私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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オモシロモノ
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。
赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
数え始め 2006/11/14
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七つの海を支配し、イギリスを「太陽の沈まない帝国」と呼ばれるまでに押し上げた、ヴィクトリア女王。
イギリスの黄金期を夫婦で支えたヴィクトリア女王とアルバート公。
史上最高の“理想のカップル”として語り継がれている二人が、真の絆を結ぶまでの物語。
母親との確執、王室の権力争い、書きたてられるスキャンダル、国民の暴動。
そしてついに、ヴィクトリアに向けて一発の銃弾が放たれた……!!
世界中が憧れる(らしい)“理想のカップル”ヴィクトリア女王とアルバート公が数々の波乱と困難を乗り越えて掴んだ真実の愛の物語。
ですかね?
エミリー・ブラントはちゃんと見たのは『サンシャイン・クリーニング』が初めてだったし、ルパート・フレンドもあまり印象に残る役も今までなかったので、いい意味で白紙の状態で観れました。
原題『The Young Victoria』が示しているように、ヴィクトリア女王の若き日の物語です。
始めは頼りなげな女の子が次第に“女王”としての威厳や能力を獲得していく。
誰もが王室の権力を手に入れ、利用しようとする中、叔父のベルギー国王の思惑でヴィクトリアに近づいたアルバート公は、一人の人間として彼女に惹かれていく。
お互い、自分が大人達に利用されるただの駒に過ぎないと感じていた二人は、互いの境遇を理解し思いやるようになる。
若さと無知ゆえに政治家達に利用されかけたりするし、母であることより女であることを選んでしまった母親との確執があったりする。
特に、オカンとのエピソードは辛いよね~
母親に対しては、無条件に信頼を寄せてるじゃないですか、子どもって、最初はね。
自分より愛人を取るなんて!
まま、ありがちなんですけど…辛いことですね。
それでも、周りには思惑なしで助言してくる人もちょっとはいて、前国王夫人とか「あなたは強いんじゃなくて強情なのよ」とか、ガツッと言ってくれる人がいたことはラッキーだったですね。
ま、でも基本的に「世紀の愛」な~んてサブタイトル付けちゃってるようにメインはヴィクトリアとアルバートのラヴ・ストーリー。
イギリス王室とか、権謀術数渦巻く政治の世界とか、そんなのは背景に過ぎない感じです。
もっと波乱万丈な時代だとさらに盛り上がったかもしれないんですけど、平和ですから。
その点で少し物足りなさを感じるかも。
ちょっと昔の少女漫画みたいですね。
そんな訳で、映画館は乙女達(新旧取り混ぜた)でいっぱいでございました。
ところで、この映画全くのノーチェックで行ったのですよ。
もちろん、主役の2人位は分かってたんですけど……
首相役が、ポール・ベタニーだって大分話が進んでからやっと分かった;;
出番が多いから、この声どっかで……もしや、ベタニー?って。
いや~フサフサ、クルクル!!(本人の髪質ってもう少しぺしゃっとしてません?)
トーマス・クレッチマンに至ってはエンドロールが流れ始めて、名前を見つけて、全力で振り返ってベルギー国王だってことに思い当たったし…
母親の愛人兼摂政職を狙う男が、マーク・ストロングだって最後まで分かんなかったんですよ(~_~;)
いや、分からなかったというか、この人知ってるんだけど名前が出てこない;;という状態のまま終わってしまった……
きっと、“もみあげ”のせいです。
どいつもこいつも“もみあげ”フサフサなんだもん(>_<)
あぁ、クレッチマンの礼装軍服姿を堪能しそびれた……(ToT)
イギリスの黄金期を夫婦で支えたヴィクトリア女王とアルバート公。
史上最高の“理想のカップル”として語り継がれている二人が、真の絆を結ぶまでの物語。
母親との確執、王室の権力争い、書きたてられるスキャンダル、国民の暴動。
そしてついに、ヴィクトリアに向けて一発の銃弾が放たれた……!!
世界中が憧れる(らしい)“理想のカップル”ヴィクトリア女王とアルバート公が数々の波乱と困難を乗り越えて掴んだ真実の愛の物語。
ですかね?
エミリー・ブラントはちゃんと見たのは『サンシャイン・クリーニング』が初めてだったし、ルパート・フレンドもあまり印象に残る役も今までなかったので、いい意味で白紙の状態で観れました。
原題『The Young Victoria』が示しているように、ヴィクトリア女王の若き日の物語です。
始めは頼りなげな女の子が次第に“女王”としての威厳や能力を獲得していく。
誰もが王室の権力を手に入れ、利用しようとする中、叔父のベルギー国王の思惑でヴィクトリアに近づいたアルバート公は、一人の人間として彼女に惹かれていく。
お互い、自分が大人達に利用されるただの駒に過ぎないと感じていた二人は、互いの境遇を理解し思いやるようになる。
若さと無知ゆえに政治家達に利用されかけたりするし、母であることより女であることを選んでしまった母親との確執があったりする。
特に、オカンとのエピソードは辛いよね~
母親に対しては、無条件に信頼を寄せてるじゃないですか、子どもって、最初はね。
自分より愛人を取るなんて!
まま、ありがちなんですけど…辛いことですね。
それでも、周りには思惑なしで助言してくる人もちょっとはいて、前国王夫人とか「あなたは強いんじゃなくて強情なのよ」とか、ガツッと言ってくれる人がいたことはラッキーだったですね。
ま、でも基本的に「世紀の愛」な~んてサブタイトル付けちゃってるようにメインはヴィクトリアとアルバートのラヴ・ストーリー。
イギリス王室とか、権謀術数渦巻く政治の世界とか、そんなのは背景に過ぎない感じです。
もっと波乱万丈な時代だとさらに盛り上がったかもしれないんですけど、平和ですから。
その点で少し物足りなさを感じるかも。
ちょっと昔の少女漫画みたいですね。
そんな訳で、映画館は乙女達(新旧取り混ぜた)でいっぱいでございました。
ところで、この映画全くのノーチェックで行ったのですよ。
もちろん、主役の2人位は分かってたんですけど……
首相役が、ポール・ベタニーだって大分話が進んでからやっと分かった;;
出番が多いから、この声どっかで……もしや、ベタニー?って。
いや~フサフサ、クルクル!!(本人の髪質ってもう少しぺしゃっとしてません?)
トーマス・クレッチマンに至ってはエンドロールが流れ始めて、名前を見つけて、全力で振り返ってベルギー国王だってことに思い当たったし…
母親の愛人兼摂政職を狙う男が、マーク・ストロングだって最後まで分かんなかったんですよ(~_~;)
いや、分からなかったというか、この人知ってるんだけど名前が出てこない;;という状態のまま終わってしまった……
きっと、“もみあげ”のせいです。
どいつもこいつも“もみあげ”フサフサなんだもん(>_<)
あぁ、クレッチマンの礼装軍服姿を堪能しそびれた……(ToT)
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人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説の映画化。
巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられた宅配ドライバーの決死の逃避行を描く。
仙台市内の宅配便ドライバー、青柳。
ごく平凡な30歳の独身男性だが、2年前、配達先で強盗事件に遭遇し、犯人を撃退したところ、被害者がアイドルタレントだったため、一躍時の人になったことがある。
とはいえ、その他は至って普通の男である。
野党初の首相となった金田が地元仙台で凱旋パレードを行うその日、青柳は大学時代の友人森田から釣りに行こうと呼び出される。
しかし、現われた森田は釣りに行くとは思えない格好だ。
彼の車に乗り込むと、その背後の大通りでは大勢の人々がパレードを待っていた。
森田は青柳に語り始める。
妻が借金を作ったこと。
ある日、その借金を帳消しにしようという謎の電話がかかってきたこと。
その条件が、青柳を呼び出し、この場所にこの時刻につれて来ることだったと言うのだ。
それでも何のことか全く理解できない青柳に森田は言う。
「お前、オズワルドにされるぞ」
突如、起こった爆発音。
警察官達は、爆発場所から離れているはずの、二人が乗る停車中の車に向かってくる。
「逃げろ」と促された青柳が外に出ると警官達は躊躇なく発砲してきた。
駆け出した青柳の耳に、二度目の爆発音が!!
振り向くと、車からはもうもうと炎が上がっていた。
金田首相は、爆弾を仕掛けられたラジコンヘリによって暗殺されたと報道される。
青柳の暗殺現場近くでの目撃情報や、ラジコンヘリを買う姿の映った防犯カメラの映像などが次々と公開され、青柳は首相暗殺犯に仕立て上げられていく。
絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間達に助けられながら逃亡を続けるが……。
ずっとバラバラだった学生時代の仲間達、そして青柳を信じる人達が彼の逃亡のために力を合わせていく。
「きっとポールは、バラバラになった皆を、もう一度つなぎ合わせたかったんだよ。」
ゴールデンスランバーのメドレーについて仲間達と語った頃のように、バラバラだったかつての仲間達がもう一度つながっていく。
彼らは、青柳を救えるのか……?
邦画でございます、珍しく。
堺雅人こと東京オレンジ(って、ちゃんと劇団としては存在してないのかな?)が、割と好きだったので…
ストーリー的にもなかなか興味深いかな、と。
割とスケール大きく(といっても、仙台だけなんですけど)描かれていて、見応えがあります。
でも、結局何だったの?的な物足りなさがあるというか……
巨悪の正体を世間的には暴けなくても、自分は知れるじゃないですか、たいていの場合。
これは、そこも観る人任せ。
主人公青柳君も分かったのかどうか?
逃走劇とノスタルジーと人とのつながりの話としてはとてもよく出来ている、と思う。
でも、何か物足りないな~と思ってしまう。
堺雅人ってさ、前から思ってたんだけど笑顔でも眼が笑ってない感じがするよね。
だから、この間の新感線の…タイトル何だっけ?『岩窟王』をベースにしたヤツ。
あれで演じてた笑顔の殺し屋『匙』は、とてもハマっていた気がする。
それにしても永島敏行、こんなに顔の幅広かったですか?
大きめなのは知ってたんですけど、いつの間にこんなに横幅が……赤いヘッドフォンでさらにドン!
マンホールに入らないかと思った(爆)
そこここに入る小ネタも面白いんだけどウザいような気もするし……
そこそこ面白かったけど、ちょっと物足りない。
そして、東京オレンジがグレイに似ていることに気づいた作品でした。
あ、仙台運送のマークはグ~(^・^)b
巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられた宅配ドライバーの決死の逃避行を描く。
仙台市内の宅配便ドライバー、青柳。
ごく平凡な30歳の独身男性だが、2年前、配達先で強盗事件に遭遇し、犯人を撃退したところ、被害者がアイドルタレントだったため、一躍時の人になったことがある。
とはいえ、その他は至って普通の男である。
野党初の首相となった金田が地元仙台で凱旋パレードを行うその日、青柳は大学時代の友人森田から釣りに行こうと呼び出される。
しかし、現われた森田は釣りに行くとは思えない格好だ。
彼の車に乗り込むと、その背後の大通りでは大勢の人々がパレードを待っていた。
森田は青柳に語り始める。
妻が借金を作ったこと。
ある日、その借金を帳消しにしようという謎の電話がかかってきたこと。
その条件が、青柳を呼び出し、この場所にこの時刻につれて来ることだったと言うのだ。
それでも何のことか全く理解できない青柳に森田は言う。
「お前、オズワルドにされるぞ」
突如、起こった爆発音。
警察官達は、爆発場所から離れているはずの、二人が乗る停車中の車に向かってくる。
「逃げろ」と促された青柳が外に出ると警官達は躊躇なく発砲してきた。
駆け出した青柳の耳に、二度目の爆発音が!!
振り向くと、車からはもうもうと炎が上がっていた。
金田首相は、爆弾を仕掛けられたラジコンヘリによって暗殺されたと報道される。
青柳の暗殺現場近くでの目撃情報や、ラジコンヘリを買う姿の映った防犯カメラの映像などが次々と公開され、青柳は首相暗殺犯に仕立て上げられていく。
絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間達に助けられながら逃亡を続けるが……。
ずっとバラバラだった学生時代の仲間達、そして青柳を信じる人達が彼の逃亡のために力を合わせていく。
「きっとポールは、バラバラになった皆を、もう一度つなぎ合わせたかったんだよ。」
ゴールデンスランバーのメドレーについて仲間達と語った頃のように、バラバラだったかつての仲間達がもう一度つながっていく。
彼らは、青柳を救えるのか……?
邦画でございます、珍しく。
堺雅人こと東京オレンジ(って、ちゃんと劇団としては存在してないのかな?)が、割と好きだったので…
ストーリー的にもなかなか興味深いかな、と。
割とスケール大きく(といっても、仙台だけなんですけど)描かれていて、見応えがあります。
でも、結局何だったの?的な物足りなさがあるというか……
巨悪の正体を世間的には暴けなくても、自分は知れるじゃないですか、たいていの場合。
これは、そこも観る人任せ。
主人公青柳君も分かったのかどうか?
逃走劇とノスタルジーと人とのつながりの話としてはとてもよく出来ている、と思う。
でも、何か物足りないな~と思ってしまう。
堺雅人ってさ、前から思ってたんだけど笑顔でも眼が笑ってない感じがするよね。
だから、この間の新感線の…タイトル何だっけ?『岩窟王』をベースにしたヤツ。
あれで演じてた笑顔の殺し屋『匙』は、とてもハマっていた気がする。
それにしても永島敏行、こんなに顔の幅広かったですか?
大きめなのは知ってたんですけど、いつの間にこんなに横幅が……赤いヘッドフォンでさらにドン!
マンホールに入らないかと思った(爆)
そこここに入る小ネタも面白いんだけどウザいような気もするし……
そこそこ面白かったけど、ちょっと物足りない。
そして、東京オレンジがグレイに似ていることに気づいた作品でした。
あ、仙台運送のマークはグ~(^・^)b
1939年9月17日、橋の上で互いに反対方向からやって来た人々が出くわした。
西から追われてきた人々は、やって来る人達に「ドイツ軍がやってきているんだ。どこへ行く!?」と尋ねると、彼らは叫んだ。
「ソ連軍が攻め込んできた!」と……
ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻され、すべてのポーランド軍将校はソ連の捕虜となった。
アンナは連行される直前の夫、アンジェイ大尉と出会うことが出来たが、彼は逃げることを良しとせず、妻と娘の目前で、連行されて行く。
アンナはどうにか夫の両親のもとに戻るが、義父はドイツに逮捕され収容所で病死してしまう。
残された家族はひたすらアンジェイの帰還を待つのだった……。
第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」。
自身も父親をこの事件で殺された過去を持つ、巨匠アンジェイ・ワイダ監督が長い年月をかけて映画化。
長い間語られことのなかった歴史の闇に迫る。
ここに記事をUPする時は大体は観た後一晩寝て、脳みそが大体の処理をした段階で書くことにしているのですが、これはダメだった~;;
一晩くらいではどうにもこうにも……
胃の中に何かズーンと重いものがなかなか消化しきれずに残っている感じだった。
アンジェイ・ワイダはこの悲劇の物語を、一番の当事者である兵士の側からは描かない。
いや
描かなくはないんだけど、兵士の目を通して私達が見、兵士の声を聞くことは僅かだ。
悲劇は女達を通して語られる。
彼女達は夫を、息子を、父を、兄弟を待っている。
懸命に生き、ただひたすらに元気な姿が戸口に現われる日を待ちわびている。
しかし、彼らが彼女達の元に帰って来ることはなかった。
悲しみのあまり泣き叫ぶ者は誰もいない。
だからこそ、その悲しみがとても重く圧し掛かる。
戦後、ポーランドはソ連の衛星国となったため、カティンでの事件について語ることは厳しく禁じられていた。
一度はドイツ軍によって暴かれたソ連軍の暴挙は、その後、ソ連軍によってナチスドイツの仕業によるものとされる。
半世紀以上が経ち、さまざまなことが明るみになっていくが、まだ多くの事実が確認されないままだという。
奇跡的に生き残ったアンジェイの元部下イェジが言う。
「どちらがやったのでも同じこと。死者は蘇えらない。」
しかし女達は言うのだ。
「真実は大事」だと。
観終わった後、自分の気持ちすら理解できないという混沌が襲い掛かるかもしれない映画ですが、出来ればぜひご覧いただきたい。
ラストシーンの淡々とした凄惨さを受け止めていただきたい……
でもさ、新生ポーランドの軍人となったイェジの言うことも分かるのよ。
生きていくって決めたら、妥協せざるを得ないもの……
だから、私には彼を責められない。
西から追われてきた人々は、やって来る人達に「ドイツ軍がやってきているんだ。どこへ行く!?」と尋ねると、彼らは叫んだ。
「ソ連軍が攻め込んできた!」と……
ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻され、すべてのポーランド軍将校はソ連の捕虜となった。
アンナは連行される直前の夫、アンジェイ大尉と出会うことが出来たが、彼は逃げることを良しとせず、妻と娘の目前で、連行されて行く。
アンナはどうにか夫の両親のもとに戻るが、義父はドイツに逮捕され収容所で病死してしまう。
残された家族はひたすらアンジェイの帰還を待つのだった……。
第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」。
自身も父親をこの事件で殺された過去を持つ、巨匠アンジェイ・ワイダ監督が長い年月をかけて映画化。
長い間語られことのなかった歴史の闇に迫る。
ここに記事をUPする時は大体は観た後一晩寝て、脳みそが大体の処理をした段階で書くことにしているのですが、これはダメだった~;;
一晩くらいではどうにもこうにも……
胃の中に何かズーンと重いものがなかなか消化しきれずに残っている感じだった。
アンジェイ・ワイダはこの悲劇の物語を、一番の当事者である兵士の側からは描かない。
いや
描かなくはないんだけど、兵士の目を通して私達が見、兵士の声を聞くことは僅かだ。
悲劇は女達を通して語られる。
彼女達は夫を、息子を、父を、兄弟を待っている。
懸命に生き、ただひたすらに元気な姿が戸口に現われる日を待ちわびている。
しかし、彼らが彼女達の元に帰って来ることはなかった。
悲しみのあまり泣き叫ぶ者は誰もいない。
だからこそ、その悲しみがとても重く圧し掛かる。
戦後、ポーランドはソ連の衛星国となったため、カティンでの事件について語ることは厳しく禁じられていた。
一度はドイツ軍によって暴かれたソ連軍の暴挙は、その後、ソ連軍によってナチスドイツの仕業によるものとされる。
半世紀以上が経ち、さまざまなことが明るみになっていくが、まだ多くの事実が確認されないままだという。
奇跡的に生き残ったアンジェイの元部下イェジが言う。
「どちらがやったのでも同じこと。死者は蘇えらない。」
しかし女達は言うのだ。
「真実は大事」だと。
観終わった後、自分の気持ちすら理解できないという混沌が襲い掛かるかもしれない映画ですが、出来ればぜひご覧いただきたい。
ラストシーンの淡々とした凄惨さを受け止めていただきたい……
でもさ、新生ポーランドの軍人となったイェジの言うことも分かるのよ。
生きていくって決めたら、妥協せざるを得ないもの……
だから、私には彼を責められない。
建築家になる夢を抱きながらもグリーティングカードの会社で働くトム。
ある日、彼はボスの新しいアシスタントとして入社してきたサマーに一目惚れ。
まさに彼女こそが“運命の恋人”だ!と信じた。
一方、サマーは両親が離婚して以来、真実の愛の存在など信じられなかった。
まったく正反対のふたり。
恋のゆくえは‥?
ていうか、“恋”なんて始まるの?
500日と最初から期限が決まっていることからお分かりのとおり。
もう、彼の恋は完結してしまっている。
彼の気持ちは、まぁ、ちょっと置いといて、実質的には終わってしまっている。
いきなりのナレーションに観客は釘を刺される。
これは、ラヴ・ストーリーじゃない、と。
いわば、トムがサマーと過ごした500日を振り返る物語。
といっても、順番には進まない。
自由自在に500日の恋の時空を行き来するストーリーに、ミュージックビデオ出身の監督らしいポップなスタイルがそこかしこに見受けられる。
そして、挿入される音楽のハマること!
Mysterious Skinでスゴイと思わされたジョセフ・ゴードン=レヴィットが今回も上手い!
相変わらず肩幅は狭いですけど(笑)
ズーイー(ゾーイ?フランス系ならこっちかな?)・デシャネルも不思議ちゃんサマーにピッタリ。
様々な場所でデートを重ねるふたり。
でも、同じ時間や空間を共有してもそれの持つ意味が同じかどうかは分からないもんね。
トムの“運命の恋人”だったはずのサマーは、いるはずがないと思っていた“運命の恋人”を見つける。
トムとは別の……
彼との出会いをサマーはトムに語る。
後10分ずれていたら?
違うデリに行っていたら?
これは運命なのよ。
でも
500日前のサマーならそんなことは言わなかったはず。
何がそんなに劇的な変化をもたらしたのか?
これが、恋の不思議?魔力?
何もかもが運命だと思えばそう思えるし
ただの偶然に過ぎないと思えば、それも正しい気がする。
世の中には不思議が溢れている、例えば、自分が今ここに存在することも。
でも、世の中には不思議なことなど何もないのかもしれない。
つまり、世界は私、そしてあなたの気分次第なのだ。
ところで、トムと自分の音の趣味が近過ぎる;;
トムがレコード店で「スペアミントを聴かないなんて」とサマーに言うシーン。
おぉ、スペアミント!!
懐かしい…てか、まだいるの?
と思って検索してみました。
まだいるみたい(笑)
しかし、こんな音の趣味の男にLAは住みにくくないですか?
それにしても、あの動画…やめてくんねぇかな;;
ある日、彼はボスの新しいアシスタントとして入社してきたサマーに一目惚れ。
まさに彼女こそが“運命の恋人”だ!と信じた。
一方、サマーは両親が離婚して以来、真実の愛の存在など信じられなかった。
まったく正反対のふたり。
恋のゆくえは‥?
ていうか、“恋”なんて始まるの?
500日と最初から期限が決まっていることからお分かりのとおり。
もう、彼の恋は完結してしまっている。
彼の気持ちは、まぁ、ちょっと置いといて、実質的には終わってしまっている。
いきなりのナレーションに観客は釘を刺される。
これは、ラヴ・ストーリーじゃない、と。
いわば、トムがサマーと過ごした500日を振り返る物語。
といっても、順番には進まない。
自由自在に500日の恋の時空を行き来するストーリーに、ミュージックビデオ出身の監督らしいポップなスタイルがそこかしこに見受けられる。
そして、挿入される音楽のハマること!
Mysterious Skinでスゴイと思わされたジョセフ・ゴードン=レヴィットが今回も上手い!
相変わらず肩幅は狭いですけど(笑)
ズーイー(ゾーイ?フランス系ならこっちかな?)・デシャネルも不思議ちゃんサマーにピッタリ。
様々な場所でデートを重ねるふたり。
でも、同じ時間や空間を共有してもそれの持つ意味が同じかどうかは分からないもんね。
トムの“運命の恋人”だったはずのサマーは、いるはずがないと思っていた“運命の恋人”を見つける。
トムとは別の……
彼との出会いをサマーはトムに語る。
後10分ずれていたら?
違うデリに行っていたら?
これは運命なのよ。
でも
500日前のサマーならそんなことは言わなかったはず。
何がそんなに劇的な変化をもたらしたのか?
これが、恋の不思議?魔力?
何もかもが運命だと思えばそう思えるし
ただの偶然に過ぎないと思えば、それも正しい気がする。
世の中には不思議が溢れている、例えば、自分が今ここに存在することも。
でも、世の中には不思議なことなど何もないのかもしれない。
つまり、世界は私、そしてあなたの気分次第なのだ。
ところで、トムと自分の音の趣味が近過ぎる;;
トムがレコード店で「スペアミントを聴かないなんて」とサマーに言うシーン。
おぉ、スペアミント!!
懐かしい…てか、まだいるの?
と思って検索してみました。
まだいるみたい(笑)
しかし、こんな音の趣味の男にLAは住みにくくないですか?
それにしても、あの動画…やめてくんねぇかな;;
試写会に行ってきました。
1994年、長年囚われの身であったネルソン・マンデラはついに南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。
しかし、国にはいまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差が根強く残り、人々の心にも大きな壁が存在した。
南アフリカを一つの国としてまとめるため、彼は1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに目をつける。
マンデラはチームキャプテンのフランソワ・ピナールと直接話し、その心に強く訴えかけた。
そして、国の恥とまでいわれた南アフリカ代表チームを初出場にして初優勝という快挙へと導く。
その勝利の瞬間、まさに彼の望む『一つの国』が出来上がった。
ひとつの願いが、本当に世界を変えた物語。
いわば初めての国民総選挙で圧倒的多数の黒人票を集めて南ア初の黒人の大統領となったマンデラ。
しかし、彼の存在もまた国の内情を不安定にする要素の一つだった。
白人達は今まで差別されてきた黒人からの報復を恐れているし、黒人達もまた、白人達がまた自分達を脅かすのではと恐れている。
初めての体験に国中が不安だった。
それは大統領官邸でも同じことで、マンデラが到着した時、多くの白人職員達が荷物をまとめていた。
マンデラは職員達を集め、語り始める。
「辞めるというのなら無理には止められないが、この国のために力を貸して欲しい。」と。
そして、黒人ばかりだったマンデラの警護にも白人警官が増員される。
反発する者達に彼は言った。
「赦しこそが人を自由にする。国民の目に触れる自分達こそ率先して変わらなければ。」
南アにとって、アパルトヘイト時代の象徴でもあったラグビーチームにも変革の手が伸びた時、彼は周囲の反対を押し切り、これを止めた。
「ラグビーチームは、白人達にとって宝物だ。それをただ奪ってしまうことは、我々への恐怖を増長させるだけに過ぎない。」
自分達は、白人達が黒人に対して見せなかった寛容さを示すことで、互いの恐怖を取り除き、本当に一つの国になるのだ。と。
スポーツの力を信じ、ラグビー・ワールド・カップの優勝を目指すマンデラ。
しかし、国際試合の経験も乏しいチームに下馬評は厳しかった……
前半は抑えの利いた淡々とした映像で、マンデラの人柄を映し出し、後半はダイナミックなカメラワークとスローモーションの多用によってスポーツ映画としての臨場感を映し出す。
伝記であり、政治映画であり、スポーツ映画でもある。
取り止めがないようだが、これでいいのだ。
ジジイ(イーストウッドね)、いい仕事してると思います。
最初は他の皆と同じように、黒人大統領、黒人が台頭する世の中に不安や苛立ちを持っていたラグビーチームキャプテンのフランソワもマンデラと話し、その人柄に触れ、変わっていく。
着る物がなくても、南ア代表チームのユニフォームを着ることを拒んだ少年達が、チームを熱心に応援するようになる。
いつも、敵チームを応援してきた黒人達が南ア代表チームを心からの声援を送る。
いったいどんな魔法を使ったのかと思うほど人々の心が近づいていく。
一人の人間にこんなにも影響力があるというのは凄いと思うのと同時に少し怖い気もするけどね……。
タイトルの『インビクタス』は、マンデラが獄中で心の支えにしたビクトリア時代の詩。
「私が我が運命の支配者、私が我が魂の指揮官」の一節が心に響く。
諦めなければ、彼のように世界も変えられるかもしれない。
個人的には、この詩の一説よりも「赦しこそが人を自由にする」という言葉に心を動かされた。
憎しみは何よりも自分を縛るものね……。
とはいえ、難しいものですが……『赦す』ということは。
『憎しみ』は確かに心の支えになることもありますが……
岩窟王みたいにね。
でも、彼は幸せとは思えないもんね……
まぁ、まだ生きている人なので、本当にこんないいところばっかりなの?と思ってしまうんですけど……
機会があったら、『マンデラの名もなき看守』もぜひ見ていただきたい。
あ、そうそう。
ウチのブログではジミーちゃんでお馴染みマット・デイモン。
ウェイトを上げてしっかり身体を作ってます。
そのせいか、ちょっとジミーちゃん度が落ちてますけど(爆)
しかし、隣の男が馬鹿みたいに喋り腐ってさ~
営業の電話受けるは、何かといちいち口に出すは、携帯ピカピカさせるは。
映画館でも時々普通のトーンで喋り捲る人いますけど、試写会ではさすがに珍しい。
「ウチでテレビ見てはるのと違うんどすえ!」と、グーで殴りたいのを我慢しました(--〆)
1994年、長年囚われの身であったネルソン・マンデラはついに南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。
しかし、国にはいまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差が根強く残り、人々の心にも大きな壁が存在した。
南アフリカを一つの国としてまとめるため、彼は1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに目をつける。
マンデラはチームキャプテンのフランソワ・ピナールと直接話し、その心に強く訴えかけた。
そして、国の恥とまでいわれた南アフリカ代表チームを初出場にして初優勝という快挙へと導く。
その勝利の瞬間、まさに彼の望む『一つの国』が出来上がった。
ひとつの願いが、本当に世界を変えた物語。
いわば初めての国民総選挙で圧倒的多数の黒人票を集めて南ア初の黒人の大統領となったマンデラ。
しかし、彼の存在もまた国の内情を不安定にする要素の一つだった。
白人達は今まで差別されてきた黒人からの報復を恐れているし、黒人達もまた、白人達がまた自分達を脅かすのではと恐れている。
初めての体験に国中が不安だった。
それは大統領官邸でも同じことで、マンデラが到着した時、多くの白人職員達が荷物をまとめていた。
マンデラは職員達を集め、語り始める。
「辞めるというのなら無理には止められないが、この国のために力を貸して欲しい。」と。
そして、黒人ばかりだったマンデラの警護にも白人警官が増員される。
反発する者達に彼は言った。
「赦しこそが人を自由にする。国民の目に触れる自分達こそ率先して変わらなければ。」
南アにとって、アパルトヘイト時代の象徴でもあったラグビーチームにも変革の手が伸びた時、彼は周囲の反対を押し切り、これを止めた。
「ラグビーチームは、白人達にとって宝物だ。それをただ奪ってしまうことは、我々への恐怖を増長させるだけに過ぎない。」
自分達は、白人達が黒人に対して見せなかった寛容さを示すことで、互いの恐怖を取り除き、本当に一つの国になるのだ。と。
スポーツの力を信じ、ラグビー・ワールド・カップの優勝を目指すマンデラ。
しかし、国際試合の経験も乏しいチームに下馬評は厳しかった……
前半は抑えの利いた淡々とした映像で、マンデラの人柄を映し出し、後半はダイナミックなカメラワークとスローモーションの多用によってスポーツ映画としての臨場感を映し出す。
伝記であり、政治映画であり、スポーツ映画でもある。
取り止めがないようだが、これでいいのだ。
ジジイ(イーストウッドね)、いい仕事してると思います。
最初は他の皆と同じように、黒人大統領、黒人が台頭する世の中に不安や苛立ちを持っていたラグビーチームキャプテンのフランソワもマンデラと話し、その人柄に触れ、変わっていく。
着る物がなくても、南ア代表チームのユニフォームを着ることを拒んだ少年達が、チームを熱心に応援するようになる。
いつも、敵チームを応援してきた黒人達が南ア代表チームを心からの声援を送る。
いったいどんな魔法を使ったのかと思うほど人々の心が近づいていく。
一人の人間にこんなにも影響力があるというのは凄いと思うのと同時に少し怖い気もするけどね……。
タイトルの『インビクタス』は、マンデラが獄中で心の支えにしたビクトリア時代の詩。
「私が我が運命の支配者、私が我が魂の指揮官」の一節が心に響く。
諦めなければ、彼のように世界も変えられるかもしれない。
個人的には、この詩の一説よりも「赦しこそが人を自由にする」という言葉に心を動かされた。
憎しみは何よりも自分を縛るものね……。
とはいえ、難しいものですが……『赦す』ということは。
『憎しみ』は確かに心の支えになることもありますが……
岩窟王みたいにね。
でも、彼は幸せとは思えないもんね……
まぁ、まだ生きている人なので、本当にこんないいところばっかりなの?と思ってしまうんですけど……
機会があったら、『マンデラの名もなき看守』もぜひ見ていただきたい。
あ、そうそう。
ウチのブログではジミーちゃんでお馴染みマット・デイモン。
ウェイトを上げてしっかり身体を作ってます。
そのせいか、ちょっとジミーちゃん度が落ちてますけど(爆)
しかし、隣の男が馬鹿みたいに喋り腐ってさ~
営業の電話受けるは、何かといちいち口に出すは、携帯ピカピカさせるは。
映画館でも時々普通のトーンで喋り捲る人いますけど、試写会ではさすがに珍しい。
「ウチでテレビ見てはるのと違うんどすえ!」と、グーで殴りたいのを我慢しました(--〆)