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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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かうんたー
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ジョーは、突然の事故で母親を亡くし、保安官代理の父と二人暮らしになった。
その4ヶ月後。
ジョーは仲間たちと以前から続けていた8ミリ映画の製作に夢中だった。
ある日の夜中、こっそり家を抜け出して仲間たちの所へ向かう。
8ミリ映画のロケ撮影のためだ。
そこへ偶然、列車がやって来ると、臨場感が出ると列車をバックに撮影を始めるが、突然車が突っ込み大事故が発生してしまう。
辺りは一面の炎に包まれ、轟音が鳴り響く。
少年達は必死で逃げ惑ううち、列車に衝突した車とそれに乗った男を見つける。
それは、学校の生物の先生、ドクターウッドワードだった。
驚くことに、先生はまだ生きていて、ジョー達に「今見た事を誰にも言ってはいけない。お前達も家族もただでは済まない。」と言って早く逃げろと銃でジョーたちを脅かす。
少年達は現場から、急いで撤収する。
ただし、撮影の小道具やその場に取り残されていた8ミリカメラを回収して。

すぐに事故現場に軍の回収部隊が到着すると、落ちていた8ミリフィルムの空箱を発見。
目撃者の捜索を開始する。
現場から逃げ帰った少年たちは、絶対誰にも言わないことを約束するが、周りで不可解な事件が起き始める。
突然の停電、町中の犬は行方不明になり、車のエンジンだけが盗まれ、行方不明者多数。
この小さな町で、一体何が起こっているのか?
事故現場からジョーが持ち帰った白い謎のキューブも急に動き出す。
8ミリカメラが偶然撮影した“何か”を見た少年達は、真実を探しに行くことを決意する。
そして、そこには未知との出会いが待っていた。

などと、あらすじだけ書くと結構煽られちゃうね~
う~ん、つまらなくはなかったんだけど……
もうちょっと、頑張れるやろ?と。
映画作りに夢中な少年(と少女も1名)達はとってもいい。
映画好きは映画愛の映画に弱いものだ。
ホント楽しそうで、仲間に入りたくなってしまう。
このプロットはいい。
テレビのニュースがスリーマイル島の原発事故のニュースについて報道しているので1979年が舞台だ。
『ゾンビ』公開の翌年でもあるらしい。
だから、ゾンビ映画撮ってんのね。
さて
謎の物体
秘密裏の輸送
隠蔽しようとする軍隊
お約束である。
何かさTVスポットでかな~?
『E.T.』+『スタンド・バイ・ミー』みたいなこと言ってたんだけど、それにはずい分と足りないと思う。
ま、E.T.はどうしても受けつけなくてちゃんと見たことないんだけど。
TV放送された時とか頑張って見ようと思うんだけど、我慢出来ないんだよ~
無理(ToT)
でも、まぁ、未知のものと心通わせて、少年達は成長するんだべ?
って、感じでしょ。
この、未知のものが……
どうしたかったのかな~?
E.T.みたいに好感度が(私はないけどさ)あるとは思えない感じだし。
心通わせるって、もうちょっと段階が必要だと思うんだよね。
ま、不思議な能力で一瞬で……はアリですが。
それだと、まぁ、見てる方の気持ちがついていかないんだな。
なので、第9地区のエビさんのように同情も出来ない。
持って帰って来ちゃったキューブについても、ただのプラスチックの塊ではないことくらい、軍の回収っぷりで分かるし、ブルブルする以外に能はないのか?
びゃん!と映像が出て「助けて、オビワン・ケノービ」とか言う美人な(って設定なんでしょ?)ねぇちゃんの映像も出てこない。
だいたい、置いてるだけで調べもしないの?
少年達はまぁ、自力で運ばれていた“それ”が何なのか、軍とどんな関係があるのか、知る訳です。
この見つけた物を一緒に見ればね、まぁ、ちょっと可哀想かな~と思うんだけど……

うぅ~ん
いなくなった犬のこととか
盗まれたエンジンとか(ま、これは最後に分かるっちゃ、分かるけど)
白いキューブとか
もっと、上手に使えると思うんだよ。

まぁ、未知のものの来襲という、危機を経て少年もおっさんも悲しみとかその他もろもろ乗り越えて成長したよ。
って話?

スピルバーグへのオマージュだかが、いっぱい過ぎてちょい食傷気味(-_-;)
基本的なことなんだけど、J.J.には不向きな題材だったんじゃないかと思う。

あ、エンドロールが流れても、座席は立っちゃダメ。
完成したゾンビ映画が見れるよ。
これはね、ホントいい出来です。

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ナポリ王アロンゾーは、娘の婚礼からの帰途、海上で突然の大嵐に襲われる。
彼らは命からがら、ある島に上陸するが、離れ離れになっていた。
実は、この嵐は、この孤島に住む元ミラノ大公の妃で、夫の亡き後は女大公として民に愛されていたプロスペラが魔術を使って起こしたものだった。
彼女は12年前、弟アントーニオとアロンゾーらの謀略で、一人娘のミランダと共に粗末な船で追放されたのだった。
プロスペラは流れ着いた孤島で魔術の腕を極め、空気の妖精エアリエルを操り、怪物キャリバンに雑事をさせて暮らしながら、裏切り者たちに復讐を果たそうと目論んでいたのだ!

主人公プロスペローを女性、プロスペラにした点が新しく、物語をより深くしたと言われていますが、元々の形を見たことがないので、何とも言えない。
何となくのあらすじくらいしか知らなかったので、女性にしたからどうと言われても……
でも、娘のミランダとの関わり方は父親と母親ではずい分違ってくるだろう。
父親だともっと支配的な感じが強くなるのかもしれない。

3組に分かれて島に上陸した一行。
まず王子ファーディナンドはミランダと出会い、プロスペラの目論み通り恋に落ちる。
一方、森で王子を探していた4人の内、ゴンザーローとアロンゾーは、エアリエルの魔法で深い眠りにつき、その隙にアントーニオは王の弟セバスチャンに、王を殺せとそそのかす。
しかし、直前で計略は失敗する。
そして、プロスペラに不満を抱いていたキャリバンは、王の道化師トリンキュローと酒蔵係ステファノーと出会い、飲まされた酒に感動し2人を主人と仰ぎ、プロスペラを殺してこの島の王になれとけしかける。

と、それぞれ並行して物語は進んでいきます。

その中で、プロスペラが一番復讐したいと願っているアロンゾー一行はエアリエルの魔法で12年前の罪を咎める声を聞き、錯乱する。
その前に姿を現すプロスペラ。
元の姿を見せようとエアリエルに服を取って来させるんですけど、結んだりするところは普通に結ぶのね(笑)

シェイクスピアの単独では最後の戯曲。
何で最後にしたかが、ちょっと気にはかかるね、
まぁ、馴染みの役者さん達が死んじゃって……ということもあるらしいのですが。
もう、これ以上の物は書けない。
そう思ったのか?
これって解釈のしようで全然意味が変わるよね?
これは、今まで書いてきた中で最高の出来だ!これ以上の物はもう書けない。
または
自分にはもう、この程度の物しか書けない。
か……

後期のロマンス劇に分類される本作は、まぁ、何ていうか、ハムレットみたいな話とは全然違ってて、荒唐無稽というか。
魔法なんかが出てくるのと、長い間離れ離れになっていた家族が再会してハッピーエンド、というところがお約束なんだとか。
と言う訳で、12年も復讐の機会を待って、魔法の研究に明け暮れていただろう割には、結構アッサリ。

ゴロちゃんが、何も言うことのない映画、と言ってたけど、ホント、何を言うべきかよく分からん。
主人公が女性になったのがいい!というけれど、男性が主人公のを見てないと何とも言えないし。
シリアスの中に挟み込まれる軽妙さは嫌いではないが(ハムレットの墓掘り人の掛け合いのように)、この芝居の場合、道化役は最後まで出てくるので少々鬱陶しい。
ロマンス劇という後期の彼の作品が、やっぱりどうも好きではない。
ということが分かった。
芸達者さん揃いでいいんだけどなぁ……(スパイダーマンはよく分からない;;)

見そびれた「天変欺止嵐后晴」でも、見れてればもう少しいいところが分かったのかも……。

ところで、ベン・ウイショー(エアリアル役)の謎のA(AA位?)カップが気になる(^_^;)
アーロン・ラルストンは、ある金曜の夜、ロッククライミングを楽しむため、いつものように一人で、ブルー・ジョン・キャニオンに出発する。
それは、彼にとって普段通りの週末になる筈だった。
しかし、突然、過酷な運命が襲い掛かる。
落石に右腕を挟まれ、狭い谷底から身動きとれなくなってしまったのだ。
助けを求める叫び声は誰にも届かない。
やがて落ち着きを取り戻し、知識と経験を総動員して何とか岩を動かそうとするが、岩はピクリとも動かない。
そして生命の限界を越えようとした127時間後、遂に彼は決断する……。

『運命を砕け』
って、どっかに書いてあったんだね。
チラシかな?
多分、岩は砕けない。
となると砕く方はおのずと決まって来る。

アーロンは、あまり人と深く関わらずに生きてきたよう。
でも、陽気で人好きするタイプなので、友達がいないとかいう訳でなく、深入りされたくないという感じ。
慣れた様子で手探りであれこれ詰め込んで行く様子から、これから行く場所が彼にとっては日常的な場所で、決して冒険に出かけるという大仰な心づもりでなかったことを印象付ける。
そして、手探り故に棚に取り残されたスイスナイフに悪い予感がする。
いつも通り渓谷を満喫するアーロンだが、突如不運が降りかかる。
だいたい、不運はいつも通りのごく普通の時間にやってくるのだ。
岩に挟まれてしばらくは取り乱して叫んだりするものの、やがて落ち着き、今までの経験から手持ちの装備を使い身体を支えたりする。
最初はパニックからか、がぶ飲みした水も、これだけの量でどれくらい持たせられるかと考えたり。
1日が過ぎて、持っていたビデオカメラで記録を撮ることにしたのは、死を意識したからだろう。
死が、次第に現実のものとなり、初めて自分の人生と向き合うアーロン。
彼は今まで、両親にも、友達にも、恋人にも心を開いてこなかった。
衰弱してゆく身体。
蘇る過去の場面、行く筈だったパーティの幻影、後悔、諦め。
一度は、岩肌に自分の生没年を書いた彼が、いい息子、いい兄、いい恋人でなかった自分の人生を生き直したいと考え始める。
そして、ついに……

うぅむ。
知ってたし、スプラッターにならないように注意したとの話も聞いてたけど。
私みたいな感受性の人は要注意。
血を見ると味がするとか、電車の中で誰かの手術の話が耳に入ってしまい、吐き気と脂汗を堪えるのに必死になったことがあるとか、痛覚が過敏で他人からは信じられない程痛みを感じるとか。
人の痛みが想像出来過ぎる人は注意が必要です。

抜け出した彼が、抜け出てきた場所の写真を撮るのが、何だか切ない。

ジェームズ・フランコは予想以上の出来。
ほとんど一人で飽きさせなかった。
そして、彼の頭の中を具現化する以上に表現して見せた映像。
吸い上げられていく水とか、彼の体が感じる感覚まで伝わって来る。
そして、冒頭の映像がスゴイ。
世界の動き出す様子に圧倒される。

余談なんだけど
岩に挟まってすぐの時、時任三郎に似てない?
フリアは、双子の姉の身に何か起きたのでは……と、不安にかられる。
そして、久しぶりに訪ねた姉の家で、見つけたのは姉の遺体だった。

オープニングからドキドキ。
目の見えないらしい女性が何者かの存在に怯え、それを終わらせようとしてか、首吊りの縄に頭を通す。
と、何者かが彼女の乗った椅子を蹴飛ばした!ように見える。

遺体で見つかったサラの妹のフリアは、姉の死に疑問を感じ、他殺ではないかと疑い始める。
調べていく内、姉には“恋人”がいたらしいこと。
目の手術を受けていたこと。
それが失敗に終わったこと。
そして、自分が知らぬ間に夫と接触していたらしいこと。
等々が浮かび上がってくる。
しかし、姉が“恋人”と過ごした筈のホテルでも、姉の連れの男のことは居たこと以外は誰も覚えていない。
姉の足跡をたどる内、フリアにも正体不明の人影が付きまとい始める。
そして、フリアもまた、姉と同じ病気で視力を徐々に失いつつあった。
姉の連れの男の手掛かりとなる駐車場の防犯ビデオを手に入れようとするが、ビデオばかりか夫のイサクまでも奪われてしまう。
フリアは犯人を見つけることが出来るのか?

ホラーだ!!と思っていくとちょっとガッカリかも。
サスペンス風味の方が強いですね。
だけど、ちょっとスプラッター風なのでR15+なのかな?

さて、いなくなった夫のイサクですが、サラの家で同じような首吊り死体で発見されます。
遺書が残されており、警察は自殺と判断。
さらに、以前からサラと付き合っており、彼女の後を追ったのだろうと言う。
ショックからか、フリアの病状は悪化。
失明も時間の問題となり、フリアはついに手術を決意する。
手術は無事に終わったが、2週間は包帯を取ってはいけないと言われる。
完全看護だから、病院にいなさいと言う先生の言葉に、フリアは何故か「病院は嫌いだから姉の家で過ごす」と言う。
も~危ないに決まってるやん!
真相を追求するにしても、病院でちゃんと治してからにしたら?と言いたくなるのだが、それでは話が進まない。
介護士を付けることで、医者は許可を出してくれ、サラの家で過ごすフリア。
「勝手が分かってるから」とか言って、ぶつかりまくり。
だって、目が見えてる頃もコケてたもん(^_^;)
彼女の世話にやって来たのは介護士のイヴァン。
序盤に私達もフリアも彼を見かけているのですが、彼の顔は映らない。
フリアの目が見えなくなってから、私達観客も同じ状態にするということなのだろう。
彼女が目が見えている間に出会った人の顔は映っていたと思うのだが、手術をしてから出会う人の顔は分からない。
これは、上手いよね。
イヴァンも、最初は病院で見かけた人だと思って見ているけど、あまりに顔が出ないから、誰かがなりすましてるんじゃ……?と思ったり。
ただ、ここからちょっと小休止というか。
最初は、イヴァンに全く気を許していなかったフリアだが、そこは目が見えない心細さも手伝ってか、親身に世話をしてくれるイヴァンに心を許していく。
ここのちょっと幸せムードが、まぁ、異質ではあるのだけど、ちょっとホッとさせといて……というパターン。
身の回りでまた、不可解なことが起こり始めて、影の男の存在に怯えるフリア。
隣のイヤラシイおっさんがやっぱり怪しいのか?
それとも……?
イヴァンの家に身を寄せると、ある人物がやって来て、犯人はイヴァンだと言う。
誰を信じたらいいのか分からない。
恐怖におののき、包帯が取れるまで、まだ4日あるのに、フリアは自分で包帯を外してしまう。
そこで見た物が、犯人を決定づけるのだった。

しばらく、もしかして……と振り回されたりするのだけど、やっぱり犯人はありがちな、あの人。
でも、分かってからがかなり怖い。
先端恐怖症だと相当怖い(@_@;)

フリアは何とか危機を乗り越えて生還するのだが、やっぱり早くに包帯を外してしまったせいで、失明は避けられない。
そして、彼女は最後に病院に安置されている夫の遺体を見たいと医者に頼む。
夫の顔を覗き込むと……

おぉ、何てこった!!
サスペンスホラーのふりして実は……
も~ポロポロ泣いちゃったよ(T_T)

愛を求め続けた男と与え続けた男の話、なのかも。
怖いのは苦手、というラヴストーリー好きな人にもちょっと頑張って見て欲しい。

それにしても、あのオカンが何でそんな“ふり”をしてたのかが謎。
そして、ロマン先生は男前(*^。^*)
オーストラリア・メルボルンに住む空想好きな8歳の少女メアリー。
彼女はある疑問を解決するために、ある日アメリカに住む“誰かさん”に手紙を送ろうと思い立つ。
分厚い電話帳からひときわ風変わりな名前の“マックス・ホロウィッツさん”を選び、さっそく鉛筆を走らせる。
その手紙を受け取ったアメリカ・ニューヨークで暮らす44歳のマックスは、肥満体の中年男。
人の表情を読み取ることが不得意な彼は、社会にうまくなじめず、大都会で一人孤独な日々を送っていた。
彼はタイプライターの前に座り、メアリーへの返事を打ち始める。
それは、メアリーとマックスの2つの大陸をまたいだ20年以上に渡る深い交流のはじまりだった。

気になっていた映画なのですが、なかなか観に行けなくて……
クレイアニメーションなのですが、大好きなウォレスとグルミットなんかと違って、キャラクターはハッキリ言って可愛くありません(笑)
ま、8歳の女の子はともかく、人付き合いの苦手な中年の肥満体のおじさんを可愛くするのは難しいですけど(爆)
何でか知らないけど、予告編で泣いてしまったので、見るべきだと思って……

メアリーは額にある痣のせいでか、学校ではいじめられているし、母親はアル中で万引きの常習犯、父親は小屋にこもって鳥のはく製づくりが趣味という……
なかなかにヘヴィーな環境なのですが、そんなもんだと思っているからか(いじめられていることはもちろん悲しんでいる)、割と明るい。
そんなメアリーが手紙を書くきっかけになったのは、赤ちゃんはビールジョッキの中から生まれてくると聞いたけど、「じゃあ、アメリカでは?」と疑問に思ったから。
「コーラの缶の中から?でも、缶の中から出てくるのは難しそう」
そこで、アメリカの人に訊いてみたくなったから。
マックスは、大人にはちょっとバカバカしい、しかも見ず知らずの少女のこんな質問に丁寧に答えてくれる。
メアリーの最初の手紙には、お礼のつもりか彼女の好物のチョコバーが同封されていました。
そして、マックスの最初の手紙への返事にも再びお菓子が。
マックスも大のチョコレート好きで、いつしか手紙と共にへんてこなチョコレートが二つの大陸を飛び交うことに!
アリチョコとか……う、美味いのかな?
順調に続いていくかに見えた文通ですが、突然マックスが入院することになって何カ月も返事が途切れたり……
この時に、彼がアスペルがー症候群であることが分かる。
それでも、マックスが退院すると、また文通が始まる。
大人になって痣を整形で取ったせいかメアリーは自信たっぷりになり、マックスを治したいと勉強した分野で彼を題材に論文を書き、勧められるままに出版もしてしまう。
これをきっかけに二人は決別してしまう。
メアリーの仕打ちにマックスはタイプライターの“M”の文字を引きちぎって送り付けたのでした。
二人の名前の頭文字でもある“M”。

長い付き合いになって来るとあることかもしれません。
自分がよかれと思ってしたことが相手を傷つけたり。
相手のことをすっかり解ったつもりになっていても、それはあくまでも自分が描いた相手のことであって当の本人とはやはり別物なんだよね。
人付き合いって難しい。
一人ぼっちだった頃にはなかった悲しみ。
友達を失う悲しみ。

あまりにもリアル。
あまりにもダーク。
あまりにもビター。

ラストシーン、とても悲しいのだけど、同時にとても嬉しい気持ちも胸に広がっていく。
遠く離れた“ソウルメイト”達の長い長いお話。
とてもとても優しい映画。
マックスの言葉が心に残る。
「欠点は選べない。だけど友達は選べる」

マックス役のフィリップ・シーモア・ホフマンが秀逸。
もっと早くご紹介出来ればよかったな……(T_T)
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