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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
数え始め 2006/11/14
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え~と、観たのは木曜日(11/6)の夜だったのですが、何だか当てられたようになってしまって……
どう書いていいものか……と思ったのですが、文庫本を買ってもう一度あの言葉を体感したいと思うくらいなのだから、やはり書いておこうかな……と。

本作は三島由紀夫の戯曲で、澁澤龍彦のサドの生涯についての著作を読んで構想を得たものであるらしいです。
文庫本のあとがきというのか、に書かれている三島の言葉。
今回のアトリエ・ダンカンのHP及びパンフレットに記載されている演出の鈴木勝秀氏のコメントじゃないな、何ていうんだ?
ま、書いたものの中にも引用されている「舞台の末梢的技巧は一切これを排し、セリフだけが舞台を支配し、イデエの衝突だけが劇を形づくり、情念はあくまで理性の着物を着て歩き廻らねばならぬ」という三島の言葉どおり、ただただ言葉が溢れている舞台でした。
今回はすべて女性である登場人物を男性のみ、つまり女形の形での上演。
三島自身も、老婦人の役を出して、女形でやらせるという案を持っていたらしい。(女性ばかりでは声が均一化することを危ぶんで)
なので、ある意味、三島の構想した形での上演であるといえるだろう。
個人的には、何といっても篠井さんと加納様(と普段私は呼んでいるので、そのままで、特段差別しているわけでもない、何となく語呂が合うのだろう。)の18年ぶりの共演が嬉しい。
大好きな『花組芝居』であるが、私が観に行くようになった頃は、篠井さんは既に退団しておられて、残念ながらお二人が同じ舞台に立つのをナマで観る機会はなかった。
そして、これもよく観に行かせていただくStudio Lifeの山本芳樹さん。
あとは、サラーっとチラシを見ただけなので、すっかり忘れていたのだが、天宮良、石井正則、小林高鹿。
え、天宮良って……天宮良!?(そりゃ、そうだ;;)

舞台はフランス革命直前のパリ。
スキャンダラスな事件を引き起こしたために、追われる身となったサド侯爵。
その夫を守ろうとするサド侯爵夫人・ルネ。
家名と娘の名誉を守るために画策を巡らせる母・モントルイユ夫人。
この二人を中心に彼女らを取り巻く個性的な登場人物たち。
彼女らはそれぞれ違う立場からこの歴史的事件に焦点をあててゆく。
ルネの妹、天真爛漫なアンヌ。
良心と悪徳の象徴であるシミアーヌ男爵夫人とサン・フォン伯爵夫人。
そして、民衆の代表・家政婦のシャルロット。

サド侯爵の引き起こした事件の根底、そして彼女達の真実はどこにあるのか?

サド侯爵は、あのサド。
サディズムの語源といわれるあの人、ですね。
話がずれるけど、以前にパゾリーニの『ソドムの市』(だったと思うんだけど、『ソドムの百二十日』が原作)の上映があって、1度くらい観た方がいいんじゃないかと思って行ったんですけどね。
も~~~、一回でいいわ!!!っていう。
二回は見られへんわ、私は(-_-;)
とにかく、そんなスッッッゴイ物を書いちゃったサド侯爵の夫人とそれを取り巻く人たちの物語。
先に書いたように、舞台は本当に言葉の洪水のようで、それぞれの時代を象徴するスタイルのドレス姿も大層美しいのですが、堪能している暇もないくらいに言葉に飲み込まれる感じ。
サド侯爵自身は、常に話題の中心にありながら、登場することはありません。
それでいてありありとその姿が思い浮かぶような作り。
何か、凄かったです。
三島って嫌いじゃないと思うんだけど、小説とか途中でしんどくなってきちゃうんですね。
文体とか好きだと思うんですよ。それなのに、挫折してしまうことが多い作家です。
でも、それが台詞になると全然違う感じなの。
難しい言葉なのに、素直に耳に入るというか……
何か、読むよりいいですね、私には。

そして、キャスト。
篠井英介と加納幸和という、現代女形の頂点に君臨するといえる二人は、もちろんいうことナシ。
で、今回意外にもハマりだと思ったのは、天宮良。
いや、劇場について、パンフ買って、キャスト見直して、「大丈夫なのかなぁ」と失礼なことを思っていましたが……
めっちゃ、大丈夫やん!!
彼は悪徳の象徴であるサン・フォン伯爵夫人役なのですが、これがもう……こんなにハマるとはなぁ……。
後は噛まなきゃ最高ですわ。(難しいからね、台詞;;)
石井さんも違和感なくて○
山本さんは、思えば女性役を拝見する機会はとてもとても少ないのですが、濃い~面々に囲まれて、大変そうなのですが、最後の最後に美味しいところを掻っ攫っていきます。
実は、一番上位にいたのはこの家政婦なのかもね。と思わせる。

普段、周りが全部立ち上がっても、スタンディング・オベーションをしなかったりする私ですが、これは周囲を取り残して立ち上がりましたよ。
はい、めっちやBRAVO!!でした。
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観てきました。
実は、原作も読んでないし、ドラマも見てません。

深夜の高層マンション。
そのエレベーターが緊急停止する。
閉じ込められた3人の男と1人の女。
エレベーターという極々狭い密室で繰り広げられるサスペンス・コメディ。

舞台が最初でよかったな。
何で、テレビでやろうと思ったんだろう?
いや、元々の小説を読んでないからね、そんなこと言うのは何なんだけど。
『笑の大学』も、何で映画にしちゃったんだろう?っていう、舞台のための設定だったの。
今回もそれだと思う。
エレベーターの中、それも深夜に閉じ込められた、矢鱈滅多ら濃い~3人と、普通に見える1人。
一見バラバラな4人には、実は繋がりと裏がある。
そして、計画通りに運んでいた「こと」が、ボタンを一つ掛け違えるようにだんだんと食い違っていき……
最後、実はボタンをかけていってると思ってたら、それはただの飾り物でファスナーでジャッ!!と閉められちゃった;;みたいな。(よく分からない説明で、ごめんなさい;;)
途中から違和感を感じつつも、最後に少々やられた感があるというか……

一番最初の文字だけのチラシのデザインと吹越満が、観に行った動機です。
何故だか、最前列のしかも結構真ん中辺りの席が取れちゃって、緊張しながら観てしまいました。
嬉しいけど、コレじゃなくてアレなら良かったのに……(オイオイ;;)
少人数の濃密な空間でやるお芝居って好きです。
いっぱい登場人物がいて目まぐるしいのも楽しいんだけど、ドアの覗き穴から息を潜めて見ている感じがするこんなお芝居は、やっぱりいいな。と。

演出はダンカン。
結構ちゃんとできるんだなぁと、失礼な話なんだけど(^_^;)
でも、演出の仕事ってよく分からないんだね。
高校の時、有名校でもなきゃ演劇部なんて少人数なんで、出てない場面をかわりばんこに『演出』したけどさ。
そういうのとは、違うんだろうなぁ……と思う。
ストーリー自体も面白かったので、改めて小説読んでみてもいいかなぁと思ったけど、もう三次元で見ちゃったから、その人達が出てきちゃうんだろうな……
もう、いいか。
花組芝居の公演を観に新神戸まで行ってきました。
いや~土曜日に日付が変わらんとするところ流血の惨事勃発(ま、ほぼ毎月勃発するんやけど;;)。
あ~この間から胃が変だと思ってたのはこのせいか~と思いつつ、少々しんどい身体で、何とか行って参りました。

『怪談牡丹燈籠』っていうと、やっぱりその名の通り、怖い話、というのしか思い浮かびませんよね?
「カラ~ン、コロ~ンと下駄の音が……」っていう……
なので、チラシを見た時に驚いたのさ~「知られざる仇討ちの物語」って書いてあったんだよ。
え、仇討ち?仇討ち物なの?
四谷怪談と裏表だった忠臣蔵が独立しちゃったように、「カラ~ン、コロ~ン」の怖いところだけ独立しちゃったってことか。

お話は
幼い頃に父を殺され、母も自分を置いて家を出て行った。
それ以外には何も知らない孝助は「いつか父の仇を討とう」と、心に誓い武家奉公を始めた。
主の飯島平左衛門は、孝助の親思いの心根を褒め熱心に剣術を教えた。
しかし、実は孝助の父を殺したのは、他でもない平左衛門本人であった
「いつか自ら討たれよう」
そう誓った平左衛門であったが、二人の間は日々信頼が高まっていく。

所変わって、飯島家の別邸。
平左衛門の娘のお露は、身分違いの新三郎を恋焦がれ、ついには命を落としてしまう。
お付きの女中お米も看病疲れからか、後を追うように……
幽霊となって自由の身となったお露は、恋しい新三郎の許に……。

飯島家では平左衛門の後妻となった元女中のお国が隣家の次男源次郎と不義密通を働いていた。
二人は平左衛門を亡き者にしようと企てる。
それをたまたま耳にした孝助は、ある決意を胸に秘める。
孝助は一体何をしようというのか!?
そして、本当に討つべきは誰なのか……!?

え~と、上の粗筋はチラシに書いてあったのを自分に読みやすいように、ちっといじらしてもらいました。
『怪談』の部分ももちろんしっかり、盛り込んであるんですが、それよりも『仇討ち』の部分がメイン。
だから、実はお露さんの話の方が添え物的というか……
まぁ、元々の話でどの部分がどの位の分量かというのを知らないので、そう言い切ってしまうのは早計なんだろうけど。
今回も入り組んだ仕立てで、分かりにくいようで、でも分かりやすいというか…
途中まで、お露の恋の話と、孝助の仇討ちの話は殆ど交わらない。
まぁ、主の娘さんなんだからまったく関係ないことも無いのでしょうが、別邸にいるから、孝助とお露が同じ場面に登場することも無いしね。
関係ないと思っていた人たちが、だんだんと絡まっていく。
孝助の幼い頃生き別れた母親とかが鍵となって、まるで関係ないと思われていた人達がキューッと近づいていく。(都合が良すぎるといえばそれまでなんだけど)
ラストも勧善懲悪なんだけれども何とも業が深~い感じがして、ちょっとおどろおどろしかったのでした。

転換の場面でちょっとバタバタしてましたけど、まぁそんなのも舞台の楽しみの一つ、と思ってるからいいんじゃないでしょうか?
個人的に名場面(?)は水下さん(大分、年長組みですね;;)の若侍、21歳(ププッ)いえ、お素敵でした(*^_^*)

『婦系図』の時も「えぇ~っ、こんな話だったのか!!」と目から鱗な思いをさせてもらいましたが、今回も楽しい衝撃体験でした。
今度は今まで避けてた伊丹での公演か……が、頑張ります!(←とんでも方向音痴;;)
行ってきた。
実は前日の夜に思い出してさぁ……もうちっとで行くの忘れるところでした(^_^;)
前に風邪で寝込みがちな時にすっかり忘れちゃってたことがあってさぁ……泣きました(ToT)
さて、大阪では存続が危ぶまれる厚生年金会館での公演。
会場に着くとのぼりやらでっかい垂れ幕やら。
ちょっと、「おぉっ」て感じになりますね。
新感線RX(だけでもないか…)の公演て、結構飛ばしちゃったりするんですけど(ジャニーズさんとかが出るともうチケット取れないし;;)、ゲストも興味深かったので今回は行ってきました。
だって、北大路欣也だよ。
北大路欣也が歌うかも。なんだよ。
行っちゃうよね~
ま、ストーリー的にも面白そうだというのが先ずあったんですけど。

幕が開くと、五右衛門が秀吉の寝所に忍び込むところ。
いったんは逃げおおせたものの、捕まって釜茹での刑に。
そして、五右衛門の盛大な葬式が……
ところが
実は、仲間の手で助け出されていた。
足を洗うと言い出す五右衛門だが、計略にはまって(?)自分の救出計画のスポンサーのために働くことに。
ある南の島にある『月生石』を手に入れる手助けをして欲しいというのだ。
その南の島は、クガイという王が支配しており、その石を持ち出そうとするものは必ず殺されてしまうという……
果たして天下の大泥棒、石川五右衛門は国を飛び出しての大仕事を成功させることが出来るのか?

新感線の『時代物』ともいうべき作品、ですかね?
時代劇ではなくて歌舞伎でいう『時代物』と『世話物』の『時代物』の方。
今回もバンド生演奏です。
セットも大掛かりで豪華です。宙乗り、なんてものもあったりします。
こういうところはプロデュース公演ならでは、なんでしょうかね?
面白かったです。
ここ数年では一番じゃないかと思います。
ゲストもあまり違和感なく、でも北大路欣也はやっぱり北大路欣也らしく。(この人はこうでなくちゃね。)
森山未来も新感線のメイクをするとちゃんと顔が……。(←どういう意味だよ;;)
松雪泰子がすぐ横を駆け抜けていきました。ちょっといい匂いでした。(←おっさんか;;)
結構後ろの方だったので、近視の私にはちょっと辛目だったんですが、舞台全体を見るにはいい位置だったかな。
側面のバンドさんもよく見えたし。
プロデュース公演をやりだした頃、何か嫌で観に行かない時期が結構長くあったんだね。
何か、考えちゃうでしょ?
他の劇団の人とかならいいけど。
TVで人気者な人とかは、こう……「それ入れちゃっていいの?へんな味になんない?」と、スープ作りに変わった材料を入れようとしているのを不安に見守っているような感じだったのです。
観ていないのもいっぱいあるし、観た中にもちょっと「……?」となったのもあるけど、やっぱり基本的には新感線なんだな、と。
何もかも自分の中に受け入れて、自分の味に引き寄せてしまうカレー鍋のようです。
いや、でも、今回はホントに期待以上でした。
当日券は出るみたいなので、ご興味を持たれた方はゼヒゼヒ。
オープニングに『Heavy Duty』をエンディングに『Parental Guidance』を使い続けるてくれうちは、とりあえず観ようかな……と思うのでした。
3軒茶屋婦人会さんの第3回公演に行ってきました。
男つか、おじさん三人が女性を演じる3人のユニットのお芝居です。
元々は篠井さんが出ておられるので、観に行ったんですけどね。
第1回公演からキチンと飛ばさずに観れています。
まだ、3回だけど。
今回は初のオリジナル(第1回は『ヴァニティーズ』第2回は『女中達』)、しかもチラシからして、これは普通のおばさん?て感じだったので、どうなるのかなぁと思ってたんです。
でもね……

台風が近づいている雨の夜。
古アパートの一室に三人の女と一人の男。
部屋は雨漏りがするし、二人の女の間には妙に重苦しい空気が……
もう一人の女はやたらとはしゃいでいる。

彼女達は高校の同級生。
数時間前にこれもまた高校時代の友人の葬儀で三十年ぶりに再会したのだった。
葬式の後、同窓生たちは、居酒屋で集い、まるで同窓会になる。
その後「二次会!」と音頭を取る絵美(篠井英介)に強引にタクシーに乗せられた加藤と澄子(大谷亮介)。
そこへ一緒に乗りこんできた薫(深沢敦)の四人を載せたタクシーは澄子のアパートへ到着する。
到着するやいなや、加藤は酔いつぶれて奥の部屋で眠ってしまう。
残されたのは女三人。
三十年前は親友だったはずの絵美と澄子の間は気まずい雰囲気だ。
それを知ってか知らずか、薫は一人ではしゃいでいる。

絵美は何故、澄子の部屋に押しかけたか?
薫がはしゃぎ続けるのは何故なのか?
三十年の時間を埋める、各人の謎が解き明かされ、三人は「奇跡の夜」を迎える。

ちょっと不思議だな~と思ったのが、台詞とかで皆五十歳を過ぎてることが分かるのですが、高校時代の友人で、三十年会ってない。のですよ。
何で、五十を過ぎてるんだろう……?
卒業してからもしばらくは会ってた?
でも、ストーリーが進むにつれてそんなことは先ずないと思われるんだけどね。
ま、それはおいといて。
何かね、泣いた~(T_T)
こんなに泣かされちゃうとは……
『澄子』のことが、他人事だと思えないのかもしれない。
私は、多分、あぁなるね(苦笑)
独りでさ~生きていけないって、よく言うけど、一人で生きていかざるを得ない場合もあるわけで。
十代、いや、子どもの頃から『生き難さ』っていうのを感じてるから、何かね。
ちょっとしたすれ違いが、決定的な悲劇を生むんだな、とか、心に溜め込んでばかりで生きていけないのかな、とか、一年に一回くらいバカになる日が必要なんだろうな、とか。
いちいち身につまされたのでした。

ウドンゲは優曇華。
伝説上の植物で、仏教経典では、三千年に1度花が咲くといわれていて、それくらい稀有なことを意味する。んだって。

観ていてちょっと辛かったんだけど、最後にホッとしてじわ~っとする。
いいもの観たなぁ。って思います。

関係ないんだけど、大谷さん。
第1回公演を観た頃は一番違和感があったのに、いつの間にこんなに可愛くなっちゃったのですか?
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