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私が観たり、聴いたりしたものの感想と日常のしょうもないことをウダウダと…
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プロフィール
HN:
赤姫
性別:
女性
趣味:
映画・演劇・音楽鑑賞
自己紹介:
関西在住。生まれ育ちも関西のコテコテ(?)関西人。
洋画・洋楽・歌舞伎で育ったため(?)、ちょっと感覚がヘンかも……
野球好き。ご贔屓はロッテとやっぱり阪神。
別名(まーちゃん)で時々よそ様に出没。

赤姫とは…歌舞伎に出て来る典型的なお姫様。たいてい真っ赤な着物を着ていて、キラキラとした大きな銀の花櫛を鬘につけ、振る舞いもとても可愛いらしい。
子ども時代の私の憧れでありました。
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今年初めて、自分が当たった試写会に行ってきました。
しかし、今年初がニコラス・ケイジって……ちょっと複雑(^_^;)

クリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)には、『2分先』の未来が見える。
だが、それはあくまで自分の未来であり、他人や、世界全体の未来が見えるわけではない。
そんなびみょ~な才能を、隠しながらラスベガスのマジシャンとして、あくまでも控えめに自分の才能を役立てている。
彼のショーは二流で会場が満員になることもないが、仕事の帰りにブラックジャックで適度に稼ぐことも出来る。
だが、損をすることのないクリスに、カジノのセキュリティは疑問を抱き始めていた。
そんな彼の頭に、時々よぎる美しい女性(ジェシカ・ビール)がいた。
しかも、いつもは『2分先』のことしか分からないはずの彼なのに、彼女が8時9分にそのダイナーを訪れること以外はまるで分からない。
明日のことなのか、10年後のことなのかも分からないのだ。
しかし、どうしても彼女に会いたい一心で、そのダイナーに通い詰め、マティーニを飲みながら彼女が現れるのを待っている。
ある夜、いつものようにカジノでひと稼ぎし、換金所で現金を受け取っていたクリスは、そこに歩み寄って来ようとしている男が強盗であることを知る。
反射的に、その男を突き飛ばすクリスだが、その「犯罪」はまだ起こっておらず、かえってクリスがセキュリティに追われる羽目に……。
何とか逃げ帰ったクリスに、思わぬ訪問者が現れた。
見るからにタフな女性、カリー・フェリス(ジュリアン・ムーア)は、FBI捜査官だが、先程の件で彼を追ってきたわけではなかった。
実は、核兵器を持つテロリストが、ロサンゼルスを爆破しようと企てていることをかぎつけたFBIは、その陰謀を阻止するべく、クリスの協力を得ようとしているのだ。
彼女の到着前に『2分先』を見たクリスは逃げ出すことにする。
執拗に追われるクリスだが、ダイナーに通うことは欠かさない。
とうとう夢の女性に出会い、知り合うことに成功する。
彼を変わった男だと思いつつも、不思議な信頼を覚えた夢の女性=リズは、彼と一緒に車でダイナーを去る。
カリーがダイナーに到着した時には、二人はすでに姿を消していた。
そのうちリズにもクリスに対する恋心が芽生え、理想の女性と愛し合う喜びに胸をときめかせるクリス。
だが、FBIはすぐに二人の居場所をつきとめた。
カリーはこっそりとリズに近づき、クリスが危険な男であると伝え、飲み物の中に薬を入れるように指示をする。
大きなショックを受けながらも、リズは言われるままにジュースに薬を入れる。
しかし、やはりクリスがそんな人間には思えない彼女は、FBIを裏切り、彼に自分が指示されたことを伝えた。
リズを巻き込みたくないクリスは、自分の不思議な才能を告白し、いつか絶対にまた会うと約束し、彼女を逃がす。
ついに捕まえたクリスに、カリーはテロリストの行動を予見しろと強引に迫る。
「できない」というクリスの声にも、彼女は耳を貸そうとはしない。
そんなクリスに、突然、『未来』の映像が見えた!
リズが、テロリストたちの策略に使われたからだ。
もはやクリスにとって、他人事ではない。
リズの命を救うために、FBIに協力し必死で彼らの居場所を探すクリス。
彼はリズを、そしてアメリカ国民を救うことができるのか?

改めて、粗筋を書いてみると、面白そうですね(笑)
いや、結構楽しめましたよ。
2分くらい先が見えてどうやねん!?という設定も面白いし。
ただ、リズのことだとずい分先まで見えるというのが都合がいいよな~
ま、本当に2分だけじゃ、話にならんと思いますが。
もう起こったことかと思いきや、これからの話だったというのが、繰り返し繰り返し出てきます。
最初はちょっと頭がこんがらがっちゃうね。(バカだから、オレ;;)
ラスト、「あっ、そういうこと!?」って感じなんですが、まぁ、それなりにハラハラドキドキ。
一応、豪華といえば豪華なスタッフ陣ですから娯楽作品としてそこそこ楽しめます。

ニコケイって、遠目に見るとスタイルは悪くないし、身長もあるし、格好いいよね。
手も素敵だし。(個人的好み)
問題は首から上でしょうか?
あ、目も綺麗ね。
そうそう、彼の韓国人妻も出ています。
それと、トーマス・クレッチマンが出てるんだけど……この出番、ファンが怒るよ。(私も含めて)
あ、「ウチのかみさんがねぇ…」の人も出ています。
すっかりジィちゃんだなぁ……(^_^;)
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観てきました。
今の状態でJOY DIVISIONなんて、自傷行為みたいなもんですけど(笑)

ニュー・オーダーの前身であり、今や伝説のバンドとなったジョイ・ディヴィジョン。
そのボーカリスト、イアン・カーティスの波乱に満ちた半生。

まぁ、半生っつっても23歳で死んだんだから、短いよね。
サマンサ・モートンが今日も逞しい。
カリスマとしてでない、1人の男としてのイアン・カーティス、ですかね。
一応、映画ではサマンサ・モートンが演じていた、彼の妻の手記が原作のようですが、どこまで本当の話なのかは分からない。

イングランド北東部の田舎町に育ったイアンは、元は友人のガール・フレンドだったデボラと恋に落ち早々と結婚。
19歳の若さで家庭を持った彼は、地元の職業安定所で働きながら、知り合いのバンドのボーカルとして活動し始める。
彼らの演奏は地元で受け入れられ、順調なスタートを切ったように見えた。
が、ロンドンでの初ライブを行った1978年、イアンは原因不明の大きな発作に見舞われる。

この発作というのは『てんかん』なのですが、映画では彼が仕事で担当したてんかんの患者が発作で亡くなったことを知り、彼は恐怖に襲われる。
発作はいつ起きるか分からない。
いつ死ぬか、分からない。
生きていたい人にとっては、相当な恐怖だろうと思う。
それに加えて、『愛人』の存在。
その存在に気づいた妻は、離婚を切り出すが、それも受け入れられない。
こういう人はね~、そんなもん持っちゃいかんのよ。
自分から切ることも出来ない。
捨てられるのもイヤ。
だからって、上手くウソもつけない。
でも、争いごともイヤ。
上手く生きられない。
死ぬかもしれない発作。
いつ死が訪れるのか分からない恐怖。
それならば
自分が先回りして決着をつけよう。

ということなのかな~と思う。
ある意味、勇気があるんだ。
誤解を受ける表現だと思うけど、自分を殺すのにはやっぱりそれなりの覚悟がいるのだ。
ま、発作的にやっちゃう場合もあるだろうけど。

結局、弱っちい、ヘタレでどうしようもない男。
なんだけど、だからこそ、あぁいうもんが作れたのだろうなぁとは思う。
何ていうか、他の人が当たり前に済ませることもいっぱいいっぱい、というか……

しんどい映画です。
でも、見といてもいい映画だと思います。

余談だけど、『愛人』がルリ子に似てない?
まぁ、妻も愛人もNot My Typeなんで、この間で揺れ動くなんて理解不能やわ~(笑)

帰り道、やっぱり中てられたのか、久々に軽く呼吸困難(-_-;)
パニック発作もどきかな~?と、もう何年か前から思っているのですが、(死んじゃう!どうしよう!!と思わないから、パニック発作じゃねぇのよ)もしや、更年期?
何歳以上からなるって決まってるわけじゃないからね~(^_^;)
相変わらず、気分は↓↓なのですが、こんな時こそ現実逃避せねば!!
そんな訳で映画、なのですが……
いや~、これ、余計に神経疲れたかも(-_-;)

1972年に舞台劇を映画化した『探偵<スルース>』のリメイク。
妻を寝取られた初老の推理小説家と妻の愛人である若い俳優が、プライドをぶつけ合い、巧妙な心理戦を繰り広げる。
ベストセラー推理作家のワイクの家に、妻の愛人である若い男マイロが訪ねて来る。
呼び出されたのか?自らやって来たのか?
自身の成功をひけらかすように、マイロを招き入れるワイク。
そして、初めからあからさまに挑発的な態度のマイロ。
ワイクはドッシリと構え、一見人畜無害だが、彼の発する言葉からは、たゆまない暴力性がじわじわと滲み出てくる。
逆にマイロの方は、ストレートさで押し切ろうとするが、ワイクの罠にだんだんとはまっていく。
そして、二人の対決の時が……

本当に『芝居』というもののための、設定。
『笑の大学』と同じですね。
あの話も、一室を舞台にした二人の俳優の息詰まる台詞の応酬劇でした。
あれに関しては、何で映画化したのか分からなかったんですよね~
映画では、部屋の外も描かれるけど、別にあってもなくてよかったような感じだし、外の世界を見せることで、緊迫感が薄れてしまった感じがしました。
この作品に関してはどうか?
残念ながら、舞台は見れていないので、比べようもないのですが、カット割が面白い。
ワイクの家の防犯カメラの映像そのままという感じの画像を多用したり、そのアングルだけを使ってみたり。
一軒の家を舞台にしていて、マイロが表に出ることもあったり、部屋を移動したりもするのに、何ともいえない閉塞感がある。
二人が繰り広げるゲームの行方を、私たちも息を詰めて見守る。

そして、最後の時、最後の言葉。
スルーしてしまえば、何てことないのだけど、深読みしだすとだんだんと謎にはまっていってしまう感じ。

ピンターのリライトした脚本、ケネス・ブラナーの演出、マイケル・ケインとジュード・ロウという役者二人、どれもが本当に、よく出来ている。
作りこまれていて、且つ無駄な部分をそぎ落とした感じ。
オリジナルと見比べてみたいですね。

でも、やっぱり、芝居で観たいかなぁ……と思うのは、私が舞台の方が好きだ、というか『上だ』と思っているせいかもしれない。
同じ空間にいたいじゃないですか?
いや、それだと、病んだ神経にさらに応えそうだけど(^_^;)

でも、まぁ男のいやらしいところをう~んと見せられる映画、違う性別の身としては、ちょっとうんざりかも……。
観てきました。
オデットは、美容師の息子と生意気盛りの娘を持つ、明るくてちょっと夢見がちな主婦。
10年前に夫に先立たれ、昼はデパートの化粧品売り場で働き、夜は踊り子の羽根飾りを内職しながら、2人の子供たちを育てている。
決して裕福な生活でないが、楽しく毎日を送っている。
そんな彼女の幸せの素の一つがバルタザール・バルザンのロマンス小説。
作家自身も、オデットにとっては憧れの存在。彼の本は、たちまち彼女を夢の世界へといざなってくれるのだ。
待ちに待った彼のサイン会。とびっきりのおしゃれをして会場に向かったオデットだったが、緊張のあまり自分の名前すら上手く言えず、落ち込んでしまう。
悲しみに暮れている彼女に息子が「手紙を書いたら?」と勧める。
「素人が作家に宛てて文章を書くなんて……」とためらっていたオデットだったが、別の日にサイン会があることを知り、今度こそ自分の想いを彼に伝えようと、ファンレターを渡そうと考える。
そして当日。彼女はついにバルタザールにファンレターを渡すことに成功する。
一方、バルタザールは成功しながらもどこか満たされない生活を送っている。妻とも最近すれ違ってばかり。
そんな時、自分の最新刊がTV番組で酷評されているのを目にしてしまい、挙句妻がその評論家と浮気している事実を知る。
思い余って自殺を図るバルタザールだったが、なんとか一命を取り留める。
退院した彼はポケットに入ったままになっていたオデットからもらったファンレターを読む。
そこには、彼に対する尊敬と感謝の言葉が並んでいた。
すっかり感激してしまったバルタザールはオデットの元を訪れる。
普通の主婦とベストセラー作家の奇妙な生活がこうして始まった…。

憧れの人との生活に、夢見心地のオデット。
この映画の面白いところは小説で比喩として使う表現を実際に映像として見せてしまうこと。
例えば、『幸せで空に舞い上がりそうな気もち』の時、オデットは本当に舞い上がってしまうのだ!
オデットの笑顔と、この特殊効果を駆使した漫画じみた表現が私たちを現実からほんの少しだけ浮き上がらせて幸せにしてくれる。

幸せのコツってあるんだと思う。
例えば、アイスクリームがおいしいとか、夕日がすごく綺麗だとか、観た映画が楽しかったとか……
そんな些細なことで幸せになれたりする時もあるけど、そんなことをまるで考えられない時もある。
オデットは、上に上げたようなこととは違うけど、幸せになるコツを知っている人だと思う。
誰もが羨むような幸せは、なかなか手に入るもんじゃないし、はたから見て幸せだと思う人の心が幸せかどうかは分からない。
このコツを知っていて、実践できる人が幸せな人なのだと思う。
オデットはさらに、自分の周りの人も幸せにする力を持っている。
でも、後半職場の仲間から敵視される場面があったりするんだけど……
いつも幸せそうな彼女に対するやっかみが、あることをきっかけに噴出してしまったんじゃないのかと思う。
みんながみんな他人の幸せを喜べない。
「よかったな」と思うのと同時に、悔しい気持ちもあるのだと思う。普通のことだよね。

いつも、ふわふわとしているようで、毅然としたところもある彼女。
彼女への想いを募らせるバルタザールを振ってしまう。
『憧れの人』なんだけど、やっぱりそこは現実をきちんと知っているのだと思う。
慎ましやかな幸せを大事にする彼女に、その集大成ともいえる幸せが訪れる。
ま、ロマンスだから(笑)

彼女の幸せの素の一つがジョセフィン・ベイカーの歌。
フランスで最も愛されたアメリカ黒人歌手(らしい)。
アメリカでデビューしたものの人種差別に嫌気が差し、渡仏。
表現力豊かなチャールストン・ダンスと躍動的な裸体は、ヘミングウェイやピカソ、マン・レイなどの芸術家を虜にし、‘黒いヴィーナス’と称された。
1926年には、バナナの腰蓑のみを纏ったダンスで名門劇場フォリー・ベルジェールの看板スターになる。(これに対してのオマージュが劇中出てきます。)
彼女の歌と、それに合わせてグラスが踊りだしたり、バスルームがジャングルになったり、それを見るだけでも楽しめます。

本当に楽しい映画で、笑い声が上がったところもたくさん!なのですが
書いている私が、ちょっと気分が↓↓↓な感じに今なっているので……伝わるか心配です(-_-;)
主役の人は我慢して、観てきました。
有名なチンギス・ハーンの話。
『ハーン』て、族長のことなんだね。知らなかった。
さて、お話は
12世紀、モンゴルの一部族の族長の息子として生まれたテムジン。
9歳の時、敵対するメルキト部族から花嫁を選ぶため、父に連れられ旅に出る。
彼の父は、かつて、メルキト部族からテムジンの母となった女性を略奪して来た。
テムジンの花嫁選びは、敵対関係になった2部族間に平和をもたらすための政略だったのだ。
だが、途中立ち寄った村で、テムジンは少女・ボルテと運命的な出会いをし、彼女を許嫁として選んでしまう。
帰路、部族間の友好を望んだ父であったが、別の敵の部族に毒殺された。
父を失ったテムジンの運命は大きく変化した。
族長の座を狙う者の裏切りによって、家財を奪われ、命を狙われることに……
過酷な自然の中、生き抜くテムジン。
ある日、凍てつく池に落ちた彼を助けてくれた少年ジャムカと、兄弟の杯を交わす。
幾度となく追っ手の手を逃れ、強靭な若者となったテムジンは、許嫁ボルテを迎えに行く。
ボルテは彼を信じて、ずっと待ち続けていた。
だが、2人は幸福を味わう間もなくメルキト部族騎馬軍団の奇襲を受けた。
昔、父が奪った女、テムジンの母の元の夫が復讐に彼の妻をさらいに来たのだ。
ボルテは、弓矢に貫かれたテムジンを守るため、自ら囚われの身となった。
すぐにジャムカに助けを求めに行くが、彼は一年待てという。
「モンゴル人は女のために合戦はしない。女のためだと誰にも言うな。」とテムジンに言い聞かせる。
翌年。未だ少数の戦士しか持たぬテムジンは、多くの戦士を抱えるジャムカの助けを借り、共にメルキト部族に攻め入った。
激戦の末、ボルテを取り返す。彼女はテムジンを信じて待っていた。
彼女のお腹には既に子が宿っていたが、テムジンは、何の迷いもなく、その子を我が子とする。
テムジンは家族を愛し、戦士達を守ったので、ジャムカの戦士たちをも惹き付け、ジャムカから離れ、テムジンについてゆく者も出始めた。
モンゴルに強い頭領は2人はいらない。ジャムカは、弟をテムジンの部下に殺されたこともあり、“兄弟”テムジンを討つ覚悟を決める。
ジャムカの軍団との戦い。
テムジンは、配下の家族達を逃がし、ボルテと別れ、死を覚悟で数ではかなわぬ戦いに挑む。
次々と死にゆくテムジンの戦士達。ひとり死闘を続けるテムジンに、幾本もの槍が襲う。
テムジンを殺すに忍びないジャムカは、命乞いを迫るが、彼は、それをはねのけ、奴隷として売られて行く。
遠い異国・タングート(西夏王国:架空の国)の地で投獄され、幽鬼のような姿になりながら 強い眼光を放ち、生き続けるテムジン…。
だが、数年後、モンゴルの大地に立つ、テムジンがいた。
彼の生還は、ボルテの身を挺した愛が成し遂げた奇跡だった…。
今や、彼の心は、乱れたモンゴルに規律をもたらそうとする強い意思に満ちていた。
“兄弟”にして宿敵、ジャムカの大軍との決戦を目前にして、彼のもとには、最強の戦士達が集まりつつあった。

以上公式サイトの粗筋を私なりに省略、変形させてもらいましたが、結構これって話の殆どじゃねぇ?って感じ……(~_~;)
すんません。
アカデミー賞ノミネート、とかは私にはあまりプラス要素として働かないし、主役の人もダメなんですが、セルゲイ・ボドロフの監督作だというので観てきました。
ロシア人が撮る『チンギス・ハーン』て、興味深いですよね。
何かのインタビューで見たのでは、確か『悪者』として、語られることの多い(ロシアではそうだろうね)彼を違う視点から表現してみたかった。
というようなことを言っていたと思うんですが ……
侵略者だもんね。
配下の人や、同じ民族には英雄であっても、敵対する方からは悪者なわけで……
どんなに崇高な理想を実現するためであっても、侵略は侵略なんだよね。
昔の十字軍みたいな宗教的なものであれ、今のチベット問題みたいなものであれ
良かれと思ってしたことが、相手にとってはそうでないということは日常生活でもよくあることで……

ま、それは置いといて。
戦闘シーンが多いから、アクションももちろん多い。
なのに、淡々と進んでいく感じがするのは、やはりロシアの監督ならでは、というか、この監督ならでは、かな?
でもね~この夫婦、重いわ……
何か、キツイわ(-_-;)
愛情が息苦しいよ。うん。
テムジンが結構、嫁の言いなりでそれもまた「へぇ」という感じ。
もちろん、これはフィクションなんだけどね。
個人的に、心に残っているのはタングートのお坊様。
この老僧はテムジンがいつかこの国を滅ぼすと感じていて、囚われて見世物のように繋がれている彼の許へやって来て頼む。
「もし、あなたがこの国を滅ぼしても、寺院を残して欲しい。後世に残さねばならない大事な教えがあるのだ。」と。
その願いを聞いてもらう代わりにテムジンの家族を探す老僧。
砂漠を一人行く彼の姿に、涙がポロポロと出た。
何でか、よく分からないんだけどね~(^_^;)
そこまで信じられるものがあるんだなぁっていうか……
このお坊様は、本当にその経典で衆生が救われると思って、行動していると思うのですね。
そういう熱さを今の宗教や、それに携わる人たちのどれくらいが持っているのかと思ったり……

ま、それも関係ないね。
テムジンがチンギス・ハーンになるまでが、この映画では描かれています。
今までの英雄像を覆す、かもしんない、ロシア人監督が撮った『チンギス・ハーン』の物語。
この話はロシアの敵になる前で終わるけど、続編も作るんだとか、どんな描き方をするのか、ますます楽しみかも。

余談
主役の人は、ハーフだかクォーターだか聞いたことがあったのですが、何故にこんな東洋人丸出しの顔!?といつも思っていたのです。
でも、この映画で他のキャストがズラーっと並んだ中にいると、黄色さが違うのですよね。
そんで今回調べたら、お祖父ちゃんがネイティブ・アメリカンだとWikiに書いてあった。
前に友達に北欧系が入ってるとか聞いたことあったんだけど……違うのかな?
後、お祖父ちゃんがロシア人だってインタビューで言ってたとかいうのも見つけました。
肌色からいうと、北欧、ロシア辺りが当たりかと……
でも、まぁ顔は馴染んでます(笑)

『コーカサスの虜』をもう一回見たいなぁと思ったんだけど、ビデオテープが見つからない。
消しちゃったのかなぁ……(-_-;)
今は、DVDも廃盤みたいだし、これを機に監督作を再発して欲しいな。
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