は届かず、日に日に弱っていく牧師を見かねたレイラ。
通り過ぎようとする郵便配達人をとっ捕まえて、かばんを探る。
「来ない手紙は届けられない」という郵便配達人。
レイラは郵便配達人に明日は必ず牧師館まで来て欲しいと頼む。
しかし、翌日も手紙はなかった。
それでもレイラは、ヤコブ牧師に「手紙が来ましたよ」と告げ、手紙を読んでいた場所、裏庭へ行く。
適当な作り話をするレイラ。
ヤコブ牧師はそのことに気づいたのかどうか、あまり元気は出ない。
立ち上がろうとする牧師をレイラが引きとめる。
「もう1通あります。」
そしてレイラは語り始める。
「親愛なるヤコブ牧師…。」

レイラが何故終身刑になったのか、なかなか明かされることはない。
でも、終身刑なんだから、相当なことをしたのは分かるし、郵便配達の不信感も分かる。
レイラは収監中休暇も取らず(取れるの?)、面会も受けつけなかった。
誰にも頼らないと決めたのか、もう、だれにも頼れないと思ったのか……。
最後にやっと重荷を下ろした彼女がすがすがしい。
でも、それだけでは終わらない。
だけど、これはとても幸せなお話なのかもね。
人には皆それぞれに役目があるとよく言う。
でも、役目があると思いたいのじゃないかな?と思っている。
ヤコブ牧師は人々のために祈ることが自分の役目だと思っていた。
自分が人々を支えていると思っていた。
でも、実はあべこべだと気づく。
誰からも必要とされないのは、とても寂しいことだ。
彼のような人にとっては、生きている意味すらないに等しいことだ。
だけど、そうじゃないと思うんだ。
上手く言えないんだけど……。

監督自身にとっても宗教は大切な存在らしいし、そういう意味合いを込めた映画なのかもしれないけど……
個人的には、やっぱり、人を救えるのは人“だけ”なんじゃないかと思った。

ところで、記事を書くにあたって、オフィシャルのHPを見てみると、郵便配達人に関する疑問が書いてある。
なるほど。
どうしても、レイラと牧師を中心に見てしまうから、彼は心の中で端役扱いになってしまうのだが……
言われてみれば気になる。
牧師ではなく、レイラが手紙を受け渡しするようになったある夜、牧師館に忍び込んだ人間が…!
レイラが捕まえてみるとそれは郵便配達人。
彼は理由を話すが、その理由が本当かどうか……などと考え始めると色んなことが怪しい!

こうやって、後から考える余地があるのもよい映画の条件ではないのかな~と、個人的には思うのです。
75分と短い映画なのだけど、長い間楽しめるというか、心に残る映画です。
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